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『君がいた夏』(88)(1989.11.3.ビデオ)落ちぶれた野球選手のビリー(マーク・ハーモン)は、疎遠だったいとこのケーティー(ジョディ・フォスター)が亡くなったことを知る。6歳年上のケーティーはビリーの初恋の女性だった。故郷フィラデルフィアへ向かうビリーに、ケーティーとの甘く切ない思い出が去来する。デビッド・フォスターの音楽も美しいノスタルジックな青春ドラマ。映画全体から見れば、ストーリーの脱線や散漫さが目につき、現在と過去の描き方もいまひとつ弱いということでそれほどの出来ではない。ただ、どうもこうした過去と現在が交錯するノスタルジックでセンチメンタルな題材には弱く、どうしても見方が甘くなってしまうところがあった。加えて、ストーリーのキーポイントに、またしても父と子のキャッチボールがあり、現在の落ち...「BSシネマ」『君がいた夏』
『プレシディオの男たち』(88)(1990.7.5.)サンフランシスコのプレシディオ軍事基地で起きた女性憲兵殺人事件を、共に捜査することになった元憲兵の刑事(マーク・ハーモン)と元上司での憲兵隊長(ショーン・コネリー)の活躍を描く。先日見た『アウトランド』(81)の面白さに気をよくして、コネリーとピーター・ハイアムズが再度組んだこの映画を見てみた。ハイアムズ作品にしては、『カプリコン・1』(78)や『アウトランド』ほど面白いわけではなかったが、彼一流のこだわりは随所に見られ、推理アクション+恋愛ドラマという、どっちつかずになり兼ねない難しい題材を、サービス満点の娯楽作として手堅く仕上げていた。と、一度ほれ込むと何でも好意的に捉えてしまうのが俺の悪い癖。ところで、この映画でもコネリーが圧倒的にかっこよくて、若手の...「午後のロードショー」『プレシディオの男たち』