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小学5年生の兄の陽大と小学3年生の弟の蒼大の兄弟は、夏休みに母に連れられて母の故郷へと遊びに来ていた。母の故郷は東北の山間にある小さな村だった。近くの大きな街までは車で30分かかるような不便な場所ゆえ若い人は村から1人また1人と出ていってしまっていた。そして数年前には最後の卒業生を送り出した学校も廃校となった。その後も過疎化がさらに進み、村内には空き家の方が目立つような現状だった。だが祖父母は、そんな村でも長く住んだ村を離れる気にはなれないと、今でも村に残っているのだだった。そのような村ではあったが、都会に育ったの陽大と蒼大は自然が豊かな田舎での生活は新鮮であった。 村は四方を山に囲まれた場所…
「ゾッとした」「未確認生物?」山の中で撮影された写真に写っていた「そこにいるはずがない」もの|Infoseekニュース
「ゾッとした」「未確認生物?」山の中で撮影された写真に写っていた「そこにいるはずがない」もの|Infoseekニュースリディア・パトリック<ハイキングに行った山で撮影した写真を見返した女性。現地では気付かなか
会の構成と終わりの演出 三回にわたり 怪談『牡丹燈籠』朗読の 主に表現に関するキーポイントをおはなしして参りました が リアル朗読会を出来る限り成功にもっていくには 読みの練習だけでは完全に不十分なのでございますね 「出来る限り成功に」 と申しますのは 100%を確約できない言い訳 でございます が 努力だけでは完璧な結果を出せない理由がいくつかあるのでございます これについては またの機会にお話いたしましょう はなしを本筋に戻しますと リアル朗読会では 読みの稽古と同じくらい大事なのが 会の構成です ここをいいかげんに 見切り発進いたしますと 朗読にミスがなくても ご自身では「うまく読めた!…
「本・本の情報」部門 8位! ありがとうございます! 本日 にほんブログ村にて 「本・本の情報」部門で 初ランキング入り! ブログ5投稿目で 圏外から一気に8位と相成りました これもひとえに 皆々様のご愛顧・ご愛読のお陰と存知ます 誠にありがとうございました! 心より御礼申し上げます 「朗読」部門がございませんでしたので 迷いましたが 「本・本の情報」部門に登録いたしました 当ブログは 朗読ノウハウを公開しておりますが 本の情報としてもお読みいただけたと言うことでございますね 嬉しい限りでございます 何と言っても 本に詳しい朗読講師 と 厚かましくも銘打っておりますので ちなみに 「植物・花写…
夜になっても昼間の熱気の余熱のせいか、一向に気温が下がらない。風もなく体に纏わりつく生温い空気に、全身にじっとりと汗がにじみ出てくる。額を濡らした汗で前髪が張り付いるが、梨花はそんなことは気にならない様子で、スマホの画面をじっと見つめていた。その目は真っ赤で瞼も腫れぼったく、目の下には涙の後が幾重にも重なってみえる。「亮二、なんで電話に出てくれないの。出てくれないと私、、、死んじゃうよ。」そう行って梨花は再び涙を流すのだった。 梨花は今、自宅のあるマンションの屋上から飛び降りて自殺をしようとしていた。理由は彼氏にフラれたから、、、それだけだった。しかり梨花にはそれだけでも死ぬ理由には十分に思え…
千日前の思い出 ブログで過去の思い出を書き留めるということが無かったのですが、時期的に夏になると怪談話や「あなたの知らない世界」系の話が話題になるので 自分には笑い話になるような出来事しかなかったので、怪談話の中にも「ほっこりした話」はあるんだよと動画も作りました。あまりに過去過ぎて覚えているのは、両親とミナミ(大阪の繁華街)へ出かけた時に千日前デパート(昭和40年代後半、火事で焼失)の催し物会場へ行ったことだけ。真面目の国から来たような父が、やらかした出来事が面白過ぎて家族で大笑いした事が「千日前」の話題が出る度に思い出されます。 www.youtube.com baking-week.ha…
都内近郊のベッドタウンとして開発されたG町。G町は都内からの交通アクセスが良く便利だと評判となり、駅の周辺に広がっていた森林を造成した宅地には、多くの人たちが移住してきて家を構えた。そのため街は次第に大きく変貌していくことになった。 淳一も数年前にこの地に妻の浩子と二人で引っ越してきた移住組だった。子供のいなかった淳一と浩子はもともと都内の賃貸マンションに住んでいたが、常々都内を離れいつか静かなところで暮らしたいと話をしていた。そんなこともあり、浩子が50歳になったのを機に都内からG町に一軒家を購入して引っ越してきた。淳一たちが越してきた家はそんなに大きな家ではなかったが、二人で住むには十分な…
朗読のコツ☆まとめ これを読めばあなたも朗読名人! この夏『牡丹燈籠』朗読にチャレンジしてみませんか? 三回にわたり 田中貢太郎『圓朝の牡丹燈籠』の朗読ノウハウをおしゃべりいたしました ホントは三回ではまだまだお伝えしきれておりません が ここでひとまず まとめておきましょう
ここを押さえる!お露さんがなぜ新三郎にすがったか? お露さんがあれほどまでに新三郎さんを慕ったワケを理解し 密度の高い物語(朗読)にいたしましょう! でないと お露さんが ・ただただ色に狂った若い娘 ・とんでもなく迷惑なストーカー になっちゃうのでございます 実はそうではないのでございますね ではお露さんの心情をもう少し探って参りましょう
怪談は人情噺 庭 つわぶきに落ちた柿の実 概論的なことを最初にいくつかおしゃべり致しました方がよろしいのかも知れませんが あまり面白くございませんね 夏でございますので 怪談を読むならば と言うお題で 田中貢太郎作品の 『円朝の牡丹燈籠』で実践的にとらえて参りましょう もちろん青空文庫掲載作品 つまり著作権フリーでございますね
一転!「もしかして・・・幽霊!?」ポイントはどこ? 怪談の名手:田中貢太郎『圓朝の牡丹燈籠』を使って さーかす書房的朗読工夫を具体的におしゃべりしております 怪談は最初からおどろおどろしく読むべからず と言うのが前回のおはなし では どのあたりから一転して調子を変えるのか? 「もしかして幽霊かも」の気配はどのあたり? それは お露さんの以下のセリフでございますね
8/24 長野県中野市の隆源寺にて「真夏の夜はお寺でナイト 朗読家たちの夕べ」に出演します!
朗読家 朗読講師 読み聞かせ講師 プチプラージュSETAGAYA 葉月のりこのブログです♪
香織さん(仮名)が15年前に体験した話です。 私は当時に勤めていた食品会社の都内の本社から、某県にある自社工場へと転勤となりました。その工場はその県の中でも、都市部からかなり距離が離れた郊外にあり、交通の便も悪いことから車通勤が必須でした。私は中古車を購入して、転勤と同時に車通勤を始めました。その工場はバイパス通りに面しており、工場の敷地へ入る正面入り口はバイパス沿いにありました。朝の通勤時はバイパスから直接工場の敷地に入れるのですが、帰りにパイパスの反対車線に出るためには、工場の裏門から出て県道を通り、パイパスの高架下にあるトンネルを抜けて反対側へと出る必要がありました。工場へと転勤になった…
「鈴木くん、残業か」背後から声を掛けられた鈴木は、睨みつけるように見ていたパソコンの画面から目を離し、声がしたほうを見た。そこには、ぽっこり出た特徴的な腹をした沢田課長が、黒い手提げカバンを手に抱えてて立っていた。「はい。」少し間があってから、鈴木は力なくそう返事をした。「そうか。仕事を頑張るのはいいが、あまり残業が多いと今は上がうるさいからな。それに先月下の階であんなこともあったし。ほんと気を付けてくれよ。」淡々とした口調で話した沢田課長は、言い終わるとうんうんと頷いていた。その様子に、実際はあまり興味はないが、立場上としてとりあえず言いましたという感じがありありと伺える。鈴木は「わかりまし…
弥生は、風邪を拗らせて高熱を出した娘の碧を連れて深夜に救急病院へと来ていた。医者の診断の結果、肺炎になりかかっていることがわかったため、碧はその場で即入院することになった。碧の父親の慎吾は、タイミングが悪く海外へと出張に行っていて明後日までは日本に帰ってこない。弥生は1人で不安だったため、実家に住む母親へと電話をしたが呼び出し音は鳴るも繋がらなかった。深夜という時間を考えればしょうがないと思った。生憎と言っていいのかちょうど良かったというべきかわからないが、大部屋が全部埋まっていたため碧は個室に入ることとなった。そして朝になるまで弥生は病室で、碧の寝るベッドの傍にイスを置いて座り、眠ることはな…
篤が大学を卒業して勤め始めた会社は実家からでも通える場所にあったが、昔から一人暮らしに強い憧れがあった篤は、社会人になったのを期に念願の一人暮らしをすることにした。まだ新卒で給料は少ないため、選んだマンションは1DKで、築45年とかなりの古びたものだった。また貯金もそれほどあるわけではなかったので、中古ショップをあちこちと回っては理想に近い家具なども集めた。初めて持った自分の城にAはとても満足していた。 ただ、そんな揚々とした気分は長続きしなかった。部屋の中で徐々に異変を感じるようになっていた。篤が部屋にいるときに、部屋の中で自分以外の何かの気配を感じることがあった。また、部屋の中で何気なく振…
先週に稲川淳二 ミステリーナイトツアー2024 怪談喜寿を観て来ました。 【構成が見事なライブ】 コロナ禍の最中は人混みを気にして行っていなかったので、実に5年ぶりに観に行きました。 今回は構成
七夕 怪談妖怪 茶髪ネズミ婆ぁ 出来ればご声援お願いいたします m(__ __)m 牡丹灯篭 玉三郎さんですあんまり暑いし 常軌を逸してる奴の大暴走もあって2日ほど 神経が高ぶってなかなか 落ち着けない。NHK事件もそうだけどドアを開けるのが怖くなる。そこを乗り越えてとドアを開けて正常なのを確かめたり(ちょっとおかしい行動だけど)外出したりお買い物はマンチュリアンの...
スタジオマンやってるとスタジオに出る話はたくさんあるよねー。重亀のスタジオ怪談は見る人が見るとすぐ特定されちゃいそうなので、それ以外のお話をば。 楽しい南の島ロケ! 最近では随分と頻度が減りましたが、重亀がアシスタントの頃は南の島ロケはまだ
『怪奇蒐集者 ROCK VI 村上ロック』のネタバレなし感想/様々な性質の不気味さを堪能できる実話怪談集
(C)2024楽創舎/映画好きな四十郎のおっさん999が、俳優が話す怖い話を楽しむことができる『怪奇蒐集者 ROCK VI 村上ロック』のネタバレなし感想を投稿しました。
『怪奇蒐集者 長州小力』のネタバレなし感想/親戚のおじさんが話してくれる怪談を楽しむ作品
映画好きな四十郎のおっさん999でございます。 今回は、お笑い芸人として有名な長州小力さんが語り部となっている『怪奇蒐集者 長州小力』のネタバレなし感想を書いていきたいと思います。 「キレてないですよ
その昔 お江戸はびちょびちょ 出来ればご声援お願いいたします m(__ __)m 今や、不夜城の東京、 お化けも明るすぎて出れないみたい。どぶが下水道の役目をいてて いったん雨になるとびちょびよぬかるんで、どぶ臭いがしたそうな、行燈位が灯で 夕暮れるころは 逢魔時。そしてジメジメ蒸し暑い夜には 火の玉が飛んだそうな、、物も腐れば カビも大変そう。火事が心...
はおう丸です。さて皆さん、もういくつ寝ると怪談の季節、といった感じでしょうか。僕は年中、怪談系・心霊系YouTubeを見まくってるので、別に季節感はないです。
『怪奇蒐集者 惨像 夏目大一朗』のネタバレなし感想/怖い……というよりは不気味な話が多い実話怪談集
(C)2023楽創舎/映画好きな四十郎のおっさん999が、実話怪談を楽しむことができるホラー作品『怪奇蒐集者 惨像 夏目大一朗』のネタバレなし感想を投稿しました。
怪奇蒐集者 贄ノ杜 若本衣織のご紹介です。 怪談コンテスト入選や多くの出版社から著作を出すなどの活躍を見せる若本さんの登場です。 怪奇蒐集者 贄ノ杜 若本衣織 [DVD] 【収録エピソード】 鳥じじ
気軽に会える友達欲しいなあ。毎日ひとりで自分の生活をやって杉並区や世田谷区を漂ってる。それも良いんだけど。ひとりでどこへでも行くしひとりで遊ぶのが好きだから。でもおしゃべりしたいな。気を使わないおしゃべりしたいし、帰りたくならない時間を過ごしたい。 杉並区漂いマシンの私の最近を見なよ。 新高円寺駅の近く(高円寺のパル商店街の果て)にいる恵比寿様と大黒天様にアーモンドのポッキー見せた 歩いてたら新しくオープンする歯医者の見学会のお知らせをもらった!なんと、歯のグミがついてた!歯ぁとのきもちってあんたね 歯の健康大好き 私が人生でいちばんつらかったのって虫歯を拗らせたときだから。 なんか知らないけ…
怪奇蒐集者 Z-ファイル 國澤一誠のご紹介です。 多くの怪異体験を持つ國澤さんの登場です。 怪奇蒐集者 Z-ファイル 國澤一誠 [DVD] 【収録エピソード】 プロジェクター あこがれのプロジェクターを買
怪奇蒐集者 喪刻 西浦和也5のご紹介です。 怪奇蒐集者 喪刻 西浦和也5 [DVD] 【収録エピソード】 ぶら下がる女 看護師さんが体験したお話。 深夜巡回の際患者さんの顔にライトを当てないよう、天井に
良かったね~黒豆ちゃん 大好きな飼い主とまた一緒になれて。 って言っていいのか?これ これは飼い猫を亡くした男の話なんだな。 良かったな~と思う人は 黒ちゃんをポチットお願いいたします
怪奇蒐集者 不動産怪談 富田安洋のご紹介です。 事故物件内覧実績100件以上! 現役不動産業者ならではの怪談の数々です。 怪奇蒐集者 不動産怪談 富田安洋 [DVD] 【収録エピソード】 呪殺 体験者の
青瓜不動 三島屋変調百物語九之続/宮部みゆき 怪談小説の感想
◆読んだ本◆ ・書名:青瓜不動 三島屋変調百物語九之続 ・著者:宮部みゆき ・初版出版社:KADOKAWA ・初版発行日:2023/7/28 ◆おすすめ度◆ ・ファンタジーな時代小説度:★★★★ ・江戸怪談話度:★★★★ ・眠気を忘れる面白さ度:★★★★★ ◆感想◆ リーダビリティの高さにいつもながらびっくり。 眠気を忘れる面白さです。 『青瓜不動』 富次郎が見た夢は何を示唆しているのかちょっとよく分からなかったけ...
怪奇蒐集者 怨念桜 下駄華緒2のご紹介です。 元火葬場職員が語る怪談が味わえる作品です。 怪奇蒐集者 怨念桜 下駄華緒2 [DVD] 【収録エピソード】 怨念桜 自衛隊の人から聴いたお話です。 訓練で歩
怪奇蒐集者 怪談葬庫2 呪物人形 田中俊行のご紹介です。 呪物の企画展を行うなどの活躍を見せる呪物の第一人者が登場です。 怪奇蒐集者 怪談葬庫2 呪物人形 田中俊行 [DVD] 【収録エピソード】 呪物
夜勤の病院職員が気付いた「あるはずのない写真」の出現 - 記事詳細|Infoseekニュース
夜勤の病院職員が気付いた「あるはずのない写真」の出現 - 記事詳細|Infoseekニュース<夜の病院で「絵画に異変」...突如出現した「謎の写真」の正体は?>今年もエープリルフールの4月1日に合わせて悪ふざけや大し
風のように ふわりと 軽く 飄々と♪こんにちは風◯りです☺️ 皆さまいかがお過ごしでしょうか❓ 最近のブログは重い感じの内容が多かったので💦今日は軽目にいきたいと思います❗️ まぁそれくらい健康・元気が取り柄の私にとって体調不良は衝撃で…😱8年ぶりに病気で仕事を休んでしまった😓 改めて『健康』って大事✨ さて本題に♪ 皆さんは『怪談』や『都市伝説』って好きですか❓ 私は🤔『怖い系(怪談)』はちょっと苦手💦『都市伝説(怖くない系)』は好き💕そんな感じです😁 実は子供の頃から怖がりで😱暗い・狭い空間・お化け屋敷なんかはダメでした💦 さすがに大人になってからは…🤔 同僚が『もし幽霊が出てきても恨まれ…
#4196 日暮るればさそひしものを赤沼の真菰がくれのひとり寝ぞ憂き
令和6年4月2日(火) 【旧 二月二四日 先勝】・春分 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)日暮るればさそひしものを赤沼の真菰《まこも》がくれのひとり寝ぞ憂き ~小泉八雲(1850-1904)『怪談』Even though at twilight I called him to me! Oh, the bitter misery o
私が小学校5年か6年の時の話。 母の実家には広い座敷があった。 古い木造家屋特有の、薄暗くひんやりとした空間だ。 そんな田舎だが、毎年夏になると父の運転で母と遊びに行く。 しかし何故か母は泊まらずに帰ってしまう。 小さい頃は別に何とも思わずに母と一緒に帰っていたのだが、その時は田舎に泊まってみたい!という気持ちが強く、渋る母を説得して私だけ泊まる事になった。
頭部が異様に大きい影 祖母の家には広々とした座敷があり、家自体は古い家屋で床は年季の入った板張り。ところどころ傷や穴が空いていて、それがまた古い雰囲気を醸し出していた。 ある日、私はその座敷で一人昼寝をしていた。ふと、何か視線を感じて目を覚ました。すると私のすぐ横に奇妙な影が立っていた。
ある夏の夜、私は田舎の祖父母の家で従兄弟たちと遊んでいた。 家は古い木造家屋。 私たちはかくれんぼをして遊んでいて、私は一番年下の従兄弟(女の子でAちゃんとする)を見つけようと座敷に向かった。 座敷はシーンと静まり返っているのだが、襖に隠れているかもしれないと座敷に足を踏み入れた。 ポンと足に柔らかいものが触れた。
私の知り合いAは、子供の頃に山奥にある小さな村で育ち、近所の子供たちとよく山の中にある河原で遊んでいた。 ある夏の日、Aたちはいつものように河原で遊んでいたが、ふと岩場の影に人のようなものが、顔だけ半分出してこちらを覗いているのを見つけた。 「あそこに誰かいる」 と指を指して言ったのだが、他の子には見えないらしく、どこ?と言っている。 そこの岩の後ろだよと言って、Aは岩場へと近づいていった。
ある夏の金曜日の夜、会社に残業していた私は、ふと佐藤と山田を誘って山奥にある廃墟でキャンプをすることを思いついた。 「明日どうせ暇だし、山奥の廃墟でキャンプでもしないか?」 私の提案に二人ともすぐに賛成してくれた。 土曜日の朝早く、私たちは車で山奥へ向かった。 途中、車が故障してしまい、予定より大幅に遅れて廃墟に到着したのは夜だった。
この話はまた同じ面子で懲りずに廃墟にいった時の話。 ↓前回 ある夏の金曜日の夜、相変わらず会社で残業していた私は、佐藤と山田に廃墟ビルに潜入してみることを提案した。「なあ、今度◯◯にある廃墟ビルに潜入してみないか?」佐藤が「この前あんな事があったのにお前も好きだねー」とニヤニヤしながらもちろん行くと返事をもらい、山田の方も気乗りしない感じだったようだけど、結局行くという事になった。
知り合いのAとFから聞いた話。 AとFは大学時代の友人同士で、社会人になった今も、年に一度は一緒にキャンプに出かけるのが恒例行事だった。 今年は人里離れた山奥にある、廃墟となったキャンプ場を目的地に選んだ。 車で山道を進むにつれ周囲は暗くなり、木々の影が不気味にみえていく。 二人は車内で今までのキャンプの話や、今日はどういう事をしようなどと話していた。 ようやく元キャンプ場の駐車場に到着した二人は、車を降りて薄暗い森の中へと歩き出した。 やがてキャンプ場に辿り着いたのだが、さすがに放置されていた為設備は朽ち果てていた。
もう20年以上前の事。 夏のある日、私は大学の友人3人と山奥でテントを貼りキャンプをしていた。 周囲は木に囲まれた場所だった。 昼間、私たちは周囲を探索していたのだが、しばらく歩いていると友人Bが足を滑らせて転んでしまった。 彼が転んだ先には小さな祠があり、丁度足が祠の扉に当たったらしく扉が外れていた。 その祠は古びていて苔むしていた。
その日私は、一人でカルテ整理をしていた。 ふと背後で物音が聞こえた。振り返ると隣の病室の扉が少し開いている。 「・・・誰?」 誰もいないはずの病室に声をかけたが、返事があるはずはない。 私は好奇心と不気味さを抱えたままゆっくりと病室に近づいた。 薄暗い室内に一台のベッドが置かれている。
私は看護師をしているのですが、一定時間おきに巡回をしないといけない為、薄暗い病室の廊下を静かに歩いていた。 深夜2時。 病院は静まり返り、時折聞こえるのは患者さんの寝息や機械音だけ。 ふと、奇妙な声が聞こえる事に気づき耳を澄ませた。 それはどこからか聞こえてくるかすかな歌声だった。