巨海東流禅師『普勧坐禅儀述解』参究⑳(令和6年度臘八摂心短期連載記事20)
拙僧つらつら鑑みるに、「臘八摂心」で、道元禅師の『普勧坐禅儀』(流布本)について、様々な解説を行ったのだが、その際には参照出来なかった、巨海東流禅師『普勧坐禅儀述解』について、嘉永7年(1845)の写本を入手したので、参究することとした。なお、引用に際しては、カナをかなにするなど見易く改め、誤字なども適宜修正した。況復拈指竿針鎚之転機此は皆祖々臨機応変の働きも此非思量の道力より出ることを示さる、先づ四件は指竿は倶胝の一指よ、竿は釣竿を下して人の為にするなり、南泉は百尺竿頭如何が進歩せんと示された、阿難は門前の刹竿を倒却着せよとなり、針は龍樹針水投合の因縁などよ、鎚は世尊陞座文殊白鎚等の如し、皆夫々に機転する妙用も此の三昧の力より出るじや10丁表~裏こちらは、ほとんど面山禅師『聞解』の略述となっている。よっ...巨海東流禅師『普勧坐禅儀述解』参究⑳(令和6年度臘八摂心短期連載記事20)
2024/12/26 10:38