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『天国に行けないパパ』『ビデオゲームを探せ!』ダブニー・コールマン
ダブニー・コールマンの代表作といえばこれ。『天国に行けないパパ』(90)(1991.3.23.銀座シネパトス)自分の寿命を知った男が、改めて人生を見つめ直すと言えば、すぐに黒澤明の『生きる』(52)を思い起こすが、この映画の良さは、それをあえて切羽詰まったものとして描かず、コメディタッチで描きながら、じわじわ、ほのぼのと見せてくれたところにある。しかも、妻や息子のための保険金欲しさに、わざと危険な仕事を選んで死にたがる刑事が、どんどん手柄を立ててしまうという皮肉な設定が見事に功を奏している。ちょっとした神のいたずらが、時には人生を豊かにしてくれるというところに、人間喜劇としての深い味わいがあって、久しぶりに佳作と出会えた気がしてうれしくなった。今を懸命に生きることが大切。それは分かっているがこれが結構難し...『天国に行けないパパ』『ビデオゲームを探せ!』ダブニー・コールマン