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『不法侵入』(92)(1993.1.20.丸の内ピカデリーⅡ)警官ピートある夜、ロサンゼルスの高級住宅地に住む夫婦(カート・ラッセル、マデリン・ストウ)の家に泥棒が侵入する。捜査に来た警官の一人ピート(レイ・リオッタ)は、彼らに優しく接し、その後もいろいろと助言をする。だが、やがて、ピートの裏に潜む狂気が浮き彫りになる。警官に狙われた夫婦の姿を描いたサイコスリラー。この映画を見ると、嫌でも最近起こった二つの事件が思い浮かぶ。ロスの白人警官による黒人暴行事件、そしてハロウィーンに起きた日本人留学生の射殺事件である。と、われわれ日本人はつい意識的に結び付けて特別なものとして考えてしまうが、アメリカという巨大で、雑多な問題を抱える国では、むしろこうした事件は日常的で、身近な問題なのかもしれない。そこがうすら寒くて怖い...レイ・リオッタの映画『不法侵入』