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インターネット上の地図サービス「グーグルマップ」に投稿された不当な口コミが削除されず利益が侵害されたとして、全国の医師や歯科医師ら計63人が18日、運営する米IT大手グーグルに計約140万円の損害賠償を求め、東京地裁に集団提訴した。 引用:口コミで「利益侵害」、Googleを提訴 医師ら63人 - 日本経済新聞 (nikkei.com) 不当な口コミを書き込むのはよくないことだと思うし、グーグルはこれを放置すべきではないと思います でも、書き込まれた口コミが正当か、不当か、どう判断するんでしょう。 無理な気がします。 解決策は口コミ自体をなくすしかない。 それに、訴えをおこしたのが「医者」って…
○ Follow @sizukanajinnsei 🔵 【名医に執刀してもらえた事】●2024年、有名人の訃報一覧●2023年、有名人の訃報一覧●2022年、有名人の訃報一覧 🔴 手術が終わって病室にはいると、隣の男性の患者さんに声を掛けられました。「***先生を何処で知ったんだい」『この病院に来てです』「じゃ、どんな伝手(つて)で?」「どこかの病院の先生の紹介で来たのかい」『違います。たまたまです』 驚いた表情の彼は話...
その他一般館へようこそ!館長です。2ヵ月に1回程度病院に行きますが、特に治療もなく現状の確認と薬を出すための診察のような感じです。知識や症例についてドクターは多いですが、患者ではないので実感はありません。書いてみます。 クリックありがとうご
「拡張型心筋症 成人患者の会」 「拡張型心筋症 成人患者の会」は、患者どうしが気軽に話したり、相談できる場所を目指しています。どうかよろしくお願いいたします。 ✻ご注意✻ 管理人はじめ参加している皆様は基本的に医療従事者ではなく、患者です。病気や医療等に関する情報には個人差があること、情報が不正確な可能性があることを、あらかじめご了承くださいませ。 拡張型心筋症とは 拡張型心筋症(Dilated cardiomyopathy: DCM)は、原因不明の指定難病で、補助人口心臓の植え込みや心臓移植を必要とする重症心不全患者の約7割を占めています。 薬物・非薬物療法は日々進歩して
気が早いのですが、いつかぜひ交流会を開きたいと願う、管理人のK林です。 参加費は無料、なるべくたくさんの人に来てもらって、できれば月一回くらいのペースで…と夢は広がります。 最初のうちはリアルの対面式ではなく、Zoom でのオンライン開催かなと思っています。 リアルでの対面交流会が最終目標ですが、やはりそれなりの手順を踏まなければならないからです。 まず会場が必要。市の無料会場を借りるにも事前の団体登録が必要で、用紙に住所や電話番号を記入しなければなりません。 交流会のお知らせにも、「お問い合わせ先(電話番号やメールアドレス)」が必要です。 住所や電話番号など、最初のうちは
「拡張型心筋症 成人患者の会 」入会のご案内です。 入会条件 ① 拡張型心筋症の成人患者ご本人と、そのご家族の方。 ② 成人患者ご本人とそのご家族以外の方で、「拡張型心筋症 成人患者の会」の趣旨に賛同してくださる方。 会員になると 会員限定の「掲示板」と「メーリングリスト」をご利用いただけます。 (入会時に掲示板とメーリングリストへの参加を「希望する」「希望しない」をお選びいただけます。) 「拡張型心筋症 成人患者の会」のメーリングリスト / 掲示板は、本名やメールアドレスなど個人情報を公開することなく、ニックネームでやりとりできる無料のシステムです。 ✻ 運営の手続
このたび石川県能登地方を震源とする大規模な地震により、お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災されました皆様に心からお見舞い申し上げます。 また、被災者の救済と被災地の復興支援のためにご尽力されている方々に深く敬意を表します。 拡張型心筋症 患者どうしの情報を交換する場をつくりたくて、noteを始めました。どうかよろしくお願いします。 管理人・K林も難病の特発性拡張型心筋症患者です。今は病状が安定し、薬での治療を続けていますが、心臓の病気になったのははじめてで、これまで この病気が難病だということも知りませんでした。 病気になって 感じたのは、とにかく
1月中旬〜2月中旬に開催予定のセミナー等で、 ① 心不全関連 ② 無料 ③ Zoomでの参加OK(全国どこからでも参加可能) なもの、気になるものをご紹介させていただきます。 管理人のK林も都合があう限り、2024年はなるべく多くのセミナーに参加したいと思っています。 Zoom参加OKなセミナーは、もし万一 当日の体調が悪くても、自宅から顔出しせずに参加することもできます。 「急に体調が悪くなったら?」というプレッシャーから開放されて、全国どこの開催でも参加できるZoomは便利、良い時代になりました。 他にも良いセミナーや市民講座の開催予定情報をご存知でしたら、ぜひ教えてく
やっと現在まで記事が追い付きました病室で休んでいると看護師さんより、面会人が来てますよ〜あれ?おかしいなぁ〜🤔三重からなんて私宛に面会人等、来ないはずすると!…
海女のおばあちゃん再会備忘録記事になります記事が追いつかないので過去になります急いで現在まで書き上げます💦興味が無ければスルーしてくださいね(^^)では病院の…
読み返してみると なんだか同じようなことばかり つらつらと書き連ねているこのブログですが(笑)、 私としては、 毎回主治医の先生がお読みになってもいいくらいの覚悟で書いています。 なんなら読んでいただいたほうが 意思の疎通がはかれていいのではとさえ思っています。 でも実際、先生にお話していることも このブログに書いていることとほぼ一緒なので(笑)、 改めて先生がお読みになる必要もあまりないのかなぁ、と思ったりもするのですが。 今まで、悔いの残らないように、 自分が思っていることはほぼ全部、先生にぶつけてきましたが、 今はもうその気力もなくなってきました。 振り返ってみれば、 いちばん最初に検査…
英語のDiabetesをそのまんまカタカナにしてダイアベティスにしてはどうかと提案されました.このこと自体は結構なことです.しかし,あなたの主治医がこう言ったらどう思いますか?ジャンクフードばかり食べて,運動もせずだらしない生活をしているか
2012年2月26日 日本人として 津波が来るかもしれないって言われたって 家は海岸のすぐ近くにある 地震が来るかもしれないって言われたって 職場はビルの最上階 富士山が噴火するかもしれないって言われたって 父や母は山のふもとに住んでいる 壊れた原発から放射能が漏れてるって...
大雨の後も続く不安先日の大雨が嘘のようにすっかり良いお天気。まるで夏です。でもまだまだうちの周辺の道路や山の土は湿ったまま…。あれだけ雨が降ったので、土が柔らかくなっているのを歩いていても体感します。それで、うちの家の裏に山があるのですがその一部に誰が所有しているのか分からない土地があるんです。本気で調べたら分かるのでしょうけどそこまで動く人はいません。で、その土地が今回の雨で土が緩んでしまったよ...
病院はどこもかしこもだいたい混んでいます。 特別な理由がある人を除いて、診察までの間たくさん待っていたいと言う人はいないと思います。 さっさと診察を終えて帰りたいですし、医者側もさっさと診察(仕事)を終えて(家に)帰りたいです。 今回は待ち
今日はね、ウチの子ども達の話しじゃなくてよそのお宅のお子さん達のお話しです。自分、病院で理学療法士をしてるんですけど、同じ職業を目指す学生さんたちが病院実習にくるんですね。学校の先生になるために「教育実習」ってあるじゃないですか。あれの病院
医療訴訟、経験されたことのある医療者は多くはないと思います。多かったら悲しい世界ですね。 しかし医療者として働いている限り、医療訴訟が生じてしまう可能性は、少ないですが存在し続けます。そのため、多くの医師は医療訴訟用の保険に入っていると思い
専門の人からしたら「そんなことで病院に来るな」とか言いそうな病気です。 「来るな」とは言いません。 医療機関に来る人は心配だから来るのですから、問題ないことを確認し心配ないことをお伝えするのが我々の役目です。 ですが、わかっていれば心配しな
いつもありがとうございます。兼業主婦の華子ですまずはエネルギー補給シャトレーゼ 税込み108円今日は以前、働いていた医療機関での出来事。常連80代女性の患者様…
『ソムニア』ネタバレ感想!殺人・医者×患者BL|冥花すゐ先生
冥花(くらか)すゐ先生、『ソムニア』をレビューします!! いや~表紙が不気味…怖い雰囲気がただよう『ソムニア』、気にならないはずがないですよね。
手術適応があるとかないとか、医者はそんなことを話していますが、そもそも手術適応ってなに?という話と、手術適応は誰が決めるの?という話です。 手術適応とは 命を取り留める 身体の機能を残す 身体の機能を回復させる という意味において、手術をす
患者さんが無意識に、相手によって言うことや見せる顔を変えるということはある意味当然で、珍しいことではありません。百聞は一見にしかず、という言葉がありますが、逆に自分のみているものだけが正しいと思い込むと色々なものを見落とすことになる場合があるという理解は大切だと思います。
医者の年齢は30-50代くらいが多いです。 一方、患者側は基本的には高齢者(60-80代くらい)が多いです。 理解力、記憶力、認知度などは勿論若いほうがありますし、歳をとるごとに衰えていくのは仕方ありません。 高齢者へ説明をした後に、「よく
日々の恐怖11月5日病院関連話(7)患者さん同僚から、「あの患者さん変だよねえ・・・。」という話を振られて、彼女自身そう思っていたので黙って頷いたそう。何が変かと言うと、6人部屋なのにその患者さんが窓際の片側に居るだけで、他は誰もいない。つまり独占状態。そんなに寂れた病院ではないし、他の部屋は満室もある。その患者さんは別に暴れたり喚いたりするわけではなく、ほとんどの時間カーテンを閉めて眠ってるだけ。ただ、巡回の時にちらっと見るとカーテンを開けて誰かとしゃべってたんだって。何もない空間に向かって。うろ覚えなんだけど、「悪かったねえ。やっぱりあたしの方が死んだ方が良かったんじゃないか・・・。」みたいな。童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ日々の恐怖11月5日病院関連話(7)患者さん
ぼくは貧血や立ち眩み時の対処の仕方を聞いたことがある。くっらと来た時にしゃがむ。と。 ぼくの知り合いは夜中にトイレに起き立ち眩みを起こしひっくり返り部屋の角に頭をぶつけた。左眉毛のあたりを5センチぐらい切り、左肩を骨折した。頭の強打によりむち打ちのような症状だ。そして入院。 元々立ち眩みがあるようで何度かかかりつけの医者に相談はしていたようだ。血圧も低いし大勝負だ。と言われていたようだ。かかりつけ医とのことは実際のことはぼくにはよくわからない。 医者はたいしたことはないと言って。対処法を教えていればここまでひどく転ばずにすんでいたのかもしれない。 患者に血圧も安心ですと安心材料を与えるだけでな…
せっかく担当のリハさんが、一生懸命治してくれてる肩なのに『リハビリの凄さとキネシオテーピング(2022/09/07)』真っ青な顔して、1人夜勤状態のハイテンシ…
屋上は男女ともに出入り出来、そこで談笑したり、ぼーっとしたり、いつも男女共に人がいる。 私は一応気を使い、下着類は見えない様、バスタオルの裏に干すとか、小物干しでぐるっとタオルを周りを囲んで干していた。 しかし中には堂々とショーツやブラジャーを見える場所に干している人もいて感心 するやら、見ているこちらが恥ずかしくなるやら。 「安井さーん、裏に干していると乾かないよ!」とまでアドバイスされた。 私は洗濯機で洗濯できるような素材の物しか来ていなかったが、前の記事に書いたように病院から出勤する人もいる。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com また田村さんのように、クリーニング…
各フロアに一台ずつ(男子棟に一台、女子棟に一台)洗濯機があり、各自洗濯が出来るようになっていた。 中には家族に洗濯物を持ち帰って貰っている患者もいたが、自ら行っている人の方が多かった。 洗濯機を回せるのは、起床時間から消灯時間の間。洗濯機のところにホワイトボードがあり、使いたい人は名前を書いていく。一番に名前を書いた人から洗濯を始め、だいたい40分くらいでコースが終わるので、頃合いを見て次の人が行く形になっていた。 これについても小さな先着争いがあった。乾燥機はないので、皆屋上に干すのだが 遅い時間に洗濯してはその日のうちには乾かない。みな朝早い時間に洗濯するよう しのぎを削って(とはちょっと…
病室の床頭台には小さいセーフティーボックスがついていた。前の記事でも書いてきたがB病院は解放病棟で、主治医の許可さえあれば自由に外出・外泊出来たので、お金も必要なので手元においておく必要がある。各自セーフティーボックスで自己管理する事になっていた。 ただ、殆ど病院から出ない患者はお金を使う機会もないので、そもそも財布自体を所持していない人もいた。 榎さんも外出をする姿を見た事がないので、お金の必要はないと思うのだが、貴重品一切をビニール袋に入れて紐をつけ、首から下げていた。財布、キャッシュカード、保険証、印鑑、クレジットカード。榎さんの全財産と思しきものが詰め込まれていた。そしてそれをいつも首…
池野さんに「安井さん、湯船入ってる?」と聞かれた。「うん、毎回じゃないけど入ってるよ」と答えた。 「お勧めできないな。私は入ってないよ。それと足ふきマット気を付けて」と池野さんは言った。タオル等は各自用意する事になっていたが、唯一浴室から更衣室に移る場所に病院の足ふきマットが用意されていた。 「梅村さん、知ってるよね?」梅村さんは長く入院している比較的高齢の女性だ。 「私ね、この間梅村さんの後に入浴したのよ。それで体洗い終わって足ふきマット踏んだらね…」なんと、マットの下に大がべっとりついた下着が置かれていたという。下着は梅村さんの物だった。 それから、梅村さんに限らずだけれど、浴室の中で誰が…
渡辺さんは双極性障害1型で入退院を繰り返している人だ。躁状態の時には 毎日のお風呂をとても楽しみにし、「A浴室が一杯で、Bになっちゃったー」 (A浴室の方がB浴室より若干広いので人気があった)「朝一の枠が取れたわ!」 など、良くはしゃいで話していた。 しかし鬱に入ると一転して「全く」入浴しない、出来なくなるのだ。渡辺さんと同室の秋葉さんによると、食事の時間にふらふらと食堂に足を運ぶほかは、同室の人と言葉を交わす事すらせずひたすら寝ているのだと言う。「酷い時は一か月は入らないよ」と、秋葉さんは言っていた。「だからね、本当言うとちょっと臭いんだ」とも口にしていた。 看護師も衛生面から入浴やせめてタ…
今回はお風呂事情について。精神科は、内科や外科的疾患(手術や怪我、高血圧等)と違うので基本入浴に関する制限はなかった。 私が居た階の女子病棟のベッド数は約40。風呂は二か所にあった。ナースステーションに風呂申し込みの表がおいてあって、前日に自分の希望の浴室(片方の浴室の方が若干広かった)と時間を書き込む。時間は食事時間とその直前直後を除き、30分刻みで設定されていた。夕食が18:00~なので、最後の入浴は17:00~17:30であった。 ベッドが常に満床とは限らないが、毎日全員が入浴するには少し枠が足りなかった。 であるので、奇数部屋の人が優先的に書き込める日、偶数部屋の人が優先される日が 交…
病院なので、食事時間や門限はきっちり決められて患者はそれに沿って行動する事が求められる。 しかし例外があり、それは病院から通学・通勤している人だ。病院の朝食を待っていると遅刻してしまう場合もあるので、その人たちには簡単なパンと牛乳のような朝食が用意され、皆が朝食を取る時間には彼・彼女たちはもう出勤・登校していた。 学校はともかく会社勤めの人は帰りが遅いので、夕食が取り置かれ、帰り次第それを食堂で食べていた。 退院患者が出て、部屋の入れ替えが行われて同室になったのが蓮尾さんだった。蓮尾さんはもう数年間入院していて、ずっと病院から出勤を続けているとか。 彼女の勤め先は有名企業で、専門職としてバリバ…
患者の吉見さんは、ボブヘアの快活でお話好きな人だった。 良く食堂で患者仲間とけらけら笑い合っていた。打ち解けるようになって話を 聞くと、旦那さんと大学生の息子さんの3人暮らし。毎年9月くらいになると一か月くらい入院するのがお決まりだと言う。 病名はうつ病だそうだが、普段はボランティア、趣味、パートの仕事までしているというのでびっくりだ。私は散々ブログに書いてきたけれど、寝たきり状態で酷い時は 歯磨きや洗面、着替えすらできなかったのだから。 吉見さんの入院は恒例なので、その間はパートやボランティアもお休みにしているという。 「でも、パート先からどうしてもこの日は人が足りないって言われると行ってる…
病院食についてはちょっと不思議な噂があった。 特定の時期、特定の野菜ばかりが出されるのだ。それも一般的なもの、例えばトマトやきゅうりでなくて ししとう、ズッキーニ、スナップエンドウと言ったちょっと変わった野菜がである。 勿論調理法は毎回変えてあるが食材自体は一週間続けて出たり、朝 夕と出たりする。 「あれー、またスナップエンドウ来たか」と入院歴の長い類澤さんが言った。 「なんかねー、いやにスナップエンドウ続いてみたり、それがぱたっと終わったら ししとうばっかりだったりするのよね」 確かに、言われてみるとその通りだ。仇のように、ちょっと変わった野菜が続けて出て来て、ぱたっと止み、今度は違うちょっ…
刻みや減塩の他は同じメニューが並ぶ中、楽山さんだけは違う物が揃えられていた。 いわゆる高カロリー食品。例えばメイバランスのようなものだ。楽山さんはうつで 長く入院している。食べなくちゃと本人も思っているのだが、どうしても普通のご飯が喉を通らない。なので主治医から特別に高カロリー栄養食を出すよう指示が出ていたが それでもそれすらほんの少ししか口をつけていなかった。 食事時間には病室を出、楽山さんは名札の置いてある席に座る。メイバランスなどを前にずっとうつむいている。結局ほとんど食べられず、皆が食堂を去るのと同じタイミングでフラフラと病室へ帰って行く。 食べなくては命に関わるから、点滴など何らかの…
前回書いたように、病院食とは言え行事食は出る。お正月、ひなまつり、こどもの日、 七夕など。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com とは言え、B病院はセレブ病院ではないので、病院食はプラスチックの容器に入っていて味もメニューもいわゆる「病院食」の域を出なかった。 最初に精神科の入院をしたA病院は、和食メインのAコースと洋食メインのBコースと 選択でき、そこそこ美味しかったのだがここでは一種類の食事しかなかった。 中には健康上の問題から刻み食や減塩食の提供はあったが、基本は同じメニューだった。 入院した時に栄養士からの食事のしおりを貰い、それには「B病院の好評メニュー」として…
前2回にわたって書いたのは普段の夜の風景。既に書いたが、病院の消灯時間は9時。そしてそれを皆きっちり守っていたが、唯一の例外が大晦日だった。 消灯は元旦の0時となる。年越しそばなどの夕飯を食べたあと、紅白歌合戦の時間にテレビの前に集まる。もちろん途中で寝てしまう人、部屋にずっといる人も多少はいるが、大体の患者は食堂に来る。そして紅白を見ながらお茶を飲んだり、お菓子をつまんだりしながらよもやま話をする。 「ゆく年くる年」が終わるとお互い「おめでとう」の挨拶を交わす、看護師さんが来て「おめでとうございます。今年も宜しくお願いします」が、新年の挨拶でもあり消灯の合図でもある。 皆そこで歯磨きなど終え…
広く暗い食堂の端と端に二人は居た。目黒さんはかならず窓際に座り 何もいわずずっと真っ暗な外を見つめていた。 森さんはその対角線上の場所が定位置だった。目黒さんとは対照的に、立ったり座ったり、少し歩いてみたり。その二人しか食堂にいないのに、言葉も交わさずお互いを見てすらいなかった。 二人とも寝られないのだろうか。睡眠導入剤は出して貰っていないのだろうか。 あまりにも夜ごとに見かけるので心配になったが、看護師や医師が患者の情報を 他者に漏らすはずもない。 私は不眠が酷かった時、夜が怖かった。今日は眠れるのか、眠る事に敏感に神経質になって「寝れない、寝れない」苦しんだ。 目黒さんや森さんは夜が怖くな…
本日退院です一ケ月以上の入院生活でした麻酔が効かない為仕切り直しで一旦退院させて頂きます退院が決まると今迄お世話になったお部屋を掃除してくれるNさんに挨拶さ…
病院の消灯は9時。トイレや廊下以外の電気は一切消され、以降は室内での 私語やスマホ操作等も禁止だ。時々看護師が見回りに来る。 私は不眠の時があり、その時は医師が指示してナースステーションに保管して ある頓服を飲むことになっていた。9時に消灯して2~3時間寝つけなかったらA薬。 それでも寝られなかったらB薬。午前3時以降は、それまで一睡もできていなくても 追加の薬は出ない事になっていた。 就寝前の睡眠導入剤、消灯時間以降の二種類の薬を飲んでなお眠れない事がたびたび あり、主治医に相談した。 患者の村越さんが「C薬飲んだらころっと寝れるわよ」と言っていたので「C薬を出して 下さい」とリクエストした…
B病院では男女で生活空間が完全に分かれているので、男性と会う機会はあまりなかった。作業療法か、もしくはまた別の機会に書こうと思うけれど皆が時間をつぶす屋上 くらいだ。 私は既婚者で、ボーイフレンドを作ろうなどと一片の関心もなかったが、女性患者の中には「婚活」に励んでいる人が二人はいた。 一人は間島さんといって、若く見えたけれど実はアラフォーだとか。間島さんは 自分から「私婚活しているのー」「結婚したい」と常々口にしていたが、滅多に外出もしないし作業療法にすら出ない。水木さんのターゲットは院内。看護師(例えば山内さん) utuutuyasuyasu.hatenablog.com だったり、出入り…
次は看護師さんの話。看護師さんは病棟と外来で全く分かれているので、初対面の看護師さんばかりだった。医師とは基本的に週一回診察で会うだけなので彼女(彼)たちが一番身近な存在だった。しかし皆優しく明るくて、親切な人ばかりだった。私はどれだけ励まされ助けられた事か。 入院患者は大体において自分の身の回りの事(着替えや入浴)は出来ていたし、病気の性質上点滴を替えたり包帯交換等はない。しかし、時に理不尽なトラブルを起こす患者をなだめたり諭したりしながら夜勤をこなす彼女たちを私は尊敬していた。 入院生活が長くなるにつれ、仲良くなって雑談や軽口も叩くようになっていった。 しかし、看護師さんたちは引くべき線は…
一つ目の話。入院して間もない人(仮に平田さんとする)が浜谷さんの生きがいを知らず、昼の時間帯にワイドショーだったか、別の番組にチャンネルを合わせていた。 昼食後、浜谷さんは一旦自室に戻り、12:45に間に合うように現れる。連続テレビ小説が始まるまでは誰が何を見ていようと浜谷さんは文句を言わない。で、暗黙の了解で時間になると皆チャンネル権を浜谷さんに渡す。 浜谷さんは、てっきり平田さんが45分になればNHKに変えると思っていたようだ。そんな浜谷さんルールをしらない平田さんはワイドショーを見続けた。浜谷さんに取って、連続テレビ小説を見逃すなどあってはならない事なのだ。烈火のごとく怒る… ではなく慌…
B病院は個室を除いて病室にテレビはなかった。食堂と談話室に一台ずつあったが、 食事時間は食堂のテレビは消すことになっていた。また、テレビは一台なので 見たい番組は患者それぞれで当然違って来るのだが、入院歴の長い人、声の大きい人の意見が通るように自然となっていた。 ただ、マニアックな番組より例えばNHKニュース、甲子園の時期なら甲子園などメジャーな番組が優先される傾向はあった。 しかし、絶対不可侵の番組が一つあって、それは浜谷(仮名)さんの見るNHK連続テレビ小説だ。浜谷さんはかなり年配で、入院歴の長い古株だった。作業療法にも参加せず、外出もしない浜谷さんの、ライフワークともいうべきものが「連続…
双木看護師は怪訝そうに「相談室には、安井さんに言われたその日に連絡しましたけど。まだ返事ないですか?今日もう一度連絡入れますね」と答えた。 その日のうちに相談室より連絡が来、明日午後二時に来てくださいとの事だった。 看護師に相談室の場所を教えて貰い翌日訪ねた。二階の目立たない所にそれはあった。 私を担当したのは牛口さんだった。挨拶を交わした後、私が十日以上前に予約のお願いをしたのですけれど、と口にすると「ああ、そうですか」とあっさりとかわされてしまった。気を取り直して、1自分が困っている事 2調べた範囲で使えそうな制度3他にも制度や支援体制があるか 4申請の仕方 などについて尋ねた。 牛口さん…
B病院は精神科単科病院だけあって、精神保健福祉士が複数名いた。 私はB病院に入るまで精神保健福祉士の存在を知らなかった。 保健所にも配属されているそうだが、「精神保健福祉士です」と名乗った 人と接した記憶はない。今までブログに書いてきたように、保健所には 何度も駆け込んでいるのだけれど… Wikipediaによれば、 ー------------------------------- 精神保健福祉士(せいしんほけんふくしし、Mental Health Social Worker)は、精神保健福祉士法で位置づけられた、精神障害者に対する相談援助などの業務に携わる人の国家資格である。MHSWと略称さ…
お酒を併用してはいけない向精神薬は多い。処方薬局で貰う説明書にも良く「アルコールを摂取してはいけません」と書いてある。 しかし、お酒を好きな人はどんな注意書きがあろうとも我慢が出来ないようだ。 B病院は、物の持ち込みには寛容だと書いた。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com 食べ物に関しても、共用の冷蔵庫があり、飲み物や嗜好品を入れておける。冷蔵庫の必要がない菓子・スナック類は自室に持ち込んで食べていても大丈夫だった。 しかしアルコールのみは例外で、冷蔵庫にビールを冷やしておくことなど出来なかったし。部屋に持ち込みも禁止だった。 しかし、丹川(仮名)さんは、お酒なしではい…