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シグナルが青に変わった。交換の上り列車を待って「のと里山里海1号」が走り出す。終点まではあと2駅のラストスパート、緩いカーブの先には海が再び見えてくるはずだ。能登キリコ祭りの山車の車輪が存在感ある和倉温泉駅、朱に白地の駅名板が雅やかだ。09:01、日本海の深い青を表現した濃紺のボディーを輝かせて「のと里山里海1号」が入線してきた。アテンダントに迎えられて「のと鉄道」の旅は始まる。穴水までは約1時間だ。のと鉄道は七尾湾を抱き込むようにして北へ走る。田植えを終えた田圃の向こうには、鏡面のように穏やかな七尾湾が広がっている。往路はオレンジ色を基調の里山車両、海に向いたカウンター席で車窓を流れる風景に心を癒し、復路はブルーを基調にした里海車両で地酒を呑みながら気動車の揺れに身を任すのだ。交換駅ですれ違うのはなんと...能登の里山里海とis68と旬鮨とのと鉄道を完乗!