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読者の皆様へ お久しぶりです。忙しさにかまけて(?)またブログ更新が止まってしまいました。まあ正確には、現実逃避の手段としてブログに色々書き殴っていたのですけれども、諸事情によりそんな暇が無くなったんで(+飽きも来ていたし、ネタが払底していたから)書かなくなっていただけです。 過去の記事でも少々言及しましたけど、家庭の事情で地方の医局・病院を離れて転居し、大都市部の病院に転職しました。住居も病院の結構近くが見つかったのでそこに住んでいます。「どのようにして病院を見つけたのですか?」と訝る方もいると思いますが、また機会を改めてお話しさせてください(いつになるか未定ですけど)。 まだ大都市部の病院…
どんな仕事でも1人で全てが完結するものはないと思います。 様々な人材が力を合わせて、商品・サービスを提供しますよね。 もちろん、医療でも同じです。 今回は、救急医療の現場のお話です。 鳥取県の病院で医師から消防の救命救急士へのパワハラが発覚し、当時の救命救急センター長が解任される事態にまで発展してしまいました。 読売新聞の調査では、消防職員の2割超が医療機関でハラスメントを経験しています。 逆に、医療機関の2割が消防職員とトラブルを経験しています。 どっちもどっちな感じがしますね。 以下は、自分と同僚の経験をもとにした個人的な見解になります。 まず、医師側に立って言いたいことは、「消防署や消防…
小1王子【原因不明の首の痛み】もしかして髄膜炎!?リンパ節炎?耳下腺炎??
こんにちは。昨日は私が#仕事始めで1人だけ出掛けたけど…王子の病院は、やはり#年明け早々で開いてる病院へは予約が既にいっぱいで行けず💦でも...
救急車を断るな!という病院が話題ですがこういう病院で院長が救急車を見ることはありません。前時代的な価値観で訴訟など経験したことがないひとが部下にそれを押し付けているわけですね。ですが医者は患者が適切な医療機関にたどり着けなければ負けです。な
サボテンのトゲは鋭いので、うっかり触ってしまいトゲが手に刺さってしまうこともあります。普通は簡単に抜けますし、細かいトゲならとげ抜き、バニーカクタスならガムテープを使った方が早いかも知れません。しかし、これは我々趣味家がちょっとだけ、ホンの数本、バニーカ
読者の皆様お疲れ様です。現役救急医です。間が空いてしまいましたが、今日は前回に続いて、体外循環に関する英語論文をざっくり紹介していこうと思います。前回の記事は以下のリンクから閲覧可能です。 voiceofer.hatenablog.com その2: 'ECLS-SHOCK' trial (Thiele H, Zeymer U. et al., N Engl J Med 2023;389:1286-97) (1) Method ドイツ・スロベニア2ヶ国で実施された研究者主導・多施設参加のランダム化open-label臨床試験。血行再建治療を予定され, 心原性ショックを合併した急性心筋梗塞患者にお…
【久々の更新】心房細動&脳梗塞の患者への抗凝固薬開始時期 − New England Journal of Medicineより −
メチャクチャお久しぶりです。色々と忙しくて、気が付いたらブログ更新が止まっていました。生存報告と, 自分の勉強も兼ねてブログをぼちぼち再開します。(YouTubeに関しては、動画編集の手間もあるのでできる時にやります) 以前からこのブログでは脳卒中関連の論文を時折紹介してきました。実際に救急医療の現場でも脳出血・脳梗塞・くも膜下出血等の患者さんを診察し、脳外科医・脳神経内科医との共同作業を求められる機会も少なくありません。今回もそれに関連した文献(Fischer U, Koga M. et al. Early versus later anticoagulation for stroke wi…
【夜間、休日の急病に 】夜間、休日医師かけつけサービス 「いしゃクル」
こんにちは。みなさんは夜間や休日に急に体調が悪くなったらどうしますか?「いしゃクル」は自宅に医師がかけつける夜間、休日の往診サービスです。「病院に行くのがむずかしい」「小さいお子さんがいる」「救急車は呼びにくい」「急病でどうしたらいいかわか
昨日(2/21)の朝..その前日の何となくの不調が解消したかなと感じつつ11時ごろになって食器を洗いながらそうだこの棚上に収納しているグラス類をちょっと配置換えしてみようなどど思い立って手を伸ばしたその瞬間に何がどうしたのか..気が付いたら左手首の内側が切れていて出血多量さぁそこからがパニックその1#7119その2今後への心の備えクリックして頂けると嬉しいですう~ん💦な出来事
ファストドクターのようなビジネスが流行ってきています。なにせ医者が自分の家に来てくれるのですから患者からすれば大助かり。それが保険適応なんですから素晴らしいですね。自己負担はなんと1割で2500円。つまり現役世代が22500円を負担してこの
COVID-19「2類相当から5類へ移行」の方針に思うこと。
皆様こんばんは。現役救急医です。最近ニュースでは、かのCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)に関して、「現在『新型インフルエンザ等感染症』と同じ扱い, 即ち2類感染症とほぼ同等から、5類感染症へと『段階的に』変えていく」といった政府発表が話題になっています。 2類相当から5類相当に変更することで、具体的に法制度上の扱いはどうなるのか等について、自分で調べてまとめようと思いましたが、忙しいのでそんな余裕がありません。しかしNHKの公式サイトで割と分かりやすい記事があったので、以下に掲示しておきます。 www3.nhk.or.jp 他に、宮城県の公式Twitterアカウントも分かりやすくまと…
こんばんは。現役救急医です。今年も宜しくお願い申し上げます。昨年末に散々YouTubeやこのブログで愚痴っていましたが、あまり新年を祝う気になりませんでした。大晦日と元旦は非番だったので、ちょっと早い時間帯から酒を飲んで気分を紛らわそうとしていました。まあ、友人や同僚らから、ポジティブな励ましの言葉をLINE等で受け取ったので、少しは前向きな気分になれた訳ですが。 まあそんな訳で、今年の抱負を幾つかここで宣言してみます。 ① 今の勤務先のスタッフへの助言・フィードバック等を強化する 救急専門医は、個々の患者の診療(と本人や家族との意思疎通・合意形成)のみならず, 院内の診療態勢や地域のメディカ…
こんばんは。現役救急医です。残念ながら、まだまだ私の苦しい心境や負の感情をここに綴らねばなりません。あんまニュースでも大きく扱われなくなりましたけど、COVID-19感染拡大によって全国各地で医療が危機的状況に陥っています。感染者がここまで増えると、医療スタッフも感染します。欠勤して病棟や外来業務がまた回らなくなり、患者もCOVID-19以外の疾病や外傷に加え, COVID-19患者(院内感染した患者を含む)も増えるので、色々な病院の診療機能が低下しています。患者の転院・退院も上手く回りません。当然、入院が必要な患者が入院できず、救急車も受け入れ先が見つかりません。 その要因については過日、当…
こんにちは。現役救急医です。COVID-19の感染拡大、全然落ち着いていません。それどころか、今私の居る地域でもまたまた拡大し、色々な所(老健施設や病院を含む)でクラスターを起こしています。こんな状況で冷静でいろ、という方がおかしい。 国民皆保険制度を持ち, 良くも悪くも世界的に国民が長寿を誇り, 医療機関受診の閾値が低い我が国で、COVID-19の感染拡大の度に救急搬送先が見つからない, 自宅療養中のCOVID-19患者へのフォローアップが追いつかない等の問題が続々と噴出した要因については、先日このブログで大雑把ながら紹介した通りです。 voiceofer.hatenablog.com 私が…
先日に引き続き、日本のCOVID-19対応について愚痴を垂れ流す
こんばんは。現役救急医です。過日、COVID-19パンデミックを引き合いに出し、現在の医療体制の欠陥について色々と愚痴を垂れ流していましたけど、今日もまた色々とものを申します! voiceofer.hatenablog.com 過日も申し上げましたが、2022年10月の第50回日本救急医学会総会・学術総会で、阿南英明先生の講演を拝聴する機会がありました。前回の記事では『神奈川モデル』を紹介しましたが、この講演の中では日本の医療が以前から抱えていた問題点も紹介していました。以下へ列挙していきます。 危機的状況下で、国・都道府県・市町村・医療機関では次元が異なり, 従って本来担うべき役割は異なる。…
こんばんは。現役救急医です。全国的に寒波が到来し、降雪の影響で道路交通網に影響が出たり, 積雪量が凄まじいので注意報が出た地域もあったようですね。 そんなご時世ですが、COVID-19の方も依然流行中です。高齢者施設等でクラスターが発生したり, 急性期医療機関や回復期リハビリ病棟でも患者・スタッフのクラスターが発生したり, クラスターに至らずとも、医療スタッフが家族から感染する等して欠員が生じたりして、依然医療現場は混乱しています。詳しい話は今回は割愛しますが(私より詳しい医療従事者は何人も居ると思いますし)、パンデミック前から日本の医療態勢は様々な課題を抱えており, 誰もそれらの抜本的解決を…
ご訪問ありがとうございます。 救急車に乗るとき、ハッとしました。思わず「スマホ忘れてきちゃった!」と。スマホで話した後、テーブルに置いてきたような気が・・…
精神科救急|案内窓口|夜間・休日に急に体調が悪くなった時の対処法|救急相談
夜間や休日に急に体調が悪くなったりすることもありますよね。そういう時に精神科の救急医療機関を案内してくれる窓口がほとんどの都道府県にあります。 また、救急医療を受けたほうがいいの...
m3クイズから。驚きました。体感的には日曜日が一番多いかなとおもっていました。理由はやはり日曜日が休診になっていることがおおく、どこに電話しようがつながらない→そうだ119番しよう!となるからです。結果はこの通り月曜日が多いんですね。一般負
夜間・休日の救急患者の心強い味方!『ファストドクター』/自宅に医師が駆けつけます
急な「発熱」「痛み」「体調不良」の際、自宅まで駆けつけてくれる『医師』がいたら、こんなに心強いことはありませんよね。一人暮らしで、近くに頼れる人もいない。夜間・休日で近所のかかりつけの医療機関は空いていない。救急車を呼ぶまではないけど、病