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ひょっぽこ読書記録No.104 『堕天使達のレクイエム』尾崎豊 角川書店 ー抜粋5箇所
にほんブログ村 『堕天使達のレクイエム』 尾崎豊 角川書店 「ねぇ、 愛って 何?」 その言葉に 答えなど あるはずもなく、 ただ それは 彼女が 体に巻き付けた 薄汚れた シーツに こぼれ落ちて 光をも弾いて 闇を 生み出していた。 「幸せになること じゃないかな」 「そっか……。 そっか……。 ごめんね。 あなたまで 巻き込んじゃって」 「構わないさ」 そのために 僕らは 存在していたんだ。 失うことの 正直さだけが 僕らの 本当の姿だった……。 僕は そう思ったことを 口には しなかった。 愛欲は 悲しみの中に 意味を 無くし 消滅してゆく。 ・そのうち 僕も 必ず ナイフを 持って 歩…