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何故大聖人は爾前経を引用するのか?【体内と対外について】(アメリさんのご質問の回答)
先日アメリさんから、【先日、眷属から『大聖人様は法華経以外の教えは仮の教えであると主張したのに、なぜ立正安国論には法華経以外の経典を引用して三災七難の警鐘をしているのですか?』と聞かれました。体内体外の法門について取り上げてくださるとありがたいです!】とのご質問をいただきました。日蓮大聖人が破折しているはずの爾前経を御書で引用している理由は、日寛上人が『立正安国論愚記』のなかで、「問う、既に未顕真実という、何ぞまた爾前を引用せんや」との問いを設けて4つの理由を御指南されています。①「爾前はこれ法華の為の網目なる故に」爾前経は法華経の大綱を説明するための部分的な綱目の教えであるから。②「文は爾前…
寝言丸さんから「仏法用語」についての質問を頂いただきましたが、ひとつひとつ細かく解説していくとマニアックになっていまい却って分かりづらくなってしまうので簡単にまとめて解説します。質問を頂いた仏教用語はどれも日蓮大聖人の法門を正しく理解する上では大切なワードです。1.【教相・観心、文上・文底 、 附文・元意 、隱・顕 】は全て同じ意味です。「教相」とは経文に書かれているそのままの意味のことで、これを「文上」といい、表に現れているで「顕」、文に基づく解釈なので「附文」といいます。対して「観心」とは経文上に直接的に書かれていない義であり、「文底」といい、経文上に顕れていないので「隠」で「元意」といい…