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【感想】「詩人の恋」のお芝居の好きなところは、マシュカン教授(加藤健一)とスティーブン(加藤義宗)が出逢うことによって、お互い影響しあい、心が開かれていき、自分のことを信じられるようになることです。それとお芝居で流れる音楽が素晴らしい。マシュカン教授の歌声は素晴らしく、心に響いてきます。スティーブンの歌声は、初日は控えめな感じだったけれど、千穐楽では感情がほとばしる感じですごく良かったです。今回マシュカン教授はスティーブンがレッスンを辞めてしまうと、仕事を失ってしまうかもしれないという不安な気持ちが強く伝わってきました。スティーブンがマシュカンの指導法の素晴らしさに気づいてくれたおかげで、マシ…
加藤健一事務所vol.119 「詩人の恋」作:ジョン・マランス訳:小田島恒志 訳詞:岩谷時子演出:藤井ごうCAST 加藤健一 加藤義宗STAFF 美術:乘峯雅寛 照明:古宮俊昭 音響:秦 大介 衣裳:加納豊美 ヘアメイク:馮 啓孝 舞台監督:畑﨑広和 音楽:鈴木永子 新田 恵 制作:加藤健一事務所上演時間:約2時間25分(休憩15分を含む)【あらすじ】 1986年、オーストリア・ウィーン。ある春の日の午後、マシュカン教授(加藤健一)のもとへ、アメリカ人ピアニストのスティーブン(加藤義宗)がやってきた。神童とも呼ばれたスティーブンだが、今は芸術の壁に突き当たっている。この状況を打破すべく紹介され…
【感想】(ネタバレあります)加藤健一事務所公演「詩人の恋」千穐楽の幕が無事に下りました。観る度に色々感じるお芝居ですが、今回特に感じたことをまず書きたいと思います。スティーブン(加藤義宗)がマシュカン教授(加藤健一)に「今まで有名なピアニストのモノマネが得意で、彼らの帽子をかぶって弾いていた」と話し、一人になった時に、かぶっていた帽子を投げ捨てるシーンがあるんですが、もうモノマネは嫌なんだ!というスティーブンの強い気持ちが伝わってきました。それと、1幕の最後でスティーブンがユダヤ人であると告白し、週末にダッハウを見学しに行くと聞いた後のマシュカン教授の苦悩の表情を見ると涙がでてきました。リピー…