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『見知らぬ乗客』(51)(1986.9.17.)テニス・プレーヤーのガイ(ファーリ―・グレンジャー)は、列車に乗り合わせた見知らぬ乗客から声を掛けられる。ブルーノ(ロバート・ウォーカー)と名乗るその男は、ガイが妻と不仲だと知っており、ガイの妻と自分の父とを互いに殺害する交換殺人を持ちかけるが…。アルフレッド・ヒッチコック監督が、パトリシア・ハイスミスの小説を映画化。レイモンド・チャンドラーが途中まで脚本を書き、交換殺人の計画に巻き込まれてしまった男の恐怖を描く。列車、ライター、眼鏡、テニスの試合、メリーゴーラウンドなど、小道具や背景がサスペンスを盛り上げる効果を発揮している。編集・解説を担当した『淀川長治の証言20世紀映画のすべて』から「BSシネマ」『見知らぬ乗客』