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「新幹線をつくった男たち~夢よ、もっと速く~」(04)島秀雄(松本幸四郎)は戦前からD51などの蒸気機関車を多く設計した技術者で、戦前の弾丸列車計画にも関わった国鉄のエンジニアだったが、戦後、三鷹事件・桜木町事故など国鉄関連の鉄道事故や事件が多発し、その際の国鉄内部の責任のなすり合いに嫌気が差し、国鉄を退職した。それから4年余りの月日がたった。新たに十河信二(三國連太郎)が国鉄4代目総裁になり、島を住友金属から国鉄に呼び戻そうとする。最初は抵抗していた島も、東海道本線の輸送量を改善するための新幹線計画や、父の島安次郎のことなどを聞き、国鉄に戻る決心をする。国鉄技師長の島秀雄や当時の国鉄総裁の十河信二の新幹線開通までの苦闘を描いたテレビ東京開局40周年記念ドラマ。原作は高橋団吉の『新幹線をつくった男島秀雄物...「新幹線をつくった男たち~夢よ、もっと速く~」
『零戦燃ゆ』(84)(1987.8.15.ゴールデン洋画劇場)ゼロ戦のパイロット(堤大次郎)と整備士(橋爪淳)との友情を通して、ゼロ戦の歴史と太平洋戦争の流れを描く。加山雄三が、ゼロ戦開発の海軍側主務者の下川万兵衛海軍大尉を演じる。また、8月15日が近づくと、昨日の『子象物語地上に降りた天使』(86)や、この映画のような、戦争映画が放送され、1年の数日間だけ、戦争について考える日々がやって来る。だが、もはや多くの日本人が戦争についての意識を失っており、アメリカ映画が描くベトナム戦争もののような、緊張感や切実さを、日本の戦争映画に求める方が無理な話なのではと思う。従って、この映画も、東宝お得意の戦争映画の1本として見てしまえばよかったのだが、柳田邦男の原作ということで、ゼロ戦にまつわる『ライトスタッフ』(8...加山雄三の映画『零戦燃ゆ』