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『ギルバート・グレイプ』(93)(1994.10.17.渋谷シネパレス.)アイオワの田舎町で、知的障害者の弟アーニー(レオナルド・ディカプリオ)や過食症の母(ダーレン・ケイツ)、姉妹たちと暮らすギルバート(ジョニー・デップ)は、家族を愛しながらも夢や希望を抱けずにいた。そんなある日、ギルバートはトレーラーハウスで旅する女性ベッキー(ジュリエット・ルイス)と知り合う。この、一歩間違えれば、変人だらけのちょっと危ない話、あるいはお涙頂戴話になりかねない話を、よくぞここまで詩情豊かに、優しさと温かさを持った映画に仕上げたものだと感心させられた。悲しいけれどどこかおかしい登場人物たちの屈折や心の傷は、例えば、ジョン・アービングの原作を映画化したの『ガープの世界』(82)や『ホテル・ニューハンプシャー』(84)にも...「BSシネマ」『ギルバート・グレイプ』