メインカテゴリーを選択しなおす
ジーン・ハックマンの出演映画 1990年代『キャノンズ』『カナディアン・エクスプレス』
『キャノンズ』(90)(1991.5.4.)昨年、細々と公開され、知らぬ間に終わってしまった哀れな映画だが、ジーン・ハックマンとダン・エイクロイドの顔合わせということで、これはビデオならではの意外な拾い物になるかもしれないなどと淡い期待を持っていたのだが、残念ながらあまり面白くなかった。何よりコメディとして中途半端であり、しかもアイクロイドが変身するキャラクターがわれわれ日本人にはよく分からないものが多く(例えば、アメリカ人にウルトラマンや月光仮面のパロディを見せても分からないのと同じ原理である)、これでは皆が笑えるコメディとしての成立は難しいだろうという気がした。そう考えると、シリアスなドラマよりもこうしたコメディの方がより端的にその国の内情を映してしまうのかもしれないと感じた。この辺りが文化や習慣の違...ジーン・ハックマンの出演映画1990年代『キャノンズ』『カナディアン・エクスプレス』
『パトリオット・ゲーム』(92)「午後のロードショー」https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/969c66c86a0bdc0f5eace859f9ba1b81「BSシネマ」『パトリオット・ゲーム』
『今そこにある危機』(94)(1995.2.24.渋谷東急)過去の『レッド・オクトーバーを追え!』(90)と『パトリオット・ゲーム』(92)、そしてこの映画、というシリーズ3作を通しで考えてみると、アメリカの、というよりも、大げさに言えば、世界情勢の緊張の流れの変化が見えてくる。1作目はソ連崩壊間際の亡命、2作目は冷戦終了後の民族紛争やテロ、そして今回は、南米の麻薬戦争、といった具合に、主人公のジャック・ライアンが巻き込まれる事件の背景が、たかが数年の間に激変しているのだ。もちろん、このシリーズはそうした背景が生む問題を声高に叫んでいるわけではないのだが、硬い社会派映画とは違い、初めから告発的な意図を持って作られてはいない娯楽映画だからこそ、かえって、その奥に潜む怖さが見えてくるところがある。気が付けば、...「午後のロードショー」『今そこにある危機』
『パトリオット・ゲーム』(92)(1992.9.27.丸の内ピカデリー)CIAを辞したジャック・ライアン(ハリソン・フォード)は、妻(アン・アーチャー)子とロンドンを旅行中に、IRAのテロ襲撃事件に巻き込まれ、皇族一家を救うが、テロ集団から復讐の標的として命を狙われることになる。先の『エイリアン3』(92)に続いて、この映画も形は違うがいわゆる続編ものの一つである。ただし、この映画の場合は、前作『レッド・オクトーバーを追え!』(90)で、物足りなさを感じさせたアレック・ボールドウィンに代わって、フォードが主人公のジャック・ライアン演じた点と、冷戦終結後のこうしたアクション劇の新たな展開に興味を引かれた。もちろん、前作はショーン・コネリー扮するソ連原潜の艦長が主役で、ライアン役はあの程度で抑えておいて正解だ...「午後のロードショー」『パトリオット・ゲーム』