地元自治体が開いた虐待防止研修に参加した時の話をします。 障害者施設の管理者や虐待防止担当者が対象。コロナ禍以降としてはひさびさの集合研修とあって、会場は活気に包まれていました。 私たち参加者は、テーブルごとに6~8人のグループに分かれて講... 【続きを読む】
2025年4月
地元自治体が開いた虐待防止研修に参加した時の話をします。 障害者施設の管理者や虐待防止担当者が対象。コロナ禍以降としてはひさびさの集合研修とあって、会場は活気に包まれていました。 私たち参加者は、テーブルごとに6~8人のグループに分かれて講... 【続きを読む】
2025年4月
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地元自治体が開いた虐待防止研修に参加した時の話をします。 障害者施設の管理者や虐待防止担当者が対象。コロナ禍以降としてはひさびさの集合研修とあって、会場は活気に包まれていました。 私たち参加者は、テーブルごとに6~8人のグループに分かれて講... 【続きを読む】
本を読みたいなら、働いてたって読めるはず……そう単純に考えてたけど、新自由主義的な価値観がはびこる現代社会では、事態はもっと深刻な模様。 望むと望まざるとに関わらず、仕事には全力で打ち込むことが“良い”とされるため、読書でもって教養を育てる... 【続きを読む】
ウチの施設では1月、「成人の日」に合わせて成人祝賀会を開きます。 新成人の利用者さんをお祝いする、成人式に相当する恒例行事です。とはいえ、お祝いの対象となる二十歳の利用者さんがいる時にしか開けないのですが。 宴会場でコース料理を会食すること... 【続きを読む】
古今東西の詩作31篇を集めたアンソロジー。「孤独をみがく」がコンセプトらしい。 飯島耕一「セザンヌ夫人」とか石原吉郎「霧のなかに犬」とか、みずみずしい表現にハッとさせられたり、若かったころの感情を呼び覚まされたり。 有名な宮沢賢治「春と修羅... 【続きを読む】
ひさしぶりに、社会福祉士の研修会に参加しました。 研修会のタイトルは「あなたにとって身近なスーパービジョン」。改めて職業倫理に向き合い、日々の頑張りを認め合いながら、支援者としての成長を促す……そのような内容でした。 会場に集まった人たちは... 【続きを読む】
自分が誰かと会話する時、相手に無断で録音するのが「秘密録音」。これは最高裁で「違法ではない」とする判例があるそうな。 だけど、録音した音声を勝手に公開すると、名誉毀損などで訴えられるおそれがあるので要注意とか。 ……著者は、アマゾンやユニク... 【続きを読む】
引きこもりやニートを何十年も続けてきた著者による、主張と身辺雑記が合わさったような本。 当事者としての長いキャリア(?)を踏まえた言説は、自分の半生を強引に正当化してるような部分もあるけど、社会の常識や良識への批判的ツッコミが読ませます。
私の弟はダウン症なので、顔貌などに類型的な特徴があります。全体的にぽっちゃりとしていて、ややツリ目がち、両目の間が広く、鼻は丸くて低い……。 ひと目で障害者と分かるため、周りの人たちは弟のことを“障害のある人”として扱います。多少なりとも、
黄金色の稲穂と、阿蘇の秋空 秋の南阿蘇へ輪行し、阿蘇郡の高森町と南阿蘇村をポタリングしました。 自動車で訪れたことは何度もあるのですが。南阿蘇鉄道を利用したのは初めてでした。 10月の週末、早朝に自宅を出ました。 ブロンプトンを担いでJ
光文社文庫版『純粋理性批判』全7巻のうち、2巻までを読了しました。 読み始めたのが2021年8月24日なので、丸3年ほどかかったことになります。 毎週1~2節という読解のペースは変わっていません。 スローペースではあるものの、途切れてしま
念願の多段化を果たした愛車 このほど、ブロンプトン(S2L‐X)を多段化しました。 外装2速だったものを、5速にカスタマイズしたのです。 近所を気軽にポタリングする程度であれば、「速い」と「遅い」しかない2速で充分ですが。 阿蘇山を輪行
公私でご縁のあった某医師の急死を知り、私はあわてて葬儀に駆け付けた。 大きな民間病院の院長を務める人物で、医師として現役だったので、斎場は弔問客でごった返していた。受付の病院職員たちは、職場の非常事態に際し、みんな不安を隠せない様子だった。
障害のある利用者さんが、親御さんから離れて、新しい暮らしを始める……そのような複数のケースに、私は関わってきました。 具体的なことは、過日に掲載した「弟なりの“自立”を目指して」や「支援者として“親亡き後”に直面」などに、一部を書いています
科学技術は日々発展してるし、AIやロボットの進化は目ざましい。このまま発展や進化が続けば、生産物のコストはグングン下がるだろうし、私たちは労働から解放されるだろう。 ところが、モノの値段は上がり、労働は重くなる一方で、豊かな未来が到来しそう
前回「支援者として“親亡き後”に直面(その2)」の続き。これが最終回です。 利用者AさんのBグループホームへの入居は、これまで2度にわたって実施したショートステイ利用と、ほぼ同じような調子で進みました。 Bホームに入ってもらうところが、最
誰もが必ず関わる、学校や教室というもの。 少数のオトナが多数のコドモを教育するための、効率的な枠組み。 私たちは若年期、学校に通い、教室に入る。年齢とか学力とか居住地などの条件により、若者たちが学校に集められ、ある期間を教室で一緒に過ごす
前回「支援者として“親亡き後”に直面(その1)」の続きです。 利用者Aさんのショートステイ初日。 BグループホームにAさんを入れ、施設に帰り着いた私は、ヘトヘトに疲れていました。身体的な疲労だけでなく、嫌がる相手に無理強いをするという、支
障害のある人たちのいる家庭において、必ず直面することになる課題のひとつが“親亡き後”です。 残された子供が障害を抱えながら生きていくことへの不安や、事前に準備しておくことの難しさなどが、課題として親御さんに突き付けられます。 先ごろ、ウチ
間違ってる書名を集めた本。 福井県立図書館がウェブサイトで公開してる「覚え違いタイトル集」の書籍化。 来館者たちの勘違いやウロ憶えは、想定のナナメ上を行ってるぞ。 笑える“ネタ集”として読めるけど、本来は司書のリファレンス円滑化のために蓄
伊坂幸太郎の連作短編集。 どれも主人公は小学生で、社会や学校にはびこる“理不尽”に直面し、あらがって奮闘する姿が描かれる。 ページをめくりながら、はるか昔の小学生時代がボンヤリと思い返されたり。 著者が人生において感得してきたこと(先入観
伊坂幸太郎の連作短編集。 どれも主人公は小学生で、社会や学校にはびこる“理不尽”に直面し、あらがって奮闘する姿が描かれる。 ページをめくりながら、はるか昔の小学生時代がボンヤリと思い返されたり。 著者が人生において感得してきたこと(先入観
ウチの施設には「園旅行」という行事があります。 利用者さん対象の旅行企画で、数年おきに開催しています。 バスや列車をチャーターして行楽地などに出かけ、景勝地を散策したり、郷土料理を食べたり、お土産を買ったり、みんなで楽しみます。 以前は宿
古代中国の思想家「墨子」を勧めてる本。 平等と博愛を説く「兼愛」や、侵略戦争を否定する「非攻」などの考えを、今の社会にこそ必要とばかりに、著者は激推しする。 墨子と聞いて思い浮かぶのは、酒見賢一『墨攻』で描かれた、侵略されそうな都邑に入っ
ダウン症の実弟が、このほど、実家からグループホームに移りました。 弟は50歳代、両親は80歳代……離れて暮らし始めるには、これがギリギリのタイミングだったように思えます。 弟は以前、ウチの施設が運営するグループホームを利用していました。
インターネットの百科事典「ウィキペディア」への執筆や編集をボランタリーに行なう人たち(ウィキペディアン)の活動について書かれた本。 ウィキペディアンにして図書館司書の著者は、日本各地で開かれるイベント「ウィキペディアタウン」に携わってる。
放浪の俳人として知られる、種田山頭火の入門書。 というか、山頭火の生涯や作品について、著者が好き勝手に吟味してる本。 山頭火が遺した自由律俳句や日記、評論家による評伝などを読みながら、あれこれと妄想をふくらませてる。 なかなかにブッ飛んだ
ウチの施設で先日、職員対象の救急救命訓練を行ないました。 地元消防署から招いた救急救命士の指導で、ダミー人形を相手に心肺蘇生法を学ぶというものです。 年に一度の訓練でも、十数年ほど続けてきたおかげで、心肺蘇生法の変化に気付きました。 昔は
メールなどで何らかの交渉をする際、丁寧で謙虚な文章を心がけていれば、そう無下に扱われはしない。直接対面するなら、身だしなみを整え、相手を尊重する態度で臨めば、少なくとも剣呑な事態は避けられるだろう。 礼儀って大切ですよね。 本書は、古代中
劉慈欣の中編SF。 6500万年前の白亜紀に、恐竜と蟻が共生して高度な文明社会を築いてたという、何ともブッ飛んでる年代記です。 デカすぎて不器用な恐竜たちと、個々の創造性に欠ける蟻たち。互いの欠点を補完し合うことで知性を向上させ、やがて宇
山奥で共同生活するニートの集団「山奥ニート」の実態が分かるノンフィクション。 和歌山県の山中には、全国から集まったニートたち15人が、小学校だった木造校舎で暮らす限界集落がある。 地元農家の手伝いなどで日銭を稼いだり、グループのゆるいルー
思いがけず、某福祉団体のシンポジウムに登壇することになりまして。 シンポジストとして発表する、資料づくりなどに着手しているところです。 資料に使える“ネタ”が見付かるのではないかと思い、ひさしぶりに当ブログの過去記事を読み返してみました。
日本を代表するほどに価値ある物が「国宝」で、そんな宝物を生み出せる人びとが重要無形文化財保持者「人間国宝」。 国宝はそれだけで完結してるけど、人間国宝は将来的にも高価値な物を生み出せる可能性があるし、同様の人材を育成してくれる可能性もある。