「十三資具」とは何か?
以下の一節をご覧いただきたい。仏、衣鉢を制するの始め、其の事甚だ簡易なり。上根の大器、能く是に堪ふ、後の劣根不器の徒、時に異事を生じ、及び病縁の苦、行来の艱を憐れむに因りて、漸く六物、十三資具等、非時飲、或いは薬物、瓶、尺、如意、杖、払、巾、履等の開縁有り。又、菩薩の行来に十八物を具する等の縁有り。指月慧印禅師『不能語規律』巻上拙僧、おそらくではあるが、「十三資具」という用語をここで初めて見た。上記にも出ているが、比丘六物とか、菩薩十八種物とかは、以前から聞いていたが、「十三資具」は知らなかった。それで調べてみた。すると、義浄が訳した根本説一切有部系の律蔵や、『南海寄帰伝』などに見える語句だと理解した。また、「十三資具衣」(『根本説一切有部目得迦』)などの語句もあり、どうやら「法衣(袈裟)」で用いられるも...「十三資具」とは何か?
2025/04/07 06:49