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死滅回遊の術式崩壊に伴い、数日前まで結界に閉ざされていた街に人々が戻り始めていた。行政と土木業者、そしてボランティアの人々が一致団結しながら、街中の至るところに散らばっている瓦礫を撤去したり、倒壊しかけている橋や建物を安全柵で囲っている光景が見受けられた。 乙骨 憂太と烏鷺 亨子(うろ たかこ)は、まさに街を破壊して瓦礫を撒き散らした張本人としてその場に居合わせるのは気が引けたのか、少し離れた河…
かくして、羂索(けんじゃく)を倒すという共通目的の為に乙骨 憂太との共闘に合意した烏鷺 亨子(うろ たかこ)ではあったが、乙骨の仲間である他の術師達との合流は、この上もなくバツの悪いものとなった。 もちろん、過去の術師の受肉体である事がその最大の理由であったが、同じく受肉体である脹相(ちょうそう)などの場合は羂索の一方的な好奇心と都合によって”生み出された者”であり、自ら進んで契約した烏鷺とは根…