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和田誠監督の映画2本を再見。何度見ても、見終わった後で「いい映画を見た」と実感できる。特に真田広之がいい。『麻雀放浪記』(84)https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/acb3da5cc3962e1b0183c0bfcc2a1828『快盗ルビイ』(88)https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/4a10497a93dfcfaa2421b42f92964544「和田誠映画の仕事」https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/774dad971d52bd0b45e617956c19394d『麻雀放浪記』『快盗ルビイ』
『フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ』(66)(1966.4.大井町スズラン座.併映は『ジャングル大帝』『つるのおんがえし』)続けて、久しぶりにNetflixで見た。日米合作映画『フランケンシュタイン対地底怪獣』(65)の姉妹編。前作同様、監督・本多猪四郎、特技監督・円谷英二、脚本・馬淵薫、音楽・伊福部昭。前作で死んだはずのフランケンシュタインが、細胞分裂して巨大化。山の怪獣サンダと海の怪獣ガイラというクローン兄弟となった。かつてフランケンシュタインを飼育研究していたスチュワート博士(ラス・タンブリン)と助手のアケミ(水野久美)がその謎を解こうとする中、人を襲うガイラとそれを止めようとする心優しいサンダという対照的な"兄弟"が死闘を繰り広げる。この映画のモチーフは、神話の『海彦山彦』。伊福部の不気味...『フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ』
『フランケンシュタイン対地底怪獣』(65)(1971.4.8.木曜映画劇場)Netflixで久しぶりに見た。太平洋戦争末期、ドイツから潜水艦で日本に運び込まれたフランケンシュタインの不死身の心臓が、広島への原爆投下で行方不明となる。戦後の広島で、人間化し、異常な成長を遂げたフランケンシュタイン(古畑弘二)が発見され、研究施設に保護されるが、彼は、自ら手首を切断して脱走する。食料を求めて、北上するフランケンシュタイン。同じ頃、秋田油田の地底から肉食の巨大怪獣バラゴンが出現した。白根山中で鉢合わせたフランケンシュタインとバラゴンは、死闘を繰り広げる。東宝と米ベネディクト・プロとの合作。主役のボーエン博士を演じたニック・アダムスは、『怪獣大戦争』(65)では、宇宙飛行士のグレンを演じている。共演に高島忠夫と水野...『フランケンシュタイン対地底怪獣』
大森一樹の映画『世界のどこにでもある、場所』『津軽百年食堂』
『世界のどこにでもある、場所』(10)(2011.2.3.シネマート六本木試写室)大森一樹監督が本当に撮りたい映画を撮った?去年の田辺映画祭で親しく話をさせてもらった大森一樹監督の最新作。面と向って話をしてしまうと、ご本人はもとより、作った映画にも情が湧いてしまうのが自分の悪い癖。故市川準監督しかり、小林政広監督しかり。この映画の基になったと思われるフィリップ・ド・ブロカの『まぼろしの市街戦』(67)(原題は「ハートのキング」)は、第一次大戦中に、英国人兵士(アラン・ベイツ)が迷い込んだフランスの村は、実は精神病院から抜け出した患者たちに占領されていた…というもので、コメディータッチの中で、果たして、誰(何)が正常で誰(何)が異常なのかを考えさせる、“楽しみながら哲学する映画”になっていた。この大森版は、...大森一樹の映画『世界のどこにでもある、場所』『津軽百年食堂』
1988年公開の日本映画。おしゃれでチャーミングな快盗ルビイの犯罪と恋を描く。ヘンリー・スレッサーの「快盗ルビイ・マーチンスン」の映画化で、脚本・監督は「麻雀放浪記」の和田誠、撮影は「上海バンスキング(1988)」の丸池納がそれぞれ担当。快
以前、怪奇小説の話を書いた(願望(38))。欧米には怪奇小説の短編の名作が多く、ウィリアム・ホープ・ホジスン(William Hope Hodgson)の「夜の声」(The Voice in the Night)も好きな作品の1つである。ご存知の方もいると思われるが、この短編はあの昭和期の怪奇映画「マタンゴ」の原作となった作品である。と書くと小説の内容も、察しがつくわけであるが、若年であった自分にとって、VFXとかSFXが登場する前に作られたこの映画は、初見以来ずっと印象に残っている邦画の1つであり、たまに放送があるとつい時間を割いて見てしまうわけである。 映画では、ヨットで海に繰り出した一行…