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私は、とんでもなくヘタな授業をしてしまった。生徒を指名して答えさせるでもなく、クラス全体に向けて発問するでもなく、淡々と板書した内容を解説するだけで、まったくメリハリも盛り上がりもないまま1時間を終えてしまったのである。 これほどまでに単調な授業をした記憶が過去になかったので、私は授業が終わった瞬間にショックを受けた。それどころか、委員の生徒の「起立」の声に合わせて教卓のところに立とうとしたところ、少し意識が朦朧としたうえに、その場でクルリと1回転してしまい、教卓のところに立つことすら手間どってしまった。 その後、私は慌てて教卓のところに立った。すると、教卓の横に立っていた生徒が「来週、ゴルフ…
朝、私は生徒として登校し、教室に入った。すると、黒板にある日番の欄が空欄になっていた。クラスメイトによると、どうやら日番が誰なのかがわからないらしい。そして、クラスの何名かは、私に日番をしてほしいと思っているようだった。そこで、私は日番を引き受けることにした。 まったく気づいていなかったが、すでに1限の担当である美術の若い先生が教室に来ていた。私は慌てて、「起立!」と号令をかけた。全員が立ったところで私が「礼!」と言おうとしたところ、すぐ右にいた生徒が「礼!」と言ったので、私は肩透かしをくらったような感じになった。 その後、全員が着席してから、美術の先生は受験について早口で語り始めた。それと同…