仏教用語としての「黒衣」考
「黒衣」という字を見て、日本史を考えてみると、「黒衣の宰相」と呼ばれた金地院崇伝国師(1569~1633)が知られる。それで、記事の内容としては、既にアップした【仏教用語としての「緇素」考】などとほとんど変わらないかもしれないが、別の典拠となる文脈があったので、それを学んでみたい。【十六】僧を緇衆と謂ふ事〈付・黒衣を著る因縁等の事〉△諸臣の朝服皆玄袍なるを、俗素と云、僧侶の内衣必ず白色なるを緇徒と云、又黒衣と云。由来、誠に毛詩に緇衣の篇あり、是をば卿士の朝服也と云り、俗の著る袍の色也、僧の衣に非ず、又論語には喪は主素、吉は主玄、吉凶異服と云て、緇衣をば吉衣と定めたり、但日本紀には、道俗と書て、なひ人しろきぬとよみて、しろきぬをば、白衣の衆とする也、是の儀に叶へり、又出家を緇徒と云は、法衣を云、内衣を指に非...仏教用語としての「黒衣」考
2023/08/21 09:00