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反米感情の産物としてのWGIP論 ーまだ「大東亜戦争はつづいている」と叫ぶ人々
1 江藤淳のウォー・ギルト・インフォメーションプログラム1999年、突然自殺した江藤淳氏が、その10年前の1989年に出した『閉された言語空間』を発端としたWGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム War Guilt Information Program)論とはいかなるものなのか?この著作は江藤氏が1982年2月号から86年2月号まで4年間をかけて月刊誌『諸君』に連載した文章をまとめたものだ。...
1、第二次世界大戦までの〔ユダヤ陰謀論〕1919年にヒトラーがアードルフ・ゲムリヒ(訓練生仲間)に宛てた書簡では「ユダヤ人の金融資本の強欲問題」に触れており、1920年代、ヒトラーの最初の講演ですでにユダヤ人について述べている(芝健介『ヒトラー虚像の独裁者』p42~43)。金融資本の中心がユダヤ人であり、強欲な彼らは世界支配を狙っているという。ナチスのこうした主張を裏付けるものとして使...