古来より、信仰心の篤い方の中には、複数回の授戒会に随喜される方がいる。そうなると、『血脈』・戒名、そして複数の法脈を得ることになる。問題はそれを、どう考えていくか、ということである。複数得ていたとしても、死ぬ時には1つしか使えない。一方で、仏弟子という観点からいえば、どの戒師から頂戴しても同じという見解もある。その上で、現実的に採られる方策もある。今日はその辺を見ておきたい。三、戒名一度、授戒につけば、必ず戒師様から血脈に戒名をつけて下ることであるから、此次に入戒する時には、是非それを寺院に持参して、帳場へ申出るが宜しい。また入戒したことのない方でも、逆修と云つて、既戒名の貰てある方は、其を紙に書いて、帳場へお持ちになれば、帳場では、直にそれを帳面につけますが、若し其時に申出でがないと、又後で、戒名を一つ...改めて複数の戒名を貰う話