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年始にちょこっと更新してから触れてなかったブログ。Xの方ではポストしたけど大学院の退学を決断したりとこの数か月でもいろいろありました。本業が忙しすぎてちょっと次の道も考え始めたりと暗い話が頭を占めつつある中で唯一の明るい話。去年からちまちま...
みなさんこんにちは。あひるのマーチと申します。私は緩和ケア認定看護師という資格を持ちながら看護師として働いております。さっそくなのですが、「緩和ケア」という言葉を知っていますでしょうか?世間的には「高齢者」「がん」「終末期」のイメージが強い...
【結果はいかに!?】転職からちょうど1年。やりかったことはどこまでできているのか?
去年の6月末をもって前職を退職した。 そして緩和ケア学会を挟んで7月より今の職場に転職。 細切れにはブログやXで「こんなことしてるよー」って報告させてもらっていたけどせっかくなのでちょうど1年という区切りで簡単に振り返りをしておこうかなと。
【安心と安全の小児緩和ケア】「笑顔と安心」ではなく「安心と安全」にした理由
看護師をしていると“看護観”なるものに必ず出会う。 必ずというのは看護業界がそういう教育をしているから。 それがいいとか悪いとかいう話は今回は置いとく。 看護観とは少し違うかもしれないが、自分の場合は看護師としてのスローガンがある。 「安心
【緩急のあるコミュニケーション】重要な一言を伝えるタイミング
緩和ケアの勉強をしていると必ず終末期のコミュニケーションの課題にぶち当たる。 終末期のコミュニケーション。 参考書では事例をもとにしてとても美しくまとめられていることが多い。 「あっ!これ参考書で見た事例と同じだ!」 なんて進研ゼミ状態にな
【それは誰の言葉?】自分が医療者であることをあらためて考えた話
先日、祖母が地域を徘徊していて保護された。 そして認知症の診断を受け、そのまま医療保護入院となった。 という話を親に聞かされた。 祖母はそこそこいい年なので自分としては特に驚くこともなく淡々と話を聞く。 ひとまず入院中は安心かなと思い、自分
いよいよ新年度が始まりますね。 この時期になると異動の準備も概ね終わり、心機一転、新たな気持ちで仕事に臨む人が多いのではないでしょうか? さて、今回は、「看護師のスキルアップ」に関する記事になります。 新人さんもベテランさんも同僚がどのようなことをしているか気になりますよね。 日経メディカル調べによると、看護師の8割以上がスキルアップに取り組んだことがあるとのことです。 目的としては、 1. 自己成長 (83%) 2. 患者・利用者のため (53%) 3. キャリアプラン達成のため (48%) など、「給料」や「昇進」よりも自分の能力を社会に還元することを目的にする看護師さんが多いです。さすが…
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緩和ケア関連のおすすめ本 5選 初級者∼上級者+番外編(2024年ver.)
Twitterで緩和ケア関連のおすすめ本をよく聞かれる。 個別でニーズを聞きながら本の紹介をしていたんだけど共通する内容も多いのでここで紹介しておく。 Twitterの固定ツイートと同内容です。 というのを2年ほど前に記載したのだがそれの2
毎年の目標をこうして記載しておくことで年末に振り返ってあーだこーだと考えることができる。 仕事みたいにガチガチに設定して具体的な数値目標とか評価とかって話ではなく自分の中でのあくまで自己評価。 それでもやはり文字にして残しておくというのはと
ということで2023年も今日で終わり。 毎年のように思うけど終わってみればあっという間の1年だったりする。 さて、今年はどんな1年だっただろうか。 今年の初めに挙げた目標はこんな感じ。 1.学会発表(もしくはそれに準ずるなにか)これはやりた
ポスターは作ってたのになぜかボーっとしていていつの間にか12月に入っていた件。 毎月1日にというのはただのマイルールなのでしっかり破って今月は6日に投稿です。 今月の“緩和ケアのちょっとタメになる話”はこちら。 以前、「あいまいな喪失」につ
ナース・看護師の転職サイトサポートがついたり、求人紹介はもちろんのこと履歴書や職務経歴書、面接まで無料でサポートしてくれる転職サイトが多いですね。他の転職サイトと違い、至れり尽くせりの看護師の転職サイトですが、登録する前に知っておきたいポイントもあります。一般的に転職サイトを利用すると転職活動がスムーズにいくことが多い自分一人だけで求人を探すよりも効率よく、また心強い一面もあります。本気で転職を考...
今月の“緩和ケアのちょっとタメになる話”。 テーマは「価値観の尊重」。 医療者なら何度も何度も耳にするだろうこの言葉。 「患者・家族の価値観を尊重した看護をしましょう」 もういいよ。 って思う人もたくさんいると思うんだけど「価値観の尊重」っ
みなさまお久しぶりです。 1か月間はほぼblog更新せずに本業+αに専念しておりました。 その辺の話はこれからちょっとずつ小出しにしていけたらと思います。 ということで先月はおやすみしたので2か月ぶりの“緩和ケアのちょっとタメになる話”。
【感謝】日本終末期ケア協会のセミナーで講師をさせていただきました
先日、日本終末期ケア協会が開催するセミナーに講師として呼んでいただいた。 テーマは「小児緩和ケアを理解する~見えにくいニーズに向き合う支援~」 もともとはTwitterで出会った方と交流が深まり、緩和医療学会で実際にお会いする中で「小児緩和
“緩和ケアのちょっとタメになる話Vol.22”はアセリオの見逃しやすい話。とにもかくにもまずはポスターをどうぞ。アセトアミノフェンの投与量を考えるとき、1回量はというのは緩和ケアに関わる人に限らず、疼痛緩和に関わる人ならだいたい知ってると思
以前ブログに書いた「いのちの授業」。ついにその認定講師になることができました。まだまだ試験を乗り越えて認定してもらっただけの段階。これから少しずつ経験を積んで一人でも多くの人にいのちの授業を届けていけたらいいなと思います。今回は報告まで。お
6月いっぱいで無事に前職を退職したことでついに念願の派遣バイトができるようになった。あくまでもバイトなので厳密には“派遣看護師”という働き方ではないけれど、それでもこの派遣というシステムはめちゃくちゃ便利だなとたった数週間で実感している。今
データで読み解く看護師の実情と転職エージェント・サイトの活用
はじめに:看護のお仕事をあきらめないで! 看護師・准看護師のみなさんの多くは、大学・専門学校卒業前1年半前ぐらいから就職活動を始め、いま務めている病院について、いろいろ気づいてきたんではないでしょうか
vol.21「薬がいつから効くか、いつまで効くか意識してますか?」
緩和ケアのちょっとタメになる話vol.21。今回は少し思うところがあったので薬の話にした。特に緩和ケアに限った話ではないがもしよければどうぞ。人によっては当たり前すぎてちょっともタメにならないかもしれない。ただ若い人たちの中にはもしかしたら
今月の中頃。かねてからやってみたかった“ワーケーション”をしよう。ということで3泊4日で神奈川へ行ってきた。ただワーケーションなんて銘打ってみたものの会いたい人がたくさんいて結局ほとんど仕事はせず。自分に「会いたい」と言ってくれた方々。自分
勉強して資格取ってもがん看護の経験がなかったら意味ないですよね?
このタイトル。みなさんはどう思うでしょうか?個人的には字面だけならめちゃくちゃその通りだと思う。百聞は一見に如かずとは言ったものでやっぱりどれだけ勉強して知識を詰め込んでも実経験には敵わない。それは重々承知の上で自分の思いを書いておく。実は
がん看護経験1年未満で緩和ケア認定看護師を目指してみた⑪「完」
認定看護師教育課程の願書というのがどんなものか。知らない人も多いと思うので簡単に。今は特定看護師という制度ができたことで少し変わっているかもしれない。あくまで特定看護師ができる以前の認定看護師[A過程]の話として読んでほしい。願書の内容は履
緩和ケアのちょっとタメになる話Vol.20。今回は喪失の中でもちょっと特殊な「あいまいな喪失」について。明らかに失ったわけではない不確実であいまいな喪失。まずはいつものポスターからどうぞ。『「さよなら」のない別れ』と『別れのない「さよなら」
小児がん病棟に異動してきた6年目。NICUとはまるで違う疾患、年齢、環境…に戸惑いながらもそれなりに乗り越えて迎えた年度末。恒例の年度末にある上司との面談。この1年間、いかに充実した時間を過ごすことができたかを伝えた。そして今後の目標を聞か
少し前にTwitterでつぶやいたゲートコントロール理論について。何年か前に作った掲示物があるのでこの場で供養しておく。興味ある人の目に留まればいいな。掲示物には記載してないけどこれはゲートコントロール理論のこと。だいぶかみ砕いてるけど。言
タイトルにあるような言葉。小児科で働いた経験のある人は1度くらいは言われたことがあるのではないか。自分自身も何度かある。初めて言われたのは5歳の子から。なんてない日常の中。おもちゃを取りに行こうと廊下を歩いてる最中にそれこそ世間話のような調
「緩和ケアのちょっとタメになる話」Vol.3。今回はせん妄についての話。「せん妄」って何?って聞かれたらすぐに答えられる?なんとなくどんな状況かはわかるけどはっきり答えられない人も多いんじゃないかと思う。「せん妄」って何?と聞かれたら「注意
タイトルにあるように「会えば会うほど好きなる」という現象知ってる?厳密は「好きになる」というより「好感度が上がる」ってニュアンス。それを「単純接触効果」という。「ザイアンス効果」も同義。単純接触効果についてまとめた緩和ケアのちょっとタメにな
患者が痛みを訴えるときその気持ちに寄り添うことはもちろんだが、それ以上に痛みの評価が欠かせない。「優しいだけじゃ人は救えない」っていうワンピースで好きな言葉がある。ほんとにその通りで適切に痛みを評価してこそ寄り添いが意味をもつ。痛みの評価項
オピオイドの中でもおそらく最もよく使うであろう「モルヒネ」。モルヒネに限った話じゃないけどオピオイドに関する誤解は多い。今回はそんなモルヒネについて少し整理してほしい。緩和ケアのちょっとタメになる話。伝えたいことはすべて詰め込んだ。まずひと
患者が最期に過ごす場所。終の棲家。いよいよ治療が難しくなり症状緩和を中心にする時期になると「最期をどこで過ごすのか」という話題が必ず出る。多くの医療者は「最期は住み慣れた自宅で」という考えがまず先行するのではなかろうか。「最期は自宅で」その
鎮静に関する「緩和ケアのちょっとタメになる話」。なかなか落ち着けない患者とか暴れている患者、不穏患者なんかがいたら「鎮静」って言うと思うけど鎮静って何かを言葉にして説明できる?寝かせることだけを「鎮静」だと思ってない?その辺を簡単に整理した
「さぁみなさん一度死んでみましょうか」緩和ケア認定教育課程における講義の中で唐突に講師に言われた一言。教壇に立つ講師にこんな風に言われると「なんかの漫画でありそうな展開だな」ってちょっとワクワクしたのを思い出す。この言葉から始まったのは「グ
緩和ケアのちょっとタメになる話 Vol.7。今回は高カルシウム血症に関連する話。高カルシウム血症の症状は、全身症状(倦怠感、多飲、多尿)、消化器症状(悪心・嘔吐、便秘)、中枢神経症状(傾眠、意識障害、痙攣)など多岐にわたる。しかもこれらの症
みなさんは経験したことがないだろうか。どこかしらがめちゃくちゃ痛いのに「すぐ治るから我慢しときな」って言われたことが。もしくは誰かが言っている場面を。個人的経験としては術後の患者に対して「術後の痛みは仕方ない。少しずつ良くなるから我慢しよ。
緩和ケアのちょっとタメになる話Vol.8。今回は小児科でよく使う2種類の鎮痛剤の話。医者からの疼痛時の指示でこの2つが並んでることってわりとあると思う。指示として明確に使用順を決めてくれてたらいいけどそうでないこともある。そんな時にどちらを
緩和ケアのちょっとタメになる話Vol.9。今回は麻薬(オピオイド)拮抗性鎮痛薬について。鎮痛剤の選択をする際、基本的には“WHO方式3段階除痛ラダー"に沿って使用する。その選択中で「麻薬拮抗性鎮痛薬」を使うことがあるかもしれない。
「術後疼痛は緩和ケアの対象になるかならないか」そんな議論をしたことがある。緩和ケアをよく理解している人にとっては“議論するまでもないこと"かもしれない。少なくとも自分はそう思う。ではこの議論がどこで行われたか。それは「緩和ケア認定
救急医療と緩和ケア。この二つを見比べた時にみなさんはどう思うだろうか?もしかしたら「命を救うための救急医療」「命を看取るための緩和ケア」なんてイメージを持つ人もいるかもしれない。そのイメージが間違っているとは言わない。そういった側面があるこ
緩和ケアのちょっとタメになる話Vol.10。 今回はオピオイドの精神依存の話。オピオイドの勉強を続けていると必ず「依存」と「耐性」という言葉が出てくる。「耐性」に関してはオピオイドに関わらず様々な治療の場面でぶつかる問題だと思うのでオピオイ
Twitterで緩和ケア関連のおすすめ本をよく聞かれる。個別でニーズを聞きながら本の紹介をしていたんだけど共通する内容も多いのでここで紹介しておく。Twitterの固定ツイートと同内容です。緩和ケア関連おすすめ本 5選+番外編初級者向けその
緩和ケアのちょっとタメになる話Vol.11。今回はスピリチュアルペインについて。全人的苦痛(トータルペイン)の考え方は現場でもずいぶん浸透してきたように思う。身体的苦痛や精神的苦痛のみならず社会的苦痛に対しても当然のように視野を広げている人
看護師として生きていくことを決めたならどこかしらで必ず耳にする資格。「専門看護師」と「認定看護師」。看護学生の頃には何となく憧れる人も多いけど働き始めると資格取得へのハードルはいろいろとあり実際に目指す人はグンと減る印象。多くの看護学生と同
不定期連載シリーズ。「がん看護経験1年未満で緩和ケア認定看護師を目指してみた」ラノベ風タイトル。知ってる人は知ってると思うんだけど実は自分はタイトルにある通り“がん看護経験1年未満"で緩和ケア認定看護師の教育課程に進んだ。少しおさ
前回の内容で“初期配属がまさかのNICU"みたいなことを書いた。自分は緩和ケア認定看護師になるんだ。小児がんの看護をするんだ。そう思っていた自分は配属希望用紙の第1希望欄に迷うことなく「小児がん病棟」と記載していた。何の根拠もなか
いつだったかTwitterで「三角コーナーなんて今時やらないから演習は無駄」「ベースンにお湯ためて清拭なんていつの時代の話だ」とか看護学校で行われる“時代遅れの看護"についてのツイートを見たことがある。個人的には“時代遅れの看護&
緩和ケアのちょっとタメになる話Vol.12。タイトルにある通り、モルヒネは鎮痛作用を目的として使う以外に“呼吸困難の緩和目的"に使用することがある。モルヒネの基本的な性能は以前まとめたのでそちらを見てもらえればと思う。今回は「モル
そんなこんなで初期配属されたNICU。もちろん1年目の新人なのでまずは仕事を覚えるので手一杯。自分のやりたいことは二の次でまずは最低限の仕事ができるように。毎日が必死だった。1年目の仕事のスタンスはこちらを読んでもらえればと思う。配属されて