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『コーラスライン』(1986.2.25.丸の内ピカデリー1)ブロードウェーの新作ミュージカルのバックダンサーを選ぶオーディションで、予備審査で残った17人のダンサーが、演出家(マイケル・ダグラス)を前に自分自身を吐露していく様子を描く。有名舞台劇の映画化は、すでに視覚イメージがあるものを新たにフィルム上に焼き付けていく作業だから、作り手としては非常にやっかいなものなのではないか。にもかかわらず、『アマデウス』(84)にしろ、この映画にしろ、実にそつなく見事な映画にしている点には敬服する。しかも、この映画の監督はリチャード・アッテンボロー。前作の『ガンジー』(82)とは全く違う題材なのに、変幻自在の演出ぶりがすごい。例えば、ボブ・フォッシーのように、ショウビズ界にどっぷりと漬かった者とは違い、一歩引いた視点...『コーラスライン』
『シアター・キャンプ』(2023.8.9.ディズニー試写室)人気演劇スクールで“今夏の”開校目前に校長が倒れて昏睡状態に。演劇に興味のない息子が引き継ぐが、実はスクールは経営破綻寸前。存続のための新作ミュージカル発表に残された時間は3週間。変人ぞろいの教師と子どもたちは劇を完成できるのか?監督ニック・リーバーマン&モリー・ゴードン、脚本は2人に加えて、ノア・ガルビンと『ディア・エヴァン・ハンセン』(21)のベン・プラット。ゴードンのほかは皆出演もしている。中でもガルビンが全てをさらうようなもうけ役を得ている。サンダンス映画祭でUSドラマチック審査員特別アンサンブルキャスト賞を受賞した。というアメリカのショウビズ界の若き才能と子役たちによるモキュメント風のミュージカル劇。舞台への愛憎があふれ、いい意味で『フ...『シアター・キャンプ』