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『THE BIG ISSUE JAPAN ビッグイシュー日本版』通算500号 2010『春との旅』小林政広監督『ペルシャ猫を誰も知らない』『ミツバチの羽音と地球の回転』鎌仲ひとみ監督
2010.5.15.143号『インタビュー:『春との旅』小林政広監督『春との旅』の小林政広監督にインタビュー取材。豊洲のご自宅にお邪魔する。作品のイメージから尖った人かと勝手に思っていたのだが、実際に面と向かって話してみると、とてもソフトな感じで、この人も筋金入りの映画ファンなんだなあと感じるところが多々あった。今回の『春との旅』は小津安二郎の『東京物語』やジュゼッペ・トルナトーレの『みんな元気』をほうふつとさせる家族の問題を絡めたロードムービーだが、祖父と孫娘の旅という点がユニーク。祖父を演じた仲代達矢が絶品の演技を見せるが、ほかにも大滝秀治、菅井きん、淡島千景ら大ベテランが健在ぶりを示したところも魅力の一つ。脚本家出身の監督らしく含蓄のあるセリフも多かった。(2010.4.6.)小林政広監督の思い出h...『THEBIGISSUEJAPANビッグイシュー日本版』通算500号2010『春との旅』小林政広監督『ペルシャ猫を誰も知らない』『ミツバチの羽音と地球の回転』鎌仲ひとみ監督
『バッシング』(05)(2006.3.15.)堂々めぐり渋谷で、イラクでの日本人人質事件のその後を描いた『バッシング』の試写。人質となった女性をモデルに、帰国後に彼女が受けた批判や中傷、差別の嵐(だからこのタイトル)を描いているのだが、ヒロイン自体も一種の問題児のように描かれているためか、どちらにも感情移入ができず、一体何が、誰が悪いのか?という思いが強くなり、後味が悪いことこの上ない。恐らくこれは、小林政広監督がわざと使った手法なのだろうが、これではバッシングを浴びせた社会が悪いのか、彼女自体の行動や発言に問題があるのかの堂々めぐりにしかならない。寒々とした北海道の風景、主演の占部房子の屈折した演技などに見るべきところはあるのだが…。という困った印象だったので、その監督へのインタビューの話があった時はい...小林政広監督の思い出