メインカテゴリーを選択しなおす
今回のお題は、ウィリアム・A・ウェルマン監督、ロバート・テイラーと多彩な女性たちが主演の異色西部劇『女群西部へ!』(51)。西部開拓時代のカリフォルニア。牧場主のロイ・ウィットマン(ジョン・マッキンタイア)は、雇った牧童たちを結婚させたいと考え、護送役のバック・ワイヤット(ロバート・テイラー)を伴って、シカゴで花嫁を募る旅に出る。しかし、三千キロを隔てた女たちを連れ帰る復路には幾多の困難が待ち構えていた。140人の女性たちの過酷な旅を描く異色西部劇。製作はドア・シャーリー、原作はフランク・キャプラ、監督はウィリアム・A・ウェルマン。キャプラの原作ということで一度見てみたいと思っていた映画。実際に見てみると、女性たちによる幌馬車での大移動という西部開拓史の外伝的なストーリーとして興味深く映った。ある意味、女...ビデオ通話で西部劇談議『女群西部へ!』
今回のお題は、『廃墟の群盗』(48)。銀行強盗を働き、逃亡した6人の男たち(グレゴリー・ペック、リチャード・ウィドマーク、ハリー・モーガン、ジョン・ラッセル、ロバート・アーサー、チャールズ・ケンパー)。彼らはデスバレーの塩湖=バッドウォーターと砂漠を経て瀕死の状態で町までたどり着く。ところが、そこは老人(ジェームズ・バートン)とその孫娘(アン・バクスター)だけが住むゴーストタウン「イエロースカイ」だった。彼らが金の発掘をしていることを知った男たちは、彼らと取り引きをしたリーダー(ペック)を裏切り、金の独り占めを狙うが…。欲にとり憑かれた男たちの顛末を描いた西部劇。監督ウィリアム・A・ウェルマン、脚本ラマー・トロッティ、音楽アルフレッド・ニューマン、撮影ジョセフ・マクドナルド。ペックにはあまり似合わない役を...ビデオ通話で西部劇談議『廃墟の群盗』
今回のお題は、ウィリアム・A・ウェルマン監督、ヘンリー・フォンダ主演の『牛泥棒』(43)。日本では劇場未公開の作品で、長い間“伝説”になっていたが、今はBSで頻繁に放送され、DVDも出ている。いい映画だが、あまりにも暗く、後味も悪い。この映画のフォンダは、冤罪に異を唱えない傍観者の役。その後悔が、後に『十二人の怒れる男』(57)の一人だけ無罪を主張する陪審員役につながったと考えると面白い。それにしてもこの邦題はひどい。原題の「オックスボー事件」のままでよかったのではないか。「BSシネマ」『牛泥棒』https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/ece23e0e3797582cf82b0e8a091db19e『十二人の怒れる男』https://blog.goo.ne.jp/tanar61/...ビデオ通話で西部劇談議『牛泥棒』
『牛泥棒』(43)TheOx-BowIncident流れ者のカーター(ヘンリー・フォンダ)は、相棒のアート(ハリー・モーガン)と共にネバダ州のある町にやって来た。そこへ地元の牧場主が殺害され、牛が連れ去られたという知らせが入る。町民とカーターたちは犯人を捜すため、捜索隊を組織し、牛を連れて野宿していた3人の男(ダナ・アンドリュース、アンソニー・クイン、フランシス・フォード)を発見する。3人は無実を主張するが…。名匠ウィリアム・A・ウェルマン監督が、冤罪事件を真正面から描き、アカデミー作品賞にもノミネートされた西部劇。名作とのうわさを耳にしながら、日本ではテレビ放映のみで、劇場公開されず、見られない状態が長く続いたが、今はDVD化もされている。「BSシネマ」『牛泥棒』