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絵本作家の伊勢英子氏は夫のノンフィクション作家、柳田邦男氏との対談集「はじまりの記憶」の中で実父についての思い出を語っている、銀行員で退職後は画家として生きた父とのエピソードは心温まるものがあった。 進行がんで余命4ヵ月と告知された父は家で絵を描き続けてアトリエで死ぬ生き方を選んだ、酸素の管を鼻につけモルヒネで痛みを抑えながら展覧会出品の絵を描き続け10ヵ月を見事に生ききった、それは壮絶という言葉など全然にあわないユーモアとペーソスにあふれた10ヵ月だったという。 ユニークなのは告知をうけてまもなく誕生日に免許証の書き換えに行った、もう自分で運転できない体力だったからタクシーでの往復「もうすぐ死ぬのに更新してどうするの?」という母に「ばか、免許証がないとあの世で運転できないじゃないか」といった父。 67キ...泣くかわりに笑って72歳の生涯を全うした男性
前回、寄贈絵本を引き取りに来てくださった折に、学童保育用の本 のことが話題に出ていたので、それ用の児童書を選択する際に保育 所用の追加の絵本もピックアップした。 今回は絵本と児童書で185冊ほど。 保育所の先生と村の担当者の方たちが引き取りに来てくださった。
『零戦燃ゆ』(84)(1987.8.15.ゴールデン洋画劇場)ゼロ戦のパイロット(堤大次郎)と整備士(橋爪淳)との友情を通して、ゼロ戦の歴史と太平洋戦争の流れを描く。加山雄三が、ゼロ戦開発の海軍側主務者の下川万兵衛海軍大尉を演じる。また、8月15日が近づくと、昨日の『子象物語地上に降りた天使』(86)や、この映画のような、戦争映画が放送され、1年の数日間だけ、戦争について考える日々がやって来る。だが、もはや多くの日本人が戦争についての意識を失っており、アメリカ映画が描くベトナム戦争もののような、緊張感や切実さを、日本の戦争映画に求める方が無理な話なのではと思う。従って、この映画も、東宝お得意の戦争映画の1本として見てしまえばよかったのだが、柳田邦男の原作ということで、ゼロ戦にまつわる『ライトスタッフ』(8...加山雄三の映画『零戦燃ゆ』