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帝釈天の寺男の源ちゃんは、ちょっと頭が弱くて、いつも寅さん(渥美清)にこき使われているが、したたかさやずるいところもあり、時には寅さんや御前様(笠智衆)をやり込めたりからかったりもする。一応、寅さんのことは「兄貴」と呼ぶが、小ばかにしているところもあるという、何とも人間くさいキャラクターだ。源ちゃんは、時には、寅さんの商売を手伝ってサクラをやったりもする。『葛飾立志篇』(75)で、寅さんが金町で鉛筆だか万年筆だかを売った時は、学生服を着てサクラをやり、(山田洋次監督と同じ)「東大法学部です」と語っていたのが何ともおかしかった。源ちゃんを演じた佐藤蛾次郎の寅さんシリーズ以外で印象に残っているのは、山田洋次監督、森崎東脚本の『吹けば飛ぶよな男だが』(68)の主人公サブ(なべおさみ)の弟分のガス、テレビ版「男は...帝釈天の寺男の源ちゃん佐藤蛾次郎