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『普通の人々』(80)(1981.11.5.)ロバート・レッドフォードが、監督第一作目で、アカデミー賞の作品、監督、助演男優、脚色賞を受賞しただけあって、とても前評判が高い映画だった。遅ればせながら見てみたが、正直なところ、あまりピンとこなかった。“普通の人々”とはいうものの、庭付きの結構広い家に住み、マイカーを所有し、週末やクリスマスはゴルフやパーティ…。これらを見せられると、やはりアメリカだなあという感慨を抱かされる。日本の“普通の人々”の生活水準と比べて見てしまうからかもしれないが、どこか違う世界のお話のように見えてしまうのだ。確かに、この映画が描いた、父(ドナルド・サザーランド)、母(メアリー・タイラー・ムーア)、息子(ティモシー・ハットン)の三者三様の心の葛藤は、形は違えど、どこの家族にも存在す...「蒲田パレス座」7『普通の人々』『チャンプ』