引きこもりやニートを何十年も続けてきた著者による、主張と身辺雑記が合わさったような本。 当事者としての長いキャリア(?)を踏まえた言説は、自分の半生を強引に正当化してるような部分もあるけど、社会の常識や良識への批判的ツッコミが読ませます。
引きこもりやニートを何十年も続けてきた著者による、主張と身辺雑記が合わさったような本。 当事者としての長いキャリア(?)を踏まえた言説は、自分の半生を強引に正当化してるような部分もあるけど、社会の常識や良識への批判的ツッコミが読ませます。
私の弟はダウン症なので、顔貌などに類型的な特徴があります。全体的にぽっちゃりとしていて、ややツリ目がち、両目の間が広く、鼻は丸くて低い……。 ひと目で障害者と分かるため、周りの人たちは弟のことを“障害のある人”として扱います。多少なりとも、
黄金色の稲穂と、阿蘇の秋空 秋の南阿蘇へ輪行し、阿蘇郡の高森町と南阿蘇村をポタリングしました。 自動車で訪れたことは何度もあるのですが。南阿蘇鉄道を利用したのは初めてでした。 10月の週末、早朝に自宅を出ました。 ブロンプトンを担いでJ
地域タグ:熊本県
光文社文庫版『純粋理性批判』全7巻のうち、2巻までを読了しました。 読み始めたのが2021年8月24日なので、丸3年ほどかかったことになります。 毎週1~2節という読解のペースは変わっていません。 スローペースではあるものの、途切れてしま
念願の多段化を果たした愛車 このほど、ブロンプトン(S2L‐X)を多段化しました。 外装2速だったものを、5速にカスタマイズしたのです。 近所を気軽にポタリングする程度であれば、「速い」と「遅い」しかない2速で充分ですが。 阿蘇山を輪行
公私でご縁のあった某医師の急死を知り、私はあわてて葬儀に駆け付けた。 大きな民間病院の院長を務める人物で、医師として現役だったので、斎場は弔問客でごった返していた。受付の病院職員たちは、職場の非常事態に際し、みんな不安を隠せない様子だった。
障害のある利用者さんが、親御さんから離れて、新しい暮らしを始める……そのような複数のケースに、私は関わってきました。 具体的なことは、過日に掲載した「弟なりの“自立”を目指して」や「支援者として“親亡き後”に直面」などに、一部を書いています
科学技術は日々発展してるし、AIやロボットの進化は目ざましい。このまま発展や進化が続けば、生産物のコストはグングン下がるだろうし、私たちは労働から解放されるだろう。 ところが、モノの値段は上がり、労働は重くなる一方で、豊かな未来が到来しそう
前回「支援者として“親亡き後”に直面(その2)」の続き。これが最終回です。 利用者AさんのBグループホームへの入居は、これまで2度にわたって実施したショートステイ利用と、ほぼ同じような調子で進みました。 Bホームに入ってもらうところが、最
誰もが必ず関わる、学校や教室というもの。 少数のオトナが多数のコドモを教育するための、効率的な枠組み。 私たちは若年期、学校に通い、教室に入る。年齢とか学力とか居住地などの条件により、若者たちが学校に集められ、ある期間を教室で一緒に過ごす
前回「支援者として“親亡き後”に直面(その1)」の続きです。 利用者Aさんのショートステイ初日。 BグループホームにAさんを入れ、施設に帰り着いた私は、ヘトヘトに疲れていました。身体的な疲労だけでなく、嫌がる相手に無理強いをするという、支
障害のある人たちのいる家庭において、必ず直面することになる課題のひとつが“親亡き後”です。 残された子供が障害を抱えながら生きていくことへの不安や、事前に準備しておくことの難しさなどが、課題として親御さんに突き付けられます。 先ごろ、ウチ
間違ってる書名を集めた本。 福井県立図書館がウェブサイトで公開してる「覚え違いタイトル集」の書籍化。 来館者たちの勘違いやウロ憶えは、想定のナナメ上を行ってるぞ。 笑える“ネタ集”として読めるけど、本来は司書のリファレンス円滑化のために蓄
伊坂幸太郎の連作短編集。 どれも主人公は小学生で、社会や学校にはびこる“理不尽”に直面し、あらがって奮闘する姿が描かれる。 ページをめくりながら、はるか昔の小学生時代がボンヤリと思い返されたり。 著者が人生において感得してきたこと(先入観
ウチの施設には「園旅行」という行事があります。 利用者さん対象の旅行企画で、数年おきに開催しています。 バスや列車をチャーターして行楽地などに出かけ、景勝地を散策したり、郷土料理を食べたり、お土産を買ったり、みんなで楽しみます。 以前は宿
古代中国の思想家「墨子」を勧めてる本。 平等と博愛を説く「兼愛」や、侵略戦争を否定する「非攻」などの考えを、今の社会にこそ必要とばかりに、著者は激推しする。 墨子と聞いて思い浮かぶのは、酒見賢一『墨攻』で描かれた、侵略されそうな都邑に入っ
ダウン症の実弟が、このほど、実家からグループホームに移りました。 弟は50歳代、両親は80歳代……離れて暮らし始めるには、これがギリギリのタイミングだったように思えます。 弟は以前、ウチの施設が運営するグループホームを利用していました。
項目を充実させ 地域を盛り上げる 『ウィキペディアでまちおこし』
インターネットの百科事典「ウィキペディア」への執筆や編集をボランタリーに行なう人たち(ウィキペディアン)の活動について書かれた本。 ウィキペディアンにして図書館司書の著者は、日本各地で開かれるイベント「ウィキペディアタウン」に携わってる。
放浪の俳人として知られる、種田山頭火の入門書。 というか、山頭火の生涯や作品について、著者が好き勝手に吟味してる本。 山頭火が遺した自由律俳句や日記、評論家による評伝などを読みながら、あれこれと妄想をふくらませてる。 なかなかにブッ飛んだ
ウチの施設で先日、職員対象の救急救命訓練を行ないました。 地元消防署から招いた救急救命士の指導で、ダミー人形を相手に心肺蘇生法を学ぶというものです。 年に一度の訓練でも、十数年ほど続けてきたおかげで、心肺蘇生法の変化に気付きました。 昔は
メールなどで何らかの交渉をする際、丁寧で謙虚な文章を心がけていれば、そう無下に扱われはしない。直接対面するなら、身だしなみを整え、相手を尊重する態度で臨めば、少なくとも剣呑な事態は避けられるだろう。 礼儀って大切ですよね。 本書は、古代中
劉慈欣の中編SF。 6500万年前の白亜紀に、恐竜と蟻が共生して高度な文明社会を築いてたという、何ともブッ飛んでる年代記です。 デカすぎて不器用な恐竜たちと、個々の創造性に欠ける蟻たち。互いの欠点を補完し合うことで知性を向上させ、やがて宇
草の根的なセーフティーネット 『「山奥ニート」やってます。』
山奥で共同生活するニートの集団「山奥ニート」の実態が分かるノンフィクション。 和歌山県の山中には、全国から集まったニートたち15人が、小学校だった木造校舎で暮らす限界集落がある。 地元農家の手伝いなどで日銭を稼いだり、グループのゆるいルー
思いがけず、某福祉団体のシンポジウムに登壇することになりまして。 シンポジストとして発表する、資料づくりなどに着手しているところです。 資料に使える“ネタ”が見付かるのではないかと思い、ひさしぶりに当ブログの過去記事を読み返してみました。
日本を代表するほどに価値ある物が「国宝」で、そんな宝物を生み出せる人びとが重要無形文化財保持者「人間国宝」。 国宝はそれだけで完結してるけど、人間国宝は将来的にも高価値な物を生み出せる可能性があるし、同様の人材を育成してくれる可能性もある。
19世紀イギリスの青年3人と犬1匹が、手漕ぎボートに乗り込み、テムズ河を何日もかけてさかのぼる物語。 しばしば“ユーモア小説”として紹介されたりする。 河沿いの名所・旧跡のガイドとか、耽美的な記述がある一方、主人公が妄想をふくらませたり、
湧水池の向こうに見える浮島神社 熊本県嘉島町にある「浮島神社」を訪れました。 元来は縁結びや安産に“強い”とされる神社ですが。こちらでは自転車の安全祈願のお守りも扱っており、いただきに参拝したいと思っていたのです。 残暑厳しい9月の休日。
地域タグ:熊本県
仏人作家による、ジャンル横断的な群像劇。 フランスからアメリカへ向かう旅客機が、大西洋上空で嵐に遭い、乗客や乗務員に“異常”な現象が降りかかるという話。 この“異常”によって人生が大きく変化することになった搭乗者たち、その悲喜こもごもがド
作業は器用にこなせるけれど、しばしば体調を崩してしまう人がいます。四肢を動かすこともままならないのに、熱心に働こうとする人もいます。 ウチの施設を利用する人たちは、障害程度も作業能力も、健康状態や勤労意欲なども、さまざまに異なります。 ま
母方の祖父は102歳で亡くなった。その祖父の葬儀の真っ最中に、私の息子が生まれた。 私は産院にいたので、葬儀の様子は知らないが、祖父の曾孫が誕生したことが葬祭場でアナウンスされたそうだ。 祖父と曾孫は“ニアミス”だったけど、それだけとは思
淡々と読解は続いています。 読もうと思い立ち、この記事を書いたのは2021年6月1日。実際に『純粋理性批判』を読み始めたのは同年8月24日でした。 近ごろは、週に1~2節ほど読み進んでいます。読むペースは落ちましたが、それでも中断におちい
地域の古本市に出店したり、職場のカフェで古本を販売したりしてるので、本を売ることの楽しさは経験として知っている。 なので、「本屋を開きたい」という人の気持ちも分かる。 本書では、個人で営む全国の22書店を紹介。 開店までの経緯、本屋にかけ
異業種交流会のような集まりに参加したことがあります。 さまざまな職業の人たちとの懇談は、私に少なからぬ刺激をもたらしてくれました。 そこで出会ったAさんについて書きます。 私が福祉作業所の施設長であると聞き、名刺を差し出しながら話しかけて
阿蘇登山道路からながめる米塚 熊本県を代表する観光地・阿蘇山に輪行しました。 と言っても、山道を漕ぎ上ったりしたわけではありません。私の2段変速のブロンプトン(S2L-X)による登攀は、非常に困難ですし、レジャーとしては無茶です。 ブロンプ
地域タグ:熊本県
阿蘇登山道路からながめる米塚 熊本県を代表する観光地・阿蘇山に輪行しました。 と言っても、山道を漕ぎ上ったりしたわけではありません。私の2段変速のブロンプトン(S2L-X)による登攀は、非常に困難ですし、レジャーとしては無茶です。 ブロンプ
事件現場に落ちてた物品の持ち主とか、近隣をウロついてた不審人物とか、そんな連中を引っ張ってきてガンガン拷問し、無理矢理に「私がやりました」と言わせる。で、一件落着。 ……こんな“捕物”ばかりだったらしい江戸時代に、真犯人をしっかりと見極め
おいしいうどん屋さんが地元にありまして。店主による手打ちうどんが評判で、昼時にはいつも行列ができている人気店です。 その店が、2週間ほど閉店しました。店主の病気が原因でした。 営業が再開された時、うどん屋のファンである私たちは、ホッと安堵
主人公・物野けじめは、安アパートの四畳半部屋に暮らしながら、ど根性で将来を切り拓こうとしてる貧乏少年。 アパートが建つ昭和っぽい地域は「旧市街」とされ、怪しげな機械がはびこる高層ビル群の谷間にある。 世間の荒波にもまれてけじめがヘコんでる
世の中には、いろんな殺し方、殺され方があって、それぞれに悲惨ではあるだろうけど。 個人的に「イヤだ」と強く思うのが撲殺。鈍器でもってなぐり殺すこと。 殺したり殺されたりしたことのない私でも、なぐったりなぐられたりした経験は少々ある。 かつ
論破が難しい「反出生主義」 『生まれてこないほうが良かったのか?』
「反出生主義」という思想がある。 「人間は存在すべきではない」みたいな考え方で、格差社会や環境問題などを背景に、近ごろ注目されてる模様。 私たち人間が受ける快楽が多いことを「善い」状態、苦痛が多いことを「悪い」状態とする場合、この世に人間
私生活でのことを書きます。 私にはダウン症の弟がいて、彼は50歳代。養育している両親は、共に80歳代。3人は、私の家の近隣に住んでいます。 年齢相応に老いている両親は、それでも比較的、健康には恵まれているようです。 旅行などで泊りがけの遠
ゲートボールには良い思い出がない。 ちなみにゲートボールは、制限時間がある5対5のチーム競技。スティックで打ったボールを、3つのゲートに順次くぐらせてゴールし、その得点を競う。 大学時代に体育の授業でプレイした時、老人向けの健康スポーツだ
戦争に行ったことはないし、誰かを殺そうとしたこともない。 なので、銃弾飛び交う前線に放り出された新米歩兵の気持ちは分からない。 それでも、戦争について見聞した知識や情報と、自分の経験を基に、想像してみることはできる。 例えばそれは、濁流み
私が放送大学に在籍していることは、以前に書きました。 放送大で私は、科目群履修認証制度の「社会生活企画プラン」に挑戦、毎年1~4科目ずつ履修してきました。 4年ほどコツコツ積み上げてきた単位が、このたびプランの認証取得条件に到達。 そうし
地下洞窟に設けられた3層の建築「方舟」。 たまたま男女が集まってるところに地震が発生、出入口が岩で塞がれると同時に、地下水が浸水し始める。 やがて、誰か1人が犠牲になれば、他の全員を助けられると判明。そんな中で殺人事件が起きてしまう。 …
予定や約束、やっておきたい雑事などを忘れずに行なえるよう、手帳に書き込むことにする。 ところが、要件を書き忘れたり、手帳を見るのを忘れたり、手帳をどこかに置き忘れるなどして、どうにもうまくいかない。 そこで、要件の書き込み方を工夫したり、
肥薩おれんじ鉄道薩摩大川駅前-阿久根駅前:初秋の阿久根市を行く
道の駅「阿久根」から海を望む 鹿児島県北部の阿久根市へ、輪行に出掛けました。 今回は、ブロンプトン仲間であるTさんとの2人旅。旅慣れているTさんが、行程を組み立てて下さいました。 午前8時20分。八代市の肥薩おれんじ鉄道八代駅で、Tさんと待
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ウチの施設にはカフェが併設されています。 就労継続支援B型事業の一環として運営しており、障害のある利用者さんたちが調理や接客などを行なっています。 カフェがオープンしたのは、もう十何年も前。施設の建て替えに合わせて設けました。 実は、建て
何をどうしたいのか、相手の意図がつかめない…。きちんと伝えているはずなのに、こちらの指示が通らない…。 障害者福祉の現場では、しばしば経験することです。 それに加え、「いくら言っても分かってもらえない」「何度も注意しているのに改めてくれな
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SF大作『三体』の二次創作というか外伝というか番外編みたいな物語。 三体世界へスパイとして送り込まれた雲天明はどうなってたのか…という、本編で語られなかった部分を、熱心なファンが補完&創作して発表。後に著者公認となったそうな。 本編さえ上
『純粋理性批判』には、概念的・抽象的な事柄がたくさん出てきます。 「直観」とはどのような作用か? 「空間」とは何なのか? 「時間」とは何なのか? それらは丁寧に詳細に説明されてはいるのですが、文章を読み進むだけでは、今ひとつ理解が及びませ
大きな夢を抱いて挑戦し、成し遂げる人がいる。その活躍をながめ、うらやむ人たちもいる。 立場も事情も異なる両者だけど、どちらも主人公として日々を生きており、それぞれにドラマがある。 …本書は、ある魅力的な女性の半生をつづった連作短編集。 読
やっぱ阿修羅王が素晴らしい 『百億の昼と千億の夜』(完全版)
光瀬龍の原作は、SFのオールタイム・ベストのひとつ。 個人的な評価だけど、同じように考える人は少なくないんじゃなかろうか? 萩尾望都によるマンガ版も、個人的にはマンガでのオールタイム・ベスト。 原作の視覚的解釈の面白さもさることながら、や
毎日の行動や予定の管理。近ごろはスマートフォンを駆使している人も多いようですが。私は長年、手帳を愛用しています。憶えておくべきことや、忘れたくないことは、すべて手帳に書き込みます。 先ほど「愛用」と書きましたが、製品や記入方法などは、これ
“原点”であり“最高峰”でもある 『愛蔵版 英雄コナン全集』(1 風雲篇)
ヒロイック・ファンタジーの“原点”であり“最高峰”でもある、何だか「仮面ライダー1号」みたいな存在がコレ。 未来少年とか小学生探偵じゃないぞ。 古代世界を放浪し、凶漢や怪物と闘い、屍山血河を越えて帝王に上り詰めた、冒険者の一代記。ようやく
スポーツであれば、勝敗の決着はルールで決められてる。ルール無用のケンカでも、どちらか一方が闘えなくなるか、あるいは死んでしまえば、それで決着だろう。 …ならば、戦争は? どちらかの軍勢の、いちばん偉いヤツが白旗を掲げたら決着か? それとも
ウチの施設では、新たに生活介護事業を始め、同時に就労移行支援事業を廃止しました。 これによって、多機能型であるウチは、就労継続支援B型と生活介護の2事業を行なう施設となりました。 背景にあったのは、利用者さんたちの介護ニーズの高まりです。
伝奇アクションの古典的名作である平井和正『ウルフガイ』作品群の、インスパイアみたいなオマージュみたいな、活劇たっぷりの娯楽小説。 主人公は驚異的な身体能力の持ち主で、月齢に合わせて強くなるという、その名も大神明(!)。 戦前の上海を舞台に
伝奇アクションの古典的名作である平井和正『ウルフガイ』作品群の、インスパイアみたいなオマージュみたいな、活劇たっぷりの娯楽小説。 主人公は驚異的な身体能力の持ち主で、月齢に合わせて強くなるという、その名も大神明(!)。 戦前の上海を舞台に
読み始めのころよりもペースは落ちましたが、読解は続いています。 1週間で1~5節ほどでしょうか。 かなりのスローペースではありますが、これが数カ月ほど続いているので、もう低下することはなさそう。読解のペースが定着してきたとも言えそうです。
フランスのマンガ(バンド・デシネ)による、ボリューム満点の邦訳版、全4巻。 異世界「闇の国々」での事件や冒険を描いたオムニバスの作品群で、今後も創作は続くらしい。 舞台となる闇の国々は、風土も住民も現実のヨーロッパ社会に似てるけど、奇怪な
経済格差は拡がるし、環境破壊も過重労働も進む一方で、地球温暖化が止まらない…ろくなことがない資本主義社会。 広く叫ばれてる「SDGs」なんか焼け石に水でしかなく、社会システムを根底から変える必要があるそうな。 で、著者が提唱するのが「脱成
道尾秀介のユニークなミステリ。 6章で構成され、各章は独立した物語だけど、舞台や登場人物などにゆるい関連がある。 章の順序を変えて読むと、そのたびに異なる感慨が生じ、つまりは720通りの読み味が楽しめるという。 なかなかに凝った趣向。 私
道尾秀介のユニークなミステリ。 6章で構成され、各章は独立した物語だけど、舞台や登場人物などにゆるい関連がある。 章の順序を変えて読むと、そのたびに異なる感慨が生じ、つまりは720通りの読み味が楽しめるという。 なかなかに凝った趣向。 私
道尾秀介のユニークなミステリ。 6章で構成され、各章は独立した物語だけど、舞台や登場人物などにゆるい関連がある。 章の順序を変えて読むと、そのたびに異なる感慨が生じ、つまりは720通りの読み味が楽しめるという。 なかなかに凝った趣向。 私
毎年3月には、社会福祉士の国家試験の合格発表があります。 そのため、かつてウチの施設で実習を行なっていた学生たちが、「合格しました!」と報告に来てくれることがあります。 1カ月程度の実習であっても、その時は教師と生徒のような関係性だったの
キャリーバッグやカートのように、押したり引いたりしてスムーズに動かせる 福岡県福岡市にある折りたたみ自転車専門店「ローロサイクルワークス福岡」に先日、愛車をメンテナンスに出しました。 ついでに、いくつかの部品を新たに取り付けてもらいました。
著者によると、私たちの返答は「意見」と「反応」に分かれるらしい。 後者は「へー」「ふーん」みたいな相づちのほか、情緒的な感想とか、批判や質問などを指すそうな。 反応に共通するのは「ポジションを取らない」という、自分が賛成なのか反対なのかを
詐欺師たちのスリリングなコン・ゲームが展開する本書には、「イルカのような」と描写される人物が登場する。 ツルリとした顔、優しそうでヤンチャそうな目、ツンとした唇にはいつも笑みが浮かんでる…みたいな感じだろうか。 ところで、本書は映画化され
詐欺師たちのスリリングなコン・ゲームが展開する本書には、「イルカのような」と描写される人物が登場する。 ツルリとした顔、優しそうでヤンチャそうな目、ツンとした唇にはいつも笑みが浮かんでる…みたいな感じだろうか。 ところで、本書は映画化され
ザリガニが鳴くのかどうか、私は知らない。 小学生のころ、理科室の水槽で飼ってたアメリカザリガニの世話係をやったことがあるけど、鳴き声は聞けなかった。 本書によると、ザリガニの鳴くところは「茂みの奥深く、生き物たちが自然のままの姿で生きて」
子供が親よりも先に死んでしまう“逆縁”は、重い親不孝とされる。 立派な偉人に育ってくれそうにはないし、むしろ世間に迷惑をかける愚物で終わるかも知れない。それでも、その子の死を見届ける哀しみに比べれば、ずっとマシだと。 ところで私は、子供に
障害のある人たちを支援している私ですが。 その相手が、どのような困難を覚え、どれほどに苦しんでいるのか、私には分かりません。 観察したり話を聴いたりした上で、相手の身になってみて、困難や苦しみを想像する…私ができることはそれだけです。 認
お化けや妖怪などの、不可思議なものたち。 現実に在るとは思えないけど、目撃や遭遇などの体験談が少なからず伝えられてるからには、まったくのデタラメ、絵空事というわけでもなさそう。 これはどういうことか? そのメカニズムを描いてるのが本書。
やたらと仕事ができて、自分にも他人にも厳しい…そんな人材がいる職場は、成績は上がるだろうけど、一緒に働く身としてはなかなかにツラい。 そこが警察みたいな、仕事自体が“社会正義”を体現してるところだと、惰弱に逃げにくいから余計にツラい。 本
多くの人命が失われる大事件が起きた時、しでかした者に対し、「殺してしまえ」「こんな奴は死刑だ」なんて声が上がったりする。 犯人の命を奪えば、遺族らの憎悪や悲哀は一時的に治まるかもしれない。 それでも、事件によって生じた損失は、決して埋めら
『純粋理性批判』を読み進めながら。重要に思える箇所や、自分なりに理解したことなどを、段落ごとに読書ノートへ書き込んでいきます。 ノートのページは、あらかじめ縦に4分割しています。 この4分割は、左から順に「段落番号」「内容への感想(ツッ
SF大作『三体』著者による短編集。全13話。 表題作は、不死の秘密を求める始皇帝が、秦の大軍勢でもって“人間コンピューター”を創り出すという物語。 この他、シロナガスクジラを操って麻薬密輸に及ぶ話とか、寒村の学校と銀河大戦がつながる話とか
ウチの施設を利用し始めたばかりのAさんについて。 私が「どんな人?」と訊くと、現場のベテラン支援者たちは、古参の利用者さんを例に「フレンドリーなBさんという感じかな」「Cさんを用心深くしたような印象ですね」。 支援の手法においても同様。
深山幽谷の草庵で、悠然と思索にふけったり。洞窟や僧房の暗がりで、無我の境地を求めたり。有機無農薬栽培の作物を食べ、天然繊維の簡素な服を着て、スピリチュアルな仲間と晴耕雨読の共同生活をおくったり。 …これらの人たちは、何だか高尚なことをやっ
深山幽谷の草庵で、悠然と思索にふけったり。洞窟や僧房の暗がりで、無我の境地を求めたり。有機無農薬栽培の作物を食べ、天然繊維の簡素な服を着て、スピリチュアルな仲間と晴耕雨読の共同生活をおくったり。 …これらの人たちは、何だか高尚なことをやっ
シリーズ6作目。 ミャンマーの密林での過酷な強行軍と、兵器開発をめぐる汚職事件の捜査が、交互に展開していく。どちらもスリリングで読ませます。 今回は、機甲兵装に絡むところに、“十二神将”や“八部衆”みたいなノリとか、立体機動や水陸両用みた
ミステリーを読む時は虚心坦懐を心がけてる。と言えばキザだけど、つまりは謎解きをあきらめてる。 読みながら手がかりを探し出し、トリックやミスリードを見破り、犯人を突き止める…なんて作業は登場人物に任せて、私は物語を楽しむことに専念する。 犯
くまモンの巨像は人気の撮影スポット 熊本県が誇るゆるキャラ「くまモン」。 ゆるキャラとしての知名度は、おそらくナンバーワンでしょう。その人気は県内外をはじめ海外にまで及びます。 2020年10月、熊本県八代市の八代港に、大型クルーズ船停泊拠
似鳥鶏の連作ミステリ。 世界的に貴重とされるキリスト教の聖遺物の所有権をめぐり、各国の宗教組織から“代表”を募って推理ゲームで競わせるという、奇妙な企画が発表される。 実際にエントリーしてきたのは、さまざまな難事件を解決してきた、各国が誇
ようやく読書にかかります。 読もうと思い立ってから、実際にページをめくるまでに数カ月。趣味的に無理なく進めようと意識してみたところ、このようなペースになってしまいました。 私が選んだ光文社版『純粋理性批判』は、段落ごとに、通し番号と小見出
以前に書いた「私たちが受け取っているもの」において、「視覚障害のある人に、美術館で絵画について説明し、鑑賞を支援する」という活動に触れました。 障害者への支援とは、実は双方向の行為かもしれない…との認識をもたらした、ひとつの例として挙げら
片岡義男の連作短編集。初期の名作。 1970年代のアメリカにおける、さまざまな人生の形。 登場するのは、長距離トラックの運転手、荒野に建つカフェの女店主、酒場を渡り歩くハスラー、地方を巡業するロディオ・カウボーイ…などなど、全14話。 半
ウチの就労継続支援B型を利用していたAさん。 一般就労を果たし、現在は民間企業で働いています。 真面目な人柄のAさんは、言動も穏やかで控えめなのですが。 まったくの“別人”に変わり、周囲を驚かせることがありました。 ウチの利用者さんたちが
とりあえず、読むための事前準備が終わりました。 これから『純粋理性批判』そのものを読んでいくのですが。 日本語で読める『純粋理性批判』は、ひとつではありません。異なる邦訳が、いくつも出版されているのです。 書店で普通に購入できるものとして
キャプテン・アメリカが悪に 『シークレット・エンパイア』(1・2)
キャプテン・アメリカが悪者だったら…との趣向で描かれたアメコミ大作。 いくつかの事故と陰謀が重なり、マーベル世界の過去が改変される。 スティーブ・ロジャースは幼少期にヒドラ(悪の秘密結社)に洗脳されており、その後で米軍に入隊、超人血清が投
“地上最強の生物”とか呼ばれる某人物によると「毒も喰らう/栄養も喰らう/両方を共に/美味いと/感じ――/血肉に変える/度量こそが/食には肝要だ」。 これは読書にも当てはまりそう。 本書は松岡正剛が1981年に雑誌掲載した読書ガイドが基にな
けわしい山にいきなり登ろうとすると、慣れない山道で足を痛めたり、道に迷ったりしてしまうことも。 そのようなトラブルを防ぐには、事前にトレーニングをして足腰をきたえたり、地図などで行程を確認しておくことなどが求められます。 同様に、『純粋理
ホタルの里公園。中洲にはバーベキューをする人たちが 八代市の妙見町へ、ブロンプトンで出かけました。 市内中心部にある自宅から見ると、東の山手。往復で10kmあまりのポタリングとなりました。 八代平野を貫通するように、九州自動車道の八代インタ
ストリップクラブの用心棒をしながら、犯罪組織間のパワーバランスを維持する“保安官”を務める主人公。 性格は地味めなのに、ダイヤモンドを強奪したり、テロ組織を出し抜いたり、ニューヨークの真ん中でど派手に立ち回る。 したたかで滑稽で残酷な、裏
前回「その2」で、『純粋理性批判』の読書手順を自分なりに考えました。 今後は、その手順に沿って進めていきます。 まずは「『純粋理性批判』用の読書ノートを作る」。 非日常的(?)なことに挑戦するので、あえて「モレスキン」などの高価なノートに
ウチの施設を十年近く利用していたAさん。 このたび、就労移行支援A型の作業所へ移行することになりました。 A型作業所での3日間の実習が無事に終わり、移行後への自信が持てたそうです。 どこかスッキリとした様子のAさんが印象的でした。 施設長
主人公は内向的な女子中学生。 一緒に暮らす父親は、画家志望なんだけど、日雇い労働と飲酒に明け暮れてる。離婚した母親は、版画家として成功し、別の家庭を築いてる。 そんな主人公の唯一の娯楽が読書。 近所の古本屋の棚からこっそりと1冊持ち出し、
中国産SF大作の完結編。 外宇宙から迫り来る危機また危機に、人類文明はありったけの科学技術と工業力でもって抵抗する。 その行く末を、冷凍睡眠を繰り返しながら見守り続ける主人公。 昭和時代の児童向け絵解き科学読本(学研のジュニアチャンピオン
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引きこもりやニートを何十年も続けてきた著者による、主張と身辺雑記が合わさったような本。 当事者としての長いキャリア(?)を踏まえた言説は、自分の半生を強引に正当化してるような部分もあるけど、社会の常識や良識への批判的ツッコミが読ませます。
私の弟はダウン症なので、顔貌などに類型的な特徴があります。全体的にぽっちゃりとしていて、ややツリ目がち、両目の間が広く、鼻は丸くて低い……。 ひと目で障害者と分かるため、周りの人たちは弟のことを“障害のある人”として扱います。多少なりとも、
黄金色の稲穂と、阿蘇の秋空 秋の南阿蘇へ輪行し、阿蘇郡の高森町と南阿蘇村をポタリングしました。 自動車で訪れたことは何度もあるのですが。南阿蘇鉄道を利用したのは初めてでした。 10月の週末、早朝に自宅を出ました。 ブロンプトンを担いでJ
光文社文庫版『純粋理性批判』全7巻のうち、2巻までを読了しました。 読み始めたのが2021年8月24日なので、丸3年ほどかかったことになります。 毎週1~2節という読解のペースは変わっていません。 スローペースではあるものの、途切れてしま
念願の多段化を果たした愛車 このほど、ブロンプトン(S2L‐X)を多段化しました。 外装2速だったものを、5速にカスタマイズしたのです。 近所を気軽にポタリングする程度であれば、「速い」と「遅い」しかない2速で充分ですが。 阿蘇山を輪行
公私でご縁のあった某医師の急死を知り、私はあわてて葬儀に駆け付けた。 大きな民間病院の院長を務める人物で、医師として現役だったので、斎場は弔問客でごった返していた。受付の病院職員たちは、職場の非常事態に際し、みんな不安を隠せない様子だった。
障害のある利用者さんが、親御さんから離れて、新しい暮らしを始める……そのような複数のケースに、私は関わってきました。 具体的なことは、過日に掲載した「弟なりの“自立”を目指して」や「支援者として“親亡き後”に直面」などに、一部を書いています
科学技術は日々発展してるし、AIやロボットの進化は目ざましい。このまま発展や進化が続けば、生産物のコストはグングン下がるだろうし、私たちは労働から解放されるだろう。 ところが、モノの値段は上がり、労働は重くなる一方で、豊かな未来が到来しそう
前回「支援者として“親亡き後”に直面(その2)」の続き。これが最終回です。 利用者AさんのBグループホームへの入居は、これまで2度にわたって実施したショートステイ利用と、ほぼ同じような調子で進みました。 Bホームに入ってもらうところが、最
誰もが必ず関わる、学校や教室というもの。 少数のオトナが多数のコドモを教育するための、効率的な枠組み。 私たちは若年期、学校に通い、教室に入る。年齢とか学力とか居住地などの条件により、若者たちが学校に集められ、ある期間を教室で一緒に過ごす
前回「支援者として“親亡き後”に直面(その1)」の続きです。 利用者Aさんのショートステイ初日。 BグループホームにAさんを入れ、施設に帰り着いた私は、ヘトヘトに疲れていました。身体的な疲労だけでなく、嫌がる相手に無理強いをするという、支
障害のある人たちのいる家庭において、必ず直面することになる課題のひとつが“親亡き後”です。 残された子供が障害を抱えながら生きていくことへの不安や、事前に準備しておくことの難しさなどが、課題として親御さんに突き付けられます。 先ごろ、ウチ
間違ってる書名を集めた本。 福井県立図書館がウェブサイトで公開してる「覚え違いタイトル集」の書籍化。 来館者たちの勘違いやウロ憶えは、想定のナナメ上を行ってるぞ。 笑える“ネタ集”として読めるけど、本来は司書のリファレンス円滑化のために蓄
伊坂幸太郎の連作短編集。 どれも主人公は小学生で、社会や学校にはびこる“理不尽”に直面し、あらがって奮闘する姿が描かれる。 ページをめくりながら、はるか昔の小学生時代がボンヤリと思い返されたり。 著者が人生において感得してきたこと(先入観
ウチの施設には「園旅行」という行事があります。 利用者さん対象の旅行企画で、数年おきに開催しています。 バスや列車をチャーターして行楽地などに出かけ、景勝地を散策したり、郷土料理を食べたり、お土産を買ったり、みんなで楽しみます。 以前は宿
古代中国の思想家「墨子」を勧めてる本。 平等と博愛を説く「兼愛」や、侵略戦争を否定する「非攻」などの考えを、今の社会にこそ必要とばかりに、著者は激推しする。 墨子と聞いて思い浮かぶのは、酒見賢一『墨攻』で描かれた、侵略されそうな都邑に入っ
ダウン症の実弟が、このほど、実家からグループホームに移りました。 弟は50歳代、両親は80歳代……離れて暮らし始めるには、これがギリギリのタイミングだったように思えます。 弟は以前、ウチの施設が運営するグループホームを利用していました。
インターネットの百科事典「ウィキペディア」への執筆や編集をボランタリーに行なう人たち(ウィキペディアン)の活動について書かれた本。 ウィキペディアンにして図書館司書の著者は、日本各地で開かれるイベント「ウィキペディアタウン」に携わってる。
放浪の俳人として知られる、種田山頭火の入門書。 というか、山頭火の生涯や作品について、著者が好き勝手に吟味してる本。 山頭火が遺した自由律俳句や日記、評論家による評伝などを読みながら、あれこれと妄想をふくらませてる。 なかなかにブッ飛んだ
ウチの施設で先日、職員対象の救急救命訓練を行ないました。 地元消防署から招いた救急救命士の指導で、ダミー人形を相手に心肺蘇生法を学ぶというものです。 年に一度の訓練でも、十数年ほど続けてきたおかげで、心肺蘇生法の変化に気付きました。 昔は
山奥で共同生活するニートの集団「山奥ニート」の実態が分かるノンフィクション。 和歌山県の山中には、全国から集まったニートたち15人が、小学校だった木造校舎で暮らす限界集落がある。 地元農家の手伝いなどで日銭を稼いだり、グループのゆるいルー
思いがけず、某福祉団体のシンポジウムに登壇することになりまして。 シンポジストとして発表する、資料づくりなどに着手しているところです。 資料に使える“ネタ”が見付かるのではないかと思い、ひさしぶりに当ブログの過去記事を読み返してみました。
日本を代表するほどに価値ある物が「国宝」で、そんな宝物を生み出せる人びとが重要無形文化財保持者「人間国宝」。 国宝はそれだけで完結してるけど、人間国宝は将来的にも高価値な物を生み出せる可能性があるし、同様の人材を育成してくれる可能性もある。
19世紀イギリスの青年3人と犬1匹が、手漕ぎボートに乗り込み、テムズ河を何日もかけてさかのぼる物語。 しばしば“ユーモア小説”として紹介されたりする。 河沿いの名所・旧跡のガイドとか、耽美的な記述がある一方、主人公が妄想をふくらませたり、
湧水池の向こうに見える浮島神社 熊本県嘉島町にある「浮島神社」を訪れました。 元来は縁結びや安産に“強い”とされる神社ですが。こちらでは自転車の安全祈願のお守りも扱っており、いただきに参拝したいと思っていたのです。 残暑厳しい9月の休日。
仏人作家による、ジャンル横断的な群像劇。 フランスからアメリカへ向かう旅客機が、大西洋上空で嵐に遭い、乗客や乗務員に“異常”な現象が降りかかるという話。 この“異常”によって人生が大きく変化することになった搭乗者たち、その悲喜こもごもがド
作業は器用にこなせるけれど、しばしば体調を崩してしまう人がいます。四肢を動かすこともままならないのに、熱心に働こうとする人もいます。 ウチの施設を利用する人たちは、障害程度も作業能力も、健康状態や勤労意欲なども、さまざまに異なります。 ま
母方の祖父は102歳で亡くなった。その祖父の葬儀の真っ最中に、私の息子が生まれた。 私は産院にいたので、葬儀の様子は知らないが、祖父の曾孫が誕生したことが葬祭場でアナウンスされたそうだ。 祖父と曾孫は“ニアミス”だったけど、それだけとは思
淡々と読解は続いています。 読もうと思い立ち、この記事を書いたのは2021年6月1日。実際に『純粋理性批判』を読み始めたのは同年8月24日でした。 近ごろは、週に1~2節ほど読み進んでいます。読むペースは落ちましたが、それでも中断におちい
地域の古本市に出店したり、職場のカフェで古本を販売したりしてるので、本を売ることの楽しさは経験として知っている。 なので、「本屋を開きたい」という人の気持ちも分かる。 本書では、個人で営む全国の22書店を紹介。 開店までの経緯、本屋にかけ
異業種交流会のような集まりに参加したことがあります。 さまざまな職業の人たちとの懇談は、私に少なからぬ刺激をもたらしてくれました。 そこで出会ったAさんについて書きます。 私が福祉作業所の施設長であると聞き、名刺を差し出しながら話しかけて