メインカテゴリーを選択しなおす
これの続きです。 先週は松竹作品の「ゼロの焦点」まで話をした。 「ゼロの焦点」 松本清張さんの原作なのだが、橋本忍はこれを映画化するにあたって、後半の方は全く変えてしまう。 かつて売春をやっていた女性が過去を知っている人間を殺してゆくという。 サリーという元売春婦の仲間だった女性を殺す時は吊り橋から突き落として殺すのだが、これを橋本忍はやめてサリーが佐知子に同情を寄せると佐知子の中から悪で染まっていた心が晴れて泣き出してしまう。 「あんたも苦労したんだねえ。過去を隠す為にどのくらい苦労したか、ホント可哀想だよアンタ。よくわかるよ」と言われると泣き崩れるという。 それで「もう人..