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大森一樹の映画『世界のどこにでもある、場所』『津軽百年食堂』
『世界のどこにでもある、場所』(10)(2011.2.3.シネマート六本木試写室)大森一樹監督が本当に撮りたい映画を撮った?去年の田辺映画祭で親しく話をさせてもらった大森一樹監督の最新作。面と向って話をしてしまうと、ご本人はもとより、作った映画にも情が湧いてしまうのが自分の悪い癖。故市川準監督しかり、小林政広監督しかり。この映画の基になったと思われるフィリップ・ド・ブロカの『まぼろしの市街戦』(67)(原題は「ハートのキング」)は、第一次大戦中に、英国人兵士(アラン・ベイツ)が迷い込んだフランスの村は、実は精神病院から抜け出した患者たちに占領されていた…というもので、コメディータッチの中で、果たして、誰(何)が正常で誰(何)が異常なのかを考えさせる、“楽しみながら哲学する映画”になっていた。この大森版は、...大森一樹の映画『世界のどこにでもある、場所』『津軽百年食堂』