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  • 白玉注射の効果と嘘

    昨今、ヒルドイドの自己負担額増が話題になっていますね。 正直、やっとかといった感じです。 そのお話はまた今度にするとして、今回は、「白玉注射」に関するお話です。 最後に残酷な真実も。。 以降は、「松本ら, グルタチオンのメラニン合成阻害機構」「Jeon G, Kim C, Cho UM, et al. Melanin-Decolorizing Activity of Antioxidant Enzymes, Glutathione Peroxidase, Thiol Peroxidase, and Catalase. Mol Biotechnol. 2021 Feb;63(2):150-155…

  • 救急外来トラブル①

    病院内で起こったトラブルを不定期に投稿していきます。 1分程度の小話です、 私は繁華街の近くの病院に勤めていたことがあり、当直中に変な患者さんが訪れることもありました。 そこで、第1回は「急性アルコール中毒のキャバ嬢」のお話です。 繁華街に来るようなお客さんは、お酒の飲み方も嗜んでいますので、飲みすぎて運ばれてくるのは、プライベートで何かあったか人が大半じゃないかなと思います。 ましてや、夜職の人間は楽しく飲ませるのがお仕事です。 今回、来院されたのはアフター後に友人と飲んでいたキャバ嬢さんです。 遠くから見る分には、綺麗でスタイルも良さそうな女性が運ばれて(引きずられて?)、入室してきます。…

  • 病院選びと口コミ評価

    医師によるGoogleへの集団提訴がニュースで取り上げられています。 病院を評価する方法がない以上、患者さんが口コミに頼るのは仕方がないことだと思います。 ただ、口コミ内容にはひどいものもありますよね。 そのことについて、個人的な見解を投稿致します。 医師はサービス業だと思います。 顧客である患者さんの症状や検査結果を用いて診断し、より良い生活を送るための手助けをします。 以前に美容医療業界のことをお話しましたが、不動産や冠婚葬祭と同様に、顧客側に知識がないため、本当に適切なものなのか判断するのは困難だと思います。 yamiishasan.hatenablog.com 医師は日々進歩する医療の…

  • 脱抑制が引き起こす犯罪行為の背景

    認知症は、主に加齢によって引き起こされる脳の変性疾患であり、記憶、思考、判断力などの機能に影響を与えます。 認知症の周辺症状の1つに「脱抑制」があり、周囲の社会規範や倫理観を理解し、それに従う能力が低下してしまいます。 簡単に表すと「本能の赴くままに行動してしまう症状」であり、万引きなどの反社会的な行動や医療従事者へのセクハラ・暴力などにつながり得ます。 本人には困った様子がない上に、悪びれた態度を見せないことが特徴であるため、家族のショックは大きくなりがちです。 認知度は低いかもしれませんが、脱抑制についての知識と対処法を身に付けておくことは、超高齢化社会を生きる上で重要です。 今回は、私の…

  • 教育投資が健康に与える影響とは

    昨今では、記録的な日経平均の上昇や新NISAの影響で「投資」に関心を持つ方が増えています。 合わせて、老齢年金や子育て支援金、政府の裏金問題で「お金」への関心が過剰に進んでいます。 もちろん、現役世代は老後に十分な生活ができるように、ご自身で考えて、長期的に資産の形成を検討することは重要だと思います。 一方で、目で見えない資産、「健康」や「寿命」への「投資」は果たして出来ているのでしょうか? 今回は、「投資」を医学的な観点から解説したいと思います。 「Graf GHJ, Aiello AE, Caspi A, et al. Educational Mobility, Pace of Aging…

  • それでもサプリメントを飲みたい

    小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」の報道から時間も経ち、サプリメントへの警戒が緩んだのでしょうか。 ここ最近になって、立て続けにサプリメントの相談をされることがありました。 yamiishasan.hatenablog.com ニュース見てないのかな? 忘れたのかな? と思いつつ、お話を聞いていると、お薬飲んでもダメならこっちに頼りたくなるとのこと。 ちょうどこの時期は、多くの医師の異動があり、新しい職場では、初めましての患者さんばかり。 今回も初めましてで相談されました。 私自身は基本的には、推奨しないスタンスです。 持参されたサプリメントを見ると「服用にあたっては医師に相談すること」と記載が…

  • PRP療法の安全性とは?

    近年、美容医療の分野では革新的な治療法が急速に発展しています。 その中でも注目を集めるのが、PRP(Platelet-Rich Plasma)療法です。 PRP療法は、自身の血液から取り出した成分を利用して、肌の若返りや髪の再生など、さまざまな美容目的に活用されています。 しかしながら、ヒト塩基性線維芽細胞増殖因子(basic Fibroblast Growth Factor:bFGF)を添加することで、皮下組織の異常な増殖による合併症も報告されており、リスクにも十分に注意する必要があります。 この記事では、PRP療法が美容医療に与える影響について探ってみたいと思います。 以降は、「Buzal…

  • 大学病院の教育・研究時間の問題について

    近年、医師の研究時間が減少しているという報告が医療界で相次いでいます。 この傾向は、医療の「品質」や「革新性」に関わる重要な要素であり、深刻な懸念を引き起こしています。 なぜ医師の研究時間が減少しているのか、その要因と影響を調べてみました。 今回は、少し専門的過ぎる感があります。 大学病院で働く医師の環境を含めて解説しておりますので、どんな感じか知りたいなぁ〜って思う優しい人は読んでみて下さいww 早速ですが、要因については、以下の4点があると考えます。 1. 診療時間の増加 2. 医療制度の変化 3. 学術環境の変化 4. 専門性の深化 診療時間の増加について 現代の医療現場では、患者数の増…

  • 新型コロナワクチンを217回摂取した男

    2024年3月4日に衝撃的な論文が世界に発信されました。 「Adaptive immune responses are larger and functionally preserved in a hypervaccinated individual. Lancet Infect Dis. 2024 Mar 4:S1473-3099(24)00134-8」 ドイツのマクデブルグ在住の62歳男性が、意図的かつ個人的理由により、29ヶ月間で新型コロナウイルスに対して217回のワクチン接種を受けました。 ワクチンの高頻度反復摂取の症例は倫理的観点から存在しないため、その利点・限界・リスクの評価のため…

  • 腎機能低下の意外な理由

    小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」が連日ニュースで取り上げられていますね。 健康被害の原因は「腎機能障害」とされています。 今回は、世界に発信された論文の中から、「腎機能低下の意外な理由」を3つ報告します。 以降は、「Ambient heat and acute kidney injury: case-crossover analysis of 1 354 675 automated e-alert episodes linked to high-resolution climate data. Lancet Planet Health. 2024 Mar;8(3):e156-e162」「Swe…

  • 小林製薬「紅麹コレステヘルプ」成分解説

    小林製薬の機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」の摂取によって、健康被害が相次いでます。 厚生労働省は、「プベルル酸」という物質が意図せずに混入していたことを明らかにしました。 「プベルル酸」は青カビから発生する毒性が強い成分だとか。 果たして真相は? 以降は、 「Divergence of metabolites in three phylogenetically close Monascus species (M. pilosus, M. ruber, and M. purpureus) based on secondary metabolite biosynthetic gene clus…

  • 精神障害と犯罪②

    今回は「精神障害と犯罪」の第2弾です。 今回も初めに述べておきますが、 精神障害への偏見が助長されることを危惧しておりますので、あくまでも広い視野で物事を考えるきっかけになればと思います。 日本では、刑法犯全体に占める精神障害者の比率を見ると、1%以下で推移しています。(直近の令和3.4年は0.7%) yamiishasan.hatenablog.com 今回は、精神障害の関しては、「Rakel RE. Depression. Prim Care. 1999 Jun;26(2):211-24」を参考にしましたが、法曹界関係の論文は筆者の傾向もあるので、いくつかを参考にして、なるべく思考が偏らな…

  • 看護師のスキルアップ

    いよいよ新年度が始まりますね。 この時期になると異動の準備も概ね終わり、心機一転、新たな気持ちで仕事に臨む人が多いのではないでしょうか? さて、今回は、「看護師のスキルアップ」に関する記事になります。 新人さんもベテランさんも同僚がどのようなことをしているか気になりますよね。 日経メディカル調べによると、看護師の8割以上がスキルアップに取り組んだことがあるとのことです。 目的としては、 1. 自己成長 (83%) 2. 患者・利用者のため (53%) 3. キャリアプラン達成のため (48%) など、「給料」や「昇進」よりも自分の能力を社会に還元することを目的にする看護師さんが多いです。さすが…

  • 指関節の痛み(母指CM関節症)

    今回は「指関節の痛み」シリーズの第2弾です。 ↓第1弾はこちら yamiishasan.hatenablog.com 日常生活でこのような悩みはありませんか? ・指が痛くて物を掴むのがつらい ・ドアノブやペットボトルのフタを回すのがつらい 当てはまる人は、「母指CM関節症(母指手根中手関節症)」かもしれません。 「Eaton RG, Lane LB, Littler JW, Keyser JJ. Ligament reconstruction for the painful thumb carpometacarpal joint: a long-term assessment. J Hand …

  • 薬剤師国家試験

    本日、3月19日に薬剤師国家試験の合格発表が行われました。 今年合格したみなさんはおめでとうございます!! 以前、3月15日の医師国家試験の合格率について言及しました。 yamiishasan.hatenablog.com 今回は薬剤師verです。 毎年、大学の合格率が出るのですが、見るべきところはそこではありません。 厚生労働省「第109回薬剤師国家試験の合格発表について」 https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000199343_00011.html 今年の合格基準は、 ①全問題の得点が420 / 688点以上 「1問2点」 ②必修問題は全問題への配点の70…

  • 医師国家試験の合格発表

    3月15日に医師国家試験の合格発表が行われました。 今年合格したみなさんはおめでとうございます。 毎年、大学の合格率が出るのですが、見るべきところはそこではありません。 厚生労働省「第118回医師国家試験の合格発表について」 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38722.html 今年の合格基準は、 ①必修問題:160 / 200点以上 「一般問題(1問1点), (臨床実地問題1問3点)」 ②必修問題を除いた一般問題および臨床問題:230 / 300点以上 「各1問1点」 ③禁忌肢問題選択数は3問以下 「これ以上間違えたら1発OUT」 試験問題は、「必修問題…

  • 救急隊員とのトラブル

    どんな仕事でも1人で全てが完結するものはないと思います。 様々な人材が力を合わせて、商品・サービスを提供しますよね。 もちろん、医療でも同じです。 今回は、救急医療の現場のお話です。 鳥取県の病院で医師から消防の救命救急士へのパワハラが発覚し、当時の救命救急センター長が解任される事態にまで発展してしまいました。 読売新聞の調査では、消防職員の2割超が医療機関でハラスメントを経験しています。 逆に、医療機関の2割が消防職員とトラブルを経験しています。 どっちもどっちな感じがしますね。 以下は、自分と同僚の経験をもとにした個人的な見解になります。 まず、医師側に立って言いたいことは、「消防署や消防…

  • 美容医療診療指針まとめ(シワ・たるみ編)

    今回は、「美容医療診療指針まとめ」の第2弾になります。 表情ジワや顔のたるみが気になるお年頃になりまして、個人的にも興味が出てきました。 治療を検討されている方は、こちらの記事をお読み頂ければ幸いに存じます。 yamiishasan.hatenablog.com 見た目の年齢や外観に大きく影響するシワのような悩みを改善したいという要望は、はるか昔から存在します。 古代エジプト時代(紀元前1000年頃)から、シワ取り化粧品があったとされており、18世紀半ばのフランスではシワ取りの方法が書籍として販売されていました。 現代においては、30代以降の女性の約70%がシワに悩んでいると回答しています。 …

  • 残業規制「9割」守れず

    以前、医師の「働き方改革」について取り上げました。 当時も、これは厳しいでしょうねと締めくくりましたが、早速、不穏な雰囲気が漂っています。 yamiishasan.hatenablog.com 共同通信社が特定機能病院(57病院)を対象に調査した結果、「9割」が時間外業務を「基準内に収めるのは不可能」とし、上限を2倍近く引き上げる特例を申請すると分かりました。 下図は、時間外労働の上限規制の基準をまとめたものです。 「9割」の病院が、時間外労働上限の月960時間から月1860時間の特例の申請を行うということです。 「医師の働き方改革」 時間外労働の上限基準 2024年4月から始まる改革ですが、…

  • 医学科入学者、女性4割越え

    1日遅れですが、昨日は「世界女性デー」でしたね。 「国際女性の日」は1975年3月8日に国連で提唱され、その後、1977年の国連総会で議決されました。 日本では、黄色いミモザの花がシンボルとして親しまれています。 さて、医療業界には「医学科入学者、女性初めて4割超に」というニュースが飛び込んできました。 長年、「4割の壁」を越えられないところでしたが、一部の大学では、5割を超えるところもあるそうです。 これには、2018年に発覚した医学部入試不正問題が大きく関わっているでしょう。 入試でも雇用でも男女平等は当然ですが、このままではヤバいと思っているのは私でけではないと思います。 医療業界では、…

  • 膝関節痛にお困りのあなた

    以前、腰痛についてお話しさせて頂いたので、今回は「膝関節痛」について、変形性膝関節症ガイドラインを参考に調べてみました。 yamiishasan.hatenablog.com 以降は、「変形性膝関節症ガイドライン(2023年)」をもとに「保存加療」をメインに記述しています。 関節痛は外来診療で最も多い主訴の1つになります。 後述する「変形性膝関節症」の痛みと関連する因子は、「性別(女性)」「肥満」「大腿四頭筋(太もも)の筋力低下」「膝の外傷歴」です。 国内に700-1000万人の罹患患者がおり、年齢とともに増加します。 特に、日本人はO脚変形による膝内側部痛で発症することが多いです。 下図は、…

  • セルフメディケーション税制

    皆さんは確定申告はお済みでしょうか? 私は今週中に終わらせる予定です。 この時期になると、なるべく税金を払いたくないので、何か控除できないか、Youtubeやネット情報を眺めて、悪あがきをしてしまいます。 今回は、そんな控除の1つ「セルフメディケーション税制」について調べてみました。 セルフメディケーション税制(特定の医薬品購入額の所得控除制度) 医療費控除の特例として、健康の維持増進及び疾病の予防への取組として「一定の取組を行う個人」が、「 12,000円を超える」OTC医薬品(医療用から転用された医薬品)を購入した際に、その購入費用について所得控除を受けることができるものです。 ※購入費用…

  • 美容医療診療指針まとめ(しみ・くすみ編)

    美容医療診療指針をまとめました。 今回は「しみ・くすみ」編になります。 どんなに良い化粧品を使っても、日差しを避けても、いつの間にか顔に「しみ」ができてしまう。 昔は気になることなんかなかったのに泣 そんなことは男性である、私ですら思っているので、女性はもっと気にされているでしょう。 「しみ」と言っても、病名は様々あります。 今回取り上げる「日光黒子(老人性色素斑)」に加えて、「肝斑」・「雀卵斑(ソバカス)」・「遅発性両側性太田母斑様色素斑」などがあります。 下図を参照されて下さい。 老人性色素斑 「日光黒子(老人性色素斑)」は老人性とありますが、原因は年齢ではなく、紫外線による光老化です。 …

  • 医師の働き方改革とは?

    2024年4月に始まる「医師の働き方改革」がどうなるのか、正直、医療業界で気にしているのは、事務や管理職など病院運営に関わる方々で、本当の意味での医療現場では期待もされていないでしょう。 今回は、メディアでも一瞬しか触れられない「医師の働き方」についてです。 まず、医師の時間外労働が問題になっていることはご存知でしょうか? 毎日、昼夜を問わず、救急車のサイレンが鳴っていますが、そこには消防士・看護師・医師・薬剤師・事務の方々とさまざまな職種が関わってきます。 医師に限って言えば、日中は外来や手術をやった医師がそのまま当直勤務をしています。そして、そのまま翌日も外来や手術をしています。 救急車が…

  • 夜間痛 -夜になると肩が痛む人へ-

    皆さんは「夜間痛」と言えば、どんなことを思い浮かべますか? 私は「肩の痛み」です。 これは、「腱板損傷」を疑う場合には問診で必ず聞く項目だからです。 一昔前は、四十肩・五十肩を他人事のように感じていましたが、そうも言っていられない年齢になりました。 今回は、私の未来のためにもそんな「夜間痛」について調べてみました。 下図は、腱板損傷について簡単に説明したものです。 腱板損傷(日本整形外科学会より引用) 以降は、「Castro-Contreras E, Valdez-Pardo ME. Lesiones del manguito rotador con dolor nocturno y cali…

  • 日本の救急医療

    今回は、私が実際に経験したり、救急部の同業者達に聞いた話を含めて、昼夜問わず鳴り響くサイレンの音の先ではどんなことが起こっているのかお話しします。 総務省消防庁の統計によると令和4年の救急車出動回数は「722万9,838件(対前年比103万6,257件増」になります。 過去最多を更新したそうです。 全国の救急隊の皆さん、医療従事者の方々、本当にお疲れ様です。 総務省消防庁の統計① 下図は「事故種別」・「年齢別」・「疾病程度別」の割合になります。 総務省消防庁の統計② これらを見ても、現場の感覚としては、当直中に限らず呼ばれることが多いと感じるのは間違いないのかなと思います。 また、「walk …

  • スポーツ医学(Groin Pain Syndrome)

    いよいよ、Jリーグが開幕しますね。 チームドクターとして帯同することもあり、オフシーズンから選手の怪我には専属トレーナー一同、十分に注意しています。 さて、今回は、スポーツ選手であれば1度は聞いたことがある「Groin Pain Syndrome(鼠径部痛症候群)」について解説致します。 以降は、「Weir A et al. Doha agreement meeting on terminology and definitions in groin pain in athletes. Br J Sports Med. 2015 Jun;49(12):768-74」の論文をもとに、参照文献を孫引…

  • 美容医療(HIFU)

    前回に引き続き、美容医療について調べてみました。 今回は、「高密度焦点式超音波治療(High‐Intensity Focused Ultrasound:HIFU)」についてです。 美容医療 まず、HIFUは固形の良性および悪性腫瘍を治療するツールとして研究・開発された治療機器です。 特定の焦点領域に熱エネルギーを発生させ、がんを死滅させます。 合併症に関して、例を挙げると、前立腺癌においては、尿道狭窄、精巣上体炎、一時的尿失禁、尿道直腸瘻、性機能障害(勃起障害=ED)といったリスクがあります。 特定の焦点領域に熱エネルギーを発生させるという性能が、美容医療に応用されて、皮下脂肪と筋肉の境目にあ…

  • 美容医療について

    最近読んだマンガですが、「正直不動産」面白いですよね。 不動産に限らず、銀行ローンや冠婚葬祭など金銭感覚や相場が分かりにくいものは多いので、明細書などをみると、まず「騙されている」のではないか?と思うものです。 ※私だけですかね!? もちろん、医療に関しても同様だとは思いますが、国民皆保険制度や高額医療制度があるので、基本的には守られるようになっています。 しかしながら、「美容医療」に関しては、保険適応外のため、価格設定は病院次第、治療行為は自己責任になります。 今回は「美容医療」に関して、個人的な雑談になります。 最後に最低限注意することを挙げています。 美容医療 私の友人にも「美容医療=美…

  • 精神障害と犯罪①

    最近、知り合いの検察官と話す機会があり、精神障害の方の万引きなどを抱えていて、それが増えていると聞きました。 普通に生きていれば巡り合わないような話題だったので調べてみました。 精神障害への偏見が助長されることを危惧しておりますので、あくまでも広い視野で物事を考えるきっかけになればと思います。 今回は、精神障害の関しては、「Jauhar S, Johnstone M, McKenna PJ. Schizophrenia. Lancet. 2022 Jan 29;399(10323):473-486」を参考にしましたが、法曹界関係の論文は筆者の傾向もあるので、いくつかを参考にして、なるべく思考が…

  • 小児救急 肘内障

    子供の手を引っ張ったら急に腕を上げなくなって号泣されたことはありますか? 今回は、救急外来で頻繁に遭遇する「肘内障」についてです。 以降は、「Yamanaka S, Goldman RD. Pulled elbow in children. Can Fam Physician. 2018 Jun;64(6):439-441」の論文をもとに、参照文献を孫引きしながら調べております。 肘内障 肘内障の定義は、「伸展した回内腕の軸方向への牽引」または「急激な牽引」によって生じる橈骨頭の亜脱臼とされています。 典型的な受傷機転としては、「腕を身体の下に入れて寝返りを打つ」や「急に手を引っ張る」などがあ…

  • 指関節の痛み(ブシャール結節)

    ジョイフルでランチをしていると、時々「寒くなると節々が痛む」とか「朝の手のこわばりがある」などおばちゃん達の声が聞こえます。 医療関係者が聞けば、リウマチかなぁと思うところですが、本日はリウマチの話はしません。 今回は、指関節の痛みについて解説致します。 以降は、「Alexander CJ. Heberden's and Bouchard's nodes. Ann Rheum Dis. 1999 Nov;58(11):675-8」の論文をもとに、参照文献を孫引きしながら調べております。 指関節の痛み 指関節は、第1関節、第2関節があり、それぞれ、「DIP関節」、「PIP関節」と言います。 指の…

  • 腰痛にお困りのあなた、朗報です

    ジャパネットではありませんが、皆さんも何度か経験がありますよね。腰痛。 30歳も過ぎると体力の衰えからか、身体のあちこちが痛い、、 書いていたら、本当に通販ショッピングみたいな口調になってきました。 今回は、腰痛の要因と現実を解説致します。 以降は、「Knezevic NN et al. Lancet. 2021 Jul 3;398(10294):78-92」の論文をもとに、参照文献も孫引きしながら調べております。 腰痛 腰痛の分類は、「侵害受容性」・「神経障害性」・「非特異性」に分類できます。 腰痛の要素は、「椎間関節性」・「椎間板性」・「筋筋膜性」が挙げられます。 「腰痛」、ここでは一般的…

  • 零売薬局とは?

    最近、業界界隈で話題の「零売薬局」ですが、どういったものなのでしょうか? 調べてみました。 まず、重要なのは、 「零売」:(個々の顧客の求めに応じた)「分割販売」を意味する であって、処方箋なしで医薬品を販売する行為ではないということです。 医薬品の販売形態として、処方箋に基づき医療用医薬品を販売する「調剤」、一般用医薬品を販売する「OTC販売」がありますが、下図の赤文字に分類される医療用医薬品をピンポイントで狙って販売する薬局を「零売薬局」とされています。 厚生労働省HPより引用 「零売」の歴史 こちらも厚生労働省HPより内容をまとめたものです。昔と違い、現代では医薬品へのアクセスが容易にな…

  • 「闇医者さん」ブログ開設

    お世話になります。 「闇医者さん」です。 医療従事者が都合のいいことや悪いことも関係なく、現場の声や医療知識を提供する場です。 基本的には過去の論文を参考にして、情報を提供致します。

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