メインカテゴリーを選択しなおす
ここでいう「孤雲」というのは、曹洞宗大本山永平寺二世・懐奘禅師(1198~1280)の道号とされている。ただ、以前から、懐奘禅師を受業師とされた瑩山紹瑾禅師に係る文献には、懐奘禅師の道号が載っていないということにが気になっていた。一例を示そう。・第五十二祖、永平弉和尚、元和尚に参ず。一日請益の次で、一毫衆穴を穿つの因縁を聞き、即ち省悟す。晩間に礼拝し、問ふて曰く、一毫は問はず、如何なるか是れ衆穴と。元微笑して曰く、穿了也と。師礼拝す。師、諱は懐弉。俗姓は藤氏。謂ゆる九條大相国四代の孫秀通の孫なり。『伝光録』第五十二祖章・祖翁、永平二世和尚、諱は懐弉、洛陽の人。姓は藤氏、九條大相国の曽孫なり。『洞谷記』「洞谷伝灯院五老悟則并行業略記」……号について何も書いていない。そこで、懐弉禅師の伝記は、大体道元禅師の伝...「孤雲」について