メインカテゴリーを選択しなおす
ひょっぽこ読書記録No.156 『メロディを買った青年』タルムードより
《メロディを買った青年》 ある村に 裕福な家庭に 育った娘がいた。 娘の両親は 熱心な ユダヤ教徒だった。 結婚適齢期になったので、 娘の両親は 良い婿がいないかと 探していた。 隣村に 裕福ではないが、 真面目で きちんとした 両親に育てられた 青年がいた。 その青年は ヘブライ聖書を しっかり 勉強し、 毎日シナゴークに通う、 立派な ユダヤの若者だった。 娘の両親も 青年を気に入り、 結婚話が まとまった。 娘の両親は、 その青年に、 結婚式の道具を 市場で買うための、 支度金を与えた。 青年は 買い出しのために 市場に向かった。 すると、 市場に行く 途中の道で、 美しいメロディが 聞…