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『エノケンの豪傑一代男』(50)(1981.3.20.)徳川家康から功績を讃えられた弥九郎(エノケン)が、松平家姉妹の争いから、徳川と織田の対立という一大事まで豪快に解決してしまう。監督・荒井良平。前から一度見たいと思っていた幻のエノケン映画。彼の晩年しか知らない自分にとっては、フィルムの古さを飛び越えて新鮮さを感じさせてくれた。背は小さく、決して美男子とはいえないが(この映画ではガマガエルと称されていた)、その身のこなしのよさとアクションは、チャールズ・チャップリン、バスター・キートン、ハロルド・ロイドにも決して引けを取らない。体技という点では今のスタントマンたちの方がすごいのかもしれないが、その動きの中におかしさまで感じさせるところがエノケンの真骨頂だ。『エノケンの豪傑一代男』