メインカテゴリーを選択しなおす
『暴力脱獄』(1984.12.17.月曜ロードショー)(2010.1.14.NHKBS)酒に酔い、ささいな罪で刑務所に収監されたルーク。所長や看守たちは過酷な労働や体罰で囚人たちを支配しようとするが、ルークは決しておもねらず、やがて囚人たちから尊敬を集めていく。道端で洗車する女に妄想を抱く。道路の舗装をスピーディーにする。卵を50個食べる。それだけで盛り上がる囚人たち。くだらない、くだらないけど面白い。そして切ない。スチュアート・ローゼンバーグ監督は、後に所長側から刑務所を描いた佳作『ブルベイカー』(80)も撮っているが、やはり彼のベストはこの映画だろう。コンラッド・ホールの撮影、ラロ・シフリンの音楽もいい。ポール・ニューマン演じる主人公の“クール・ハンド・ルーク”は、特に奇跡を起こすわけでもなく、刑務所...「BSシネマ」『暴力脱獄』
『突破口!』(73)(1976.10.27.水曜ロードショー)仲間とともにニューメキシコの小さな町の銀行に押し入ったチャーリー(ウォルター・マッソー)は、まんまと大金をせしめて逃走する。しかし、それがマフィアの隠し金だったことから、チャーリーは殺し屋に命を狙われることに…。ドン・シーゲル監督が描くスリリングな犯罪アクション映画。コメディ俳優のイメージが強かったマッソーが、この映画を皮切りに、『マシンガン・パニック』(73)『サブウェイ・パニック』(74)とシリアス路線を開拓した。マッソーのほか、アンディ・ロビンソン(チャーリーの相棒)、ジョン・バーノン(組織のボス)、ジョー・ドン・ベイカー(組織の殺し屋)、ウィリアム・シャラート(保安官)、ノーマン・フェル、といった“70年代脇役天国”の男たちに、ジャクリ...「BSシネマ」『突破口!』