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【知っ得】囚人のジレンマ③経済活動と囚人のジレンマ(価格競争・外部不経済・フリーライダー)
囚人のジレンマは、「軍縮」と「環境保全」のジレンマだけでなく、経済活動のジレンマについても有効な理解のためのフレームともなる。 「囚人のジレンマ」 顧客獲得と価格競争 回避策としてのトラスト・カルテル 市場の失敗①:外部不経済 市場の失敗②:フリーライド 「囚人のジレンマ」 顧客獲得と価格競争 客を獲得するためにファストフードが格安競争に陥りやすいこと・・・あるいは、なぜデフレ・スパイラルに陥ることがあるのか・・・を、以下の表で理解してみよう。 以下は競争を展開しているA社とB社というファストフード店が、「現状維持」、「値下げ」のどちらかの戦略を選択するかによって得られる利潤をそれぞれまとめた…
【知っ得】囚人のジレンマ②軍縮・信頼醸成措置(CBM)・パリ協定・核兵器禁止条約
前回の記事で囚人のジレンマの基本について触れた。 自分の利益を優先して判断した場合、相手の選択にかかわらず「自白」を選ぶことが得になる。ただし、利益表を見ると、二人とも「黙秘」を選ぶ方が刑期が最も少なくて済む。しかし、「黙秘」を選んだ場合、相手が「自白」を選ぶと大損をしてしまう。「自白」を選ぶべきか、「黙秘」を選ぶべきか、「相手がどんな行動をとるか分からない」ためにジレンマが生まれる。そして悩んだ末、互いに「自白」を選ぶことになり、結果的に最も軽い刑を逸してしまう。このように、互いを信頼し合えなければ、自分の利益を優先してしまい、結果として、全体(両者)にとっては望ましくない選択になってしまう…
【知っ得】囚人のジレンマ①(ゲーム理論)司法取引と「自白」「黙秘」
これまでも3年か4年に一回は囚人のジレンマを使った問題が出題されている。 2023年度入試は出る可能性あり。 *まず、囚人のジレンマの本質を確認しておこう。 練習問題 司法取引と「自白」「黙秘」 問題の解き方 練習問題 司法取引と「自白」「黙秘」 ■ 以下の文章を読んで「利得表」を作成したうえで(1)~(3)の問いに答えなさい。 二人で犯罪を行ったAとBが警察に逮捕され検察送致となった。検察官はAとBを自白に追い込むため、それぞれに司法取引をもちかけた。AとBはそれぞれ別室に身柄を拘束されており、コミュニケーションが絶たれているものとする。 以下が、司法取引の内容である。 ・二人の犯行は懲役5…