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二次創作短編小説集 https://fanblogs.jp/derivativeshortnovel/

鬼滅の刃と呪術廻戦を中心とした、二次創作小説を投稿しています。 if世界、クロスオーバー、CP等。

個人的な推しは、 Dグレ→コムイ室長 るろ剣→雪代縁 ワートリ→米屋陽介 鬼滅の刃→我妻善逸 呪術廻戦→乙骨憂太 CP→ぜんねず、デンレゼ、乙亨

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2022/08/16

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  • 【鬼滅の刃】「奴隷日記 ~珠世様にお仕えした日々~」前編

    今、小生は珠世様の御御足(おみあし)の裏側の感触を後頭部に感じながら、額を床に付けて平伏している次第でございます。 「まったく、お前はどこまで汚らしいのかしら!?」 頭上から聞こえる、珠世様の冷たく崇高なる御声。 しかし、その冷たさが小生の背骨をゾクゾクと震わせるものですから、益々、主(あるじ)の御前で醜悪なる愚行を働いてしまうわけでございます。 ああ、珠世様、どうかこの愚かな蛆虫(うじ…

  • 【鬼滅 if 現代編】第10話「盃」

    殺しに行った相手に、逆に窘められて帰るという顛末は、燈子の短い生涯の中でも特に忘れ得ぬ記憶として刻まれる事となった。いつの間にか降り始めた小雨は次第に強くなり、敗北感に打ちひしがれた燈子の頭を、追い討ちをかけるように小突き回す。 「あーあ、何やってんだろ、私」 濡れた制服に体温を奪われ、何度もブルリと震えながら、足は自然と可楽の居る道場へと向かっていた。 「で、可楽に会ってどんな顔を向ける…

  • 【鬼滅 if 現代編】第9話「看破」

    その日、可楽と共に出かけた寄席から逃げるようにして帰宅した燈子は、目を真っ赤に泣き腫らしながらベッドの中に潜り込んだ。 「う゛ぅぅ…悔しい…く゛やし゛ぃよ゛ぉぉぉぉぉ!!」 戦いの道を歩む事に関して、可楽から「覚悟が足りない」と言われた事にショックを受けたのはもちろんだが、それ以上に、自分が日頃から全幅の信頼を置く師が他の人間をベタ褒めした事が、燈子にとっては他の何よりも耐え難かった。

  • 【鬼滅 if 現代編】第8話「噺」(はなし)

    『この尾形清十郎、齢はとっても、腕に年はとらせんつもりと、長押(なげし)の槍を小脇に抱え、ツカ…ツカ…ツカ〜ツカ〜ツカ〜ツカっ!!』 「うはははは!!楽しいのぅ!!」 今、私の隣の席で、可楽が普段の言動からは想像もつかないほどの大声で笑っている。 私自身、すっかり忘れていたが、可楽は弱体化したとはいえ喜怒哀楽の『楽』を司る分身鬼であり、この笑い声こそが彼本来の『素顔』なのだろう。

  • 子種(こだね)

    鬼の始祖である鬼舞辻 無惨の討伐を果たし、実に千年越しの悲願であった”人を喰らう鬼が居なくなった世界”を実現させてから、早や一年が過ぎようとしていた。 元”風柱”であった不死川 実弥は、時折、他の元隊士たちとの交流を持ちながらも、そう遠くない未来に訪れるであろう自らの終わりの日に向けて、いわゆる”…

  • 【鬼滅 if 現代編】第7話「毒」

    「竈門 禰󠄀豆子は完全に人間に戻ったワケではなく、『鬼の遺伝子』とでも呼ぶべきモノを体内に残していた可能性はありませんか?」 胡蝶記念病院の理事長室を訪れていた竈門 カナタは、挨拶もそこそこに、核心に迫る質問を投げかけた。理事長は敢えて即答せずに、壁に飾られた歴代の理事長の写真を一瞥しながら、慎重に言葉を選んだ上で口を開いた。 「その可能性はゼロではありません…が、それを現時点で検証するのは不…

  • 【鬼滅 if 現代編】第6話「更なる疑い」

    「燈子ちゃんの様子が、おかしいって?どういう風に?」 「なんかもう、別人になっちゃったみたいなんだよ…」 我妻 善照は、姉の燈子が約一ヶ月前から早朝のジョギングを始めた事、それ以降、自分との会話が極端に減り、必ず一人で下校するようになった事、そして… 先日、武道場のような建物に入って行った事と、それを問い質したところ、怒りを露…

  • 【燈×モブ】連作第5話「今時のJK」

    その日、燈子は殊の外に機嫌の良い表情で電車に揺られながら、鼻歌交じりで窓の外を流れる景色を眺めていた。 先日の防御技の習得の際に(訳は分からなかったが)可楽に褒められた事に加えて、今日…

  • 【乙×亨×希】連作第2話「視線」

    かくして、羂索(けんじゃく)を倒すという共通目的の為に乙骨 憂太との共闘に合意した烏鷺 亨子(うろ たかこ)ではあったが、乙骨の仲間である他の術師達との合流は、この上もなくバツの悪いものとなった。 もちろん、過去の術師の受肉体である事がその最大の理由であったが、同じく受肉体である脹相(ちょうそう)などの場合は羂索の一方的な好奇心と都合によって”生み出された者”であり、自ら進んで契約した烏鷺とは根…

  • 【五×オリ】オニガリ

    制服を貫通して皮膚にまで達した鋭い爪が、ズグリと嫌な音を立てた。次の瞬間、僅かな吐息と共に振り抜いた男の掌が、俺の腕を引き裂く。 「ん゛ん゛ーっ!!」 痛みで集中力が途切れ、木刀を握る手が緩む。咄嗟に後退って構えを直したが、何故か、男はそれ以上追っては来ずに、怪訝な表情で俺の顔を見つめていた。

  • 【燈×可×猗】連作第4話「鈴割り」

    「…で、可楽の事は『護身術の先生だ』って言っといたわ」 「そうか、弟に足取りを追われていたか…」 「もちろん、親には絶対に言わないように、キツく念押ししといたけど…」 「まぁ、家族と同居している時点で、露見するのは時間の問題であったからな」 昨日、弟の善照に放課後の行動を追跡されていた次第を、燈子は焦り半分、怒り半分の面持ちで可楽に報告した。脅しが効いたのか、一夜明けてから下校の時刻に至るま…

  • 【燈×善】連作第3話「疑い」

    朝6時ちょうど、家の門をカチャリと開ける音が軽く響き、燈子の一日の始まりを告げ知らせる。今日もまた、その音で目を覚ました弟の善照(よしてる)は大きく欠伸をしながらカーテンを少し開けて、徐々に小さくなっていく姉の背中を見送った。 (おかしい、何かがおかしい…) 姉の燈子が毎朝のジョギングを始めてから、一ヶ月ほどが過ぎようとしていた。もちろん、それだけの事であれば何ら訝しむ要素は無いのだが、日常…

  • 【燈×可×悲】連作第2話「岩の柱」

    「た・お・れ・ろぉぉぉぉっ!!」 「こらっ、やめなさい!!なんなんだ、君は!?」 太腿へのミドルキック、脹脛(ふくらはぎ)へのローキック、鳩尾(みぞおち)と金的への前蹴り、爪先への踏みつけ、そして側頭部への跳び回し蹴り…その全てを防がれて、燈子の焦りは頂点に達していた。 路上格闘の王者となる為に、そのデビュー戦として彼女が選んだ対戦相手は、身長が2メートルはあろうかという巨漢だった。

  • 【乙×亨】未練

    死滅回遊の術式崩壊に伴い、数日前まで結界に閉ざされていた街に人々が戻り始めていた。行政と土木業者、そしてボランティアの人々が一致団結しながら、街中の至るところに散らばっている瓦礫を撤去したり、倒壊しかけている橋や建物を安全柵で囲っている光景が見受けられた。 乙骨 憂太と烏鷺 亨子(うろ たかこ)は、まさに街を破壊して瓦礫を撒き散らした張本人としてその場に居合わせるのは気が引けたのか、少し離れた河…

    地域タグ:仙台市

  • 【黒×宿】無尽月刃

    双子の弟である縁壱が二十五歳を超えてもなお生存していたという事実と、ある意味で”勝ち逃げ”とでも言うべき交戦中の臨終は、黒死牟の心を酷く痛ませる事となった。 無論、その顛末を主人である鬼舞辻に報告したものの、『勝手に死んだのなら好都合ではないか』と一笑に付される始末であった。まるで、決して消化できぬ石の塊がいつまでも胃袋の中でゴロゴロと転がっているかのような、絶え間のない不快感を覚えたまま、黒…

  • 【伊×縁】龍を狩る虎

    炎柱・煉獄 杏寿郎を目の前で失った事は、炭治郎だけでなく伊之助の心にも暗い影を落とした。無論、生まれた時から学問とは縁が無かった彼にしてみれば、鬼と鬼殺隊の千年に渡る戦いの歴史の重さを頭で理解する事は難しかった。 しかし、その中でも歴代の柱と十二鬼月が占めてきた「戦いの比重」に関しては、否が応でも肌で感じ取る結果となった。 下手をすれば炭治郎と共に自分までもが殺されていたかもしれない状況に於…

  • 【燈×可】連作第1話「蹴り鬼」

    地面に蹲って呻き声を上げていた三人のチンピラが、やっとの思いでヨロヨロと立ち上がった。何かしら捨て台詞でも吐くかと思ったが、私の方を振り返りもせずに身体を引き摺りながら去って行った。 それを見届けるようにして、事の一部始終を木の影から覗いていた視線の主が、私の前に姿を現した。見た感じは六十歳を過ぎているだろうか、作務衣を着た目つきの鋭い初老の男が、確かな威圧感を保ってゆっくりと私の前に進み出た。

  • 【無×宿】呪い

    「おぉ、久しいな、鬼舞辻 無惨!!」 「お前は、宿儺…」 「相も変わらず、お花探しか?」 「黙れ、貴様には関係ない」 「つれないな、たとえ一時といえど助け合った仲であろう?」 「その馴れ馴れしい物言いが私の癇に障るのだと、何故分からぬ…」

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