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自動三方弁の問題について解説します。三方弁は流れの方向を2方向切り替えることができる弁です。バッチ運転のように流れを切り替えながら運転するプロセスには、一見向いているように見えます。ところが、この弁は実は課題が多く、上手くいかないことがあり
二重バルブ+パージバルブはプラント運転や工事において、とても重要な考え方です。二重弁もこの考え方にかなり近いです。ちょっとした気配りですが、これだけで生産ロスを減らすなど効果はあります。2つセットで認識して現場で使えるようになると、とても応
NPSH(NetPositiveSuctionHead)について簡単に解説します。ポンプの勉強をするときに必ず登場します。ところが、化学プラントの設備設計をし15年程度の私は、NPSHを真剣に検討するポンプ設計は2~3度あるかどうかです。3
ボールバルブは開閉作業のための専用のハンドルがあります。メーカーとしては標準的にハンドルを使ってほしいと思って製作しているはずですが、現場レベルではその意図が伝わりません。確実な開閉をするなら、ハンドルを使う方が安心です。でも、使わなくても
私にとってはポンプの中でも、かなり特殊な位置づけのジャケット付ポンプ。トレース付ポンプも合わせて、ポンプの保温目的などで使う場合がたまにあります。そこまでする必要があるの?とかなり疑問に思うのですが、実際には一定の効果があります。この記事を
液面計で管理しています。こういう話はプラントに関わっていると、よく聞きます。運転や計装に関わっていない人には、それっぽく聞こえるでしょう。ところが、液面計での管理にはいろいろな落とし穴があります。注意しないといけないことをまとめてみました。
インライン型ポンプについて考えます。ポンプというと普通は横型をイメージします。竪型をイメージする時にも、スラリー型などの特殊なものが最初に出てくるでしょう。大抵は金額的に高いです。この記事を読むと、インライン型の特徴や使用先を知ることができ
粉体を扱う作業は、3K作業の代表です。化学プラントのように自動化が可能な工場でも、粉体を扱う部分は特に負荷が高い仕事になり、敬遠される方向にあります。現在多くのプラントで粉体取り扱いの自動化を検討しています。ところが、これがなかなか上手くい
化学プラントではオーナーズエンジニアという仕事をする人が居ます。私もその中の1人。プラントエンジニアというと、大きなプラント建設を担当する仕事が真っ先にイメージするでしょう。現実にはそんな大きな仕事は10年に1回あるかどうかというレベルで、
10L/min程度の小流量で固定してポンプで流したい。100L/min程度で流すことが多い化学プラントで、たまにこういう問題に出会います。小流量を流すだけなら、確実なのはヘッド送液で流量調整弁により調整すること。これをポンプでせざるを得ない
ステンレスのマグネットポンプについて語ります。シールレスポンプの典型パターンとして、ステンレスのキャンドポンプとフッ素樹脂のマグネットポンプが有名です。この2パターンで基本部分はカバーできていますが、ステンレスのマグネットポンプという中間的
化学工場のプロセス計算を、専門ソフトウェアは使わずとも簡易的に少し細かく計算したいというニーズは、機電系エンジニアリングの段階で少しあります。昔は、プロセスエンジニアリングでも多用していた方法ですが、今はかなり少なくなっているでしょう。機電
実務の熱交換器の伝面計算では、練習問題にあるような標準的な計算をすることはあまり多くはありません。目標である温度範囲に結構な幅があったり、成り行きであったりします。こういう中で、ある程度の仮定を置いて熱計算を置いて設計しても、余裕率という考
バッチプラントでは、固形分を含んだ液を送る機会が多いです。新しくライン設計する機会が減った今、一から設計するとミスをしがちなのが、固形分対策のポンプラインです。既存プラントなどを参考にするのですが、標準化されてなくてちょっと変な物をそのまま
化学プラントではオペレータがいないと、操業ができません。オペレータの人数が工場運営に直結するといっても過言ではありません。世代の入れ替わりを考えて、プラントオペレータの人数が長期的に安定させることは、人事面での大きな課題。一方で、少子化や製
設備保全方法としてTBM/CBM/BMは古典的な手法として広く知れ渡っています。ところが、TBMとCBMの定義を良く考えずに、何となくTBMとかCBMと言ってしまっている場合が多々あります。弊部がまさにそれ。この記事を読むと、TBMとCBM
カートリッジフィルタは、化学プラントでよく使う設備です。ハウジングも含めてそれなりに設計する要素はありますが、メーカー任せになってしまう部分もあり、設計思想が残しにくいことが1つの課題です。多くの場所で使うフィルタだからこそ、機種の統一化・
化学プロセスではフィルターをかなり使用します。異物を取り除き製品品質を保証するため、設備故障を防ぐため。設備構造としては単純ですが、運転の重要度は高いです。金額も安い物が多いですが、購入する機械系エンジニアならではの悩みごとをまとめました。
撹拌槽の伝熱計算をするときに、熱交換器ハンドブックなどで計算をしていくとこの疑問を抱きます。「下鏡の計算ってどうやるのだろう・・・」この答えを私は誰からも教えてもらったことがありません。設備導入段階での詳細の計算が不要な世界なので、気にする
油分離槽は化学プラントなど危険物製造所に必ずついている設備です。他には飲食店などでグリストラップなどの表現でも、似たような機能を持った設備があります。これらの設備は標準化されているので、自分で1から設計することはほぼ無いでしょう。私もそう思
底辺の仕事ランキングが再び話題になっています。ネットでもいろいろな意見がありますね。ここで取り上げられた仕事は、どれも必要不可欠なもので、差別的な表現をすることは私も大反対です。直接そういう仕事に関わっていな人が、自分は底辺職でないからOK
会社の職場の雰囲気について、時が経つにつれてどんどん変わっていきます。こういう話題で真っ先に思いつくのが、リーダーである管理職のマネジメントの問題。もちろん管理職の影響はありますが、それ以外にも色々な要因があります。職場の雰囲気について管理
配管工事(piping work)の品質のために工事管理者ができること
配管工事(pipingwork)の品質は、プラント建設工事で非常に大事です。少しでも失敗すれば問題になる建設工事で、圧倒的なボリュームがある配管工事を漏れなくすべてクリアすることは至難の業。建設が終わってから動かす段階で問題が起きても、解決
設備管理システム(equipment management system)の構築前に考えること
設備管理システム(equipment management system)は設備の保全を担当する人にとって、最重要です。まさに保全の基幹システム。このシステムの良否で、保全の業務の量も質も左右されます。設備管理システムというとCMMSやEA
日本製鉄のシアン流出事案の報告書を見た感想です。シアンという人体に非常に有害な物質が漏れたこの事案、個人的にかなりショックでした。マゼンタ・イエローなどの色の名前でシアンという名を認識している人も居ますが、青酸カリなどのシアン化合物と結びつ
プラント設計(plant design)ってそんなに大事ですか?
プラント設計(plant design)の仕事を15年以上経験してきた私は、自分の仕事の付加価値を常に疑問に思っています。オーナーズエンジニアは特にこの疑問を抱えやすいです。付加価値といってもいろいろなベクトルがありますが、何に力を使うかは
化学機械の確実な位置決め(positioning)のためにできること
化学機械の位置決め(positioning)の話をします。化学プラントの機械設備でこういう動く部品の位置決めが話題になることは、ほとんどありません。はさまれ巻き込まれを防ぐための、安全装置で登場する場合があるでしょう。化学機械には制御という
タップ穴によるボルト固定(tapping bolt)はとにかく避けて
タップ穴を開けてボルトで固定(tapping bolt)する方法は、機械装置では頻繁に見られます。これを化学プラントでそのまま適用したら、痛い目に会います。機械エンジニアとして仕事をしていると、はじめはタップの存在を知らなくてもどこかで知る
空気弁(air valve)の構造や使い方について解説します。世間一般には使われているのですが、化学プラントでは意外と使われません。そのためか、化学プラントの機電系エンジニアでも意外と空気弁の存在を知らない人が居ます。構造はかなり単純です。
水蒸気蒸留(steam distillation)の原理と考え方
水蒸気蒸留(steam distillation)について解説します。蒸留の1つの方法ですが、最近ではほとんど耳にすることが無くなりました。古いプラントなら現役で使っている場合もあるでしょうが、真空ポンプやエゼクターを使った減圧蒸留が一般的
設備保全をTBM(Time Based Maintenance)で実施するのは、古典的な手法です。TBMの設定やその見直しは、社内のルールや運用が決まっているべきでしょう。そこに目を向けずに、属人的な仕事を放置しがちなのは日本ならではかも。
オーナーズエンジニアになると、基本的にはオーナーズエンジニアの仕事をメインで担当して、ゼネコンと仕事をすることはほとんどないはずです。ゼネコンと仕事をするのは大型のプロジェクトなど、数が非常に限定化されます。オーナーズエンジニアとゼネコンな
「過疎地への配水はタンク車」化学プラントの配管輸送と同じ課題
過疎地の配水をタンク車で行う指針が、先日yahooニュースに掲載されました。yahooニュース 7/29(土) 15:00配信 「過疎地への配水はタンク車で…老朽化した水道管の維持難しく厚労省が指針」結構ショックですよね。とうとう来たか・・
化学工場内では多くの配管が張り巡らされています。この中でも、工場敷地内に入って真っ先眼が付くのが道路付近の配管プラント内で使う配管が多いはずなのに、プラント外にもいっぱいの配管があります。このうちの何割かは、実は非効率や不安全なことかもしれ
化学プラントで電力消費(power consumption)が高い設備ランキングTop5
電力消費(power consumption)について考えます。製造業で設備を導入する場合、ランニングコストは1つの検討対象になります。メーカーの最終的な選定基準になることも。この場合に、メーカーからこんな風に言われることもあるでしょう。弊
SGPの配管は、水系など汎用的な配管として非常に多く使われています。化学プラントでも、当然ですが非常に多く使っています。SGP配管の中に何を流すかは、会社によって結構違いがあると思います。こんな使い方をSGPに対して考えることはできるけど、
建設業の問題が最近頻発しています。過労死は残念ながら今に始まったことではないですし、少子高齢化の問題も昔から話題になっています。この影響を自職場でもそれなりに感じているはずなのに、建設業は規模が大きいから何とかしてくれるだろうと期待している
プラント配管の劣化(pipe deterioration)の典型パターン4選
プラント内に数多く設置されている配管も劣化(pipe deterioration)していきます。設置するために必死に設計をして綺麗な姿で完成しても、ユーザーとしてはここからがスタート。配管の劣化と常に向き合うことになり、交換するタイミングを
"言語化"って皆さん意識しているでしょうか?研究のレポートを書いたり、Youtubeなどでスピーチをしたり、ブログで文章を書いたり・・・そういう仕事をしている人は言語化能力が高いですよね。仕事において言語化ができるという
2020年6月に施行されました"パワハラ"防止法。ようやく法律で定義されました。これでルールがようやくできあがりました。ルールなき状態でパワハラの問題が頻発していて、疑心暗鬼・不安になっている人も多かったと思います。上司
会社の"飲み会"は百害あって一利なし。よく言われることですよね。私も基本的には同意です。海外出向をしていた時代は逆に飲み会にしか利がなかったですけど^^そんな無駄な会社の飲み会も、参加せざるを得ないことはあるでしょう。無
工場では作業服(Work clothes)を着ます。 なぜか長袖長ズボンですよね。 これにはいろいろな意味があります。 一見格好良くない作業服でも、化学プラントの安全対策として様々な配慮がなされていたりします。 暑いからと作業服の腕をまくっ
田舎での"生活"について、化学プラントに勤務を考えている人への情報です。勤務と同じように私生活もある程度考えたうえで、就職先は選びたいもの。就職活動では私生活は度外視しがちで、結果オーライ的に考えがち。ギャンブル的な要素
24時間365日止まらない化学プラントの休日(holiday)にどんな仕事があるでしょうか? ここに土曜日・日曜日・祝日・年末年始は関係ありません。 誰かが何かしらの業務を行って、初めてプラントが成立しています。 機電系エンジニアとしては休
仕事において1日の流れ的な"時間"の使い方は興味がある人も多いでしょう。私が経験した機電系エンジニアや製造部の管理者と、そこに関連する設備保全エンジニアや運転員の時間の使い方を紹介します。時間的拘束が結構強く、電話での突
化学プラントの機電系エンジニアにありがちな"思考"パターンを紹介します。基本的に優柔不断で頭が固い思考です。私はこれらの考え方が基本的に嫌いです。もっと柔軟に最速で仕事をすれば楽になるのに・・・。個人としてはそう思ってい
機械設備の中でも"ベアリング"を紹介します。ベアリングもしくは軸受にはいろいろな種類があります。全体系を理解するにはかなり大変でしょう。化学プラントの設備の保全上もかなり重要な位置を占めます。機電系エンジニアとしては最低
化学プラントの機電系エンジニアなら"メカニカルシール"はある意味で必須知識です。メカニカルシールという響き自体が格好いいです。技術の塊。渦巻ポンプの設計は、ほぼメカニカルシールの設計と言っても良いくらいです。いろいろな種
化学プラントを安定運転するために必須の知識が"潤滑油"。運転上は何気なく使っていますが、保全上はいくつかの重要な要素があります。機電系エンジニアとしては知っておきたいところですね!化学プラントでは潤滑油が危険物という扱い
化学プラントでは"油圧"装置を使う場面があります。需要は明確に右肩下がりですが、一部の装置で残り続けています。油圧装置が別の機構に完全に置き換わるということはありませんので、古い技術である油圧を勉強しなくて良いというわけ