メインカテゴリーを選択しなおす
古い手巻き式時計を落下させてしまい、修理を余儀なくされた経験から・・。この夏はDバックル式の時計ベルトへ換装しておりました。ところが秋が訪れ長袖シャツを着用するようになると、時計をはめたままだと袖口が窮屈で仕方ないではありませんか。原因は、手首側の留め具の厚みの著しい違いにありました。<留め具の厚みの違い>上が通常の尾錠が付いたベルト、下がDバックル式のベルトです。シャツの袖口幅がシビアなダブルカフ...
1タックと2タックの折衷案、「1タック+消しダーツ仕様」のパンツについて
パンツにタック(プリーツ)を入れるか入れないか、入れるとしたら1つか2つか、というのは好みが分かれるところですが・・。実は1タックと2タックの間に、1タック+1消しダーツという、折衷案のような仕様もひっそりと存在しております。【1タック+消しダーツ】こちらがその仕様なのですが、ちょっと分かりにくいですね・・。【1タック+消しダーツ(注釈入り)】上の画像の黄色い丸の箇所がタック部分、赤丸箇所が消しダー...
2023年の10月に注文した「グレーの替えパンツ」が、4月の仮縫い、8月の仮納品→微修正、を経てようやく出来上がってまいりました。これは2010年の12月に作ってもらったグレーの替えパンツ(そろそろ寿命)の後継ということで、「グレーの替えパンツの替え」と呼んでいるものでありますが、素材はフランネルではなくサージに変更しております。膝下までフルライニング仕様にしたのも、当時との違いの一つです。パンツが肌と直接触れ...
映画「雨に唄えば」を見て、ベストとトラウザーズの一体感に驚愕
1952年に制作された映画「雨に唄えば」を見ました。ミュージカル、というだけで何となく敬遠してしまい、これまできちんと見たことがなかったのですが・・。圧倒されました。全く退屈することなく、ラストまで画面に釘付けになりました。舞台は1920年代のアメリカということで、登場人物の衣装にも大変心惹かれるものがあり・・。あちこちで登場するスペクテイター(コレスポンデント)シューズや、ピスポケットが全く付かない太目...
フィッツジェラルドの「ひとの犯す過ち」を読んで、1920年代の注文靴と万年筆を仮想比較
フィッツジェラルドの後期作品集「ある作家の夕刻(村上春樹:編訳)」を読んでいます。2番目に収録されている「ひとの犯す過ち」は、主人公が自分の靴を見せびらかす場面から始まるのですが・・。その靴は「オーダー・メイド」で「二十八ドルもした」ことが語られるばかりで、黒なのか茶色なのかコンビなのか、内羽根なのか外羽根なのか、穴飾りはあるのか、プレーンなデザインなのか、何一つデザインへの言及はありません。※「...
英国のacorn社からシャツ用の生地を取り寄せました。ポンドが200円を超えていて、ちょっと注文をためらいかけましたが、ポンドが下がるまで待ったところで、国内仕立て価格がどんどん上がっていくのは確実なので、何も節約にならないと思い返し、結局3枚まとめて注文することにしました。<1枚目>KENTというタッタソールのカントリーシャツ向けのシリーズです。色はチェリー。糸は40's×40’sで目付は142gです。価格は15.96ポン...
シアサッカーのジャケットはウォッシャブルでなければ”長持ち”しない?
2014年に仕立てたシアサッカーのジャケットです。1年に2~3回しか着用しないのですが、それでも襟や袖口に汚れが残ります。襟付きのシャツを下に必ず着るようにしているのですが、何といっても白系のコットン製品ですので、汗染みが生じやすいのは仕方がないのでしょう。クリーニング(ドライ+汗染み抜き)に出しても、うっすらとした黄ばみが残って戻ってきます。思うに、シアサッカーのジャケットが寿命を迎えるタイミングは...
若いころ(24年近く前)に無理に無理を重ねて注文したクレバリーのビスポークシューズ。物価高と円安の影響等により、今では到底、手が届かない価格になってしまいました。この靴、2002年頃に釣り込み直し&リソールをしてもらったので、本底の使用歴としては22年くらいになります。かなり長持ちするソールだと聞き及んでいたので、あまり減りを気にすることなく20余年を過ごしてきたのですが・・。本日、靴磨きの際にソールをチェ...
英国靴好きの憧れであるBESPOKE BOOTMAKER、セントジェームズの JOHN LOBBの靴クリームです。ユニオンワークスで取り扱っていたので、靴の修理時に併せて購入しました。もはやここでのビスポークなど、夢見ることも許されない(私には)価格帯に突入していることでしょう。靴クリームの瓶を眺めていると、ここでのビスポークに本気で憧れた2000年代初め頃の自分を微かに思い出します。こちらは2000年に購入したエドワード・グリー...
● アストン マーティンDBX707、110周年記念のミッドナイト・ポディウム・エディション
◆アストン マーティンのビスポーク・サービスによる限定モデル アストン マーティンは、英国のウルトラ・ラグジュアリーブランドの110周年を記念してDBX707…
13年前に作ったグレーの替えパンツがだいぶヤレてきたので、交替要員のグレーパンツを作ってもらうことにしました。前回はウールンのフランネルで注文したのですが、今回はウーステッドのツイル生地を手配。諸物価高騰の折柄、ミニスのフランネルも爆上がりしていて、逡巡していたところ、ネットフリマで良さげな生地(スキャバル)を安く手に入れることができたのです。助かりました・・。かねてから準備してあったサスペンダーボ...
2000年に34万円~(税抜き)、2001年に36万円~(税抜き)だったと記憶している英国ビスポークシューメイカーの受注会。当時はビームスが開催しておりましたが、最近は伊勢丹で行われているようですね。諸物価高騰が続く中、英国の革靴価格も激しく値上がりしているようです。ネットで検索したところ、2019年のビスポーク料金は75万円~(税抜き)。高くなったなぁ、とは感じましたが、既成靴も爆上がりしていることを考えると、ど...
アームホールが大きいシャツは動きにくい。ただし五十肩には優しいかも。
五十肩になって一番辛いのは、洋服を着脱する時です。上着に袖を通そうとして、予期せぬ方向に腕をねじってしまい、涙目になってうずくまったり、シャツの着脱時に身動きがとれなくなったり・・。痛めているほうの腕から袖を通せばラクなのですが、長年の習慣で、つい痛めている方の袖を残してしまうのです。画像(下)はアームホールが極端に大きかった、PAKEMAN CATTO & CARTERのシャツです。これがまだ手元に残っていたら、...
このブログを開設した年(2005年)の年末に注文したチェスターフィールドコートです。着用時間が短いため、まだまだ健在です。聞くところによると、この工房では、コートの縫製職人の方が引退したため、現在コートの受注を休止しているのだとか。そのうち、裏地を貼り替えてもらおうと思っていたのですが、同じ工房に修理依頼することも難しくなるのかもしれません。人手不足、後継者不在といった事情は洋服の世界に限った話ではな...
昨年の4月末に注文したアイリッシュリネンのピンチバック・ジャケットが遂に完成しました。途中、キュプラの裏地が入手困難になるといったアクシデントに見舞われましたが・・。本日、無事に完成品を受け取ってまいりました。仮縫いから二か月ちょっとでの納品。あっという間でした・・。リタイア後の着用を視野に入れた、プリ―テッドのべロウズポケットです。つまり、腰ポケットは単なる飾りではなく、ちょっとした荷物入れとし...
ちょうど10年前の夏、J&Jミニスのヴィンテージ生地で仕立てたブレザーから、謎の無色糸が生えているのに気づきました。擦れやすい部位の生地がテカったり薄くなったりするのはよくある話ですが、この謎の糸の正体は一体・・?生地に内包されていた化学繊維が摩擦で表面に飛び出てきたのでしょうか・・?ヴィンテージ生地なので素性は定かではないのですが、J&Jミニス社の生地で、生地のミミにはALL WOOLの表示があったよう...
ブルーのヘリンボーンシャツに、過ぎ去りし97年の「OL座談会」を思う。
先日完成した赤ギンガムのシャツと同時に注文していたブルーのヘリンボーンシャツです。普段、まとめ買いは滅多にしない(靴下を除く)のですが、生地も仕立て代もどんどん値上がりしますので、今回はやむを得ず4枚一気に注文したのです。楽しさが1/4になってしまう気がするので、やっぱりまとめ買いはあまり好きになれませんです。私がヘリンボーンシャツを見るといつも思い出すのが、確か1997年頃に発刊された「ネクタイ&シャ...
仮縫いで 持ち帰れるのは 画像だけ/アイリッシュ・リネンのピンチバックジャケットについて
昨日、仮縫いの時を迎えたアイリッシュリネンのピンチバックジャケット。今回は再仮縫いの憂き目をみることなく、仕立てに入っていただけることになりましたが、一旦手ぶらで帰らなければならないことに変わりはありません。持ち帰ることができるのは画像だけです。完成してしまうと、着用画像などは滅多に残りません(仕事着が多いので)が、仮縫い画像だけはこうしてブログへど着実に蓄積されていくのであります。...
アイリッシュ・リネンのピンチバックジャケット、ついに仮縫いの時が来ました。
昨年の4月に注文したアイリッシュリネンのピンチバックジャケット。遂に仮縫いの時がやってまいりました。頭の中にだけ存在していたものが、こうして実体をもって現れると、やはり感動します。胸の丸っこいパッチポケット(プリーツ入り)は、大昔のビスポークジャケットの写真を持ち込み、再現していただいたものです。巾着みたいで可愛いので、是非取り入れたかったのです。下側が膨らむようになっているので、一杯にモノを詰め...
仮縫いの準備はできたけれど/アイリッシュリネンのピンチバックジャケットの裏地探し
昨年の4月末に仕立て出ししたアイリッシュリネンのピンチバックジャケット。諸事情で少し時間がかかりましたが、遂に仮縫いの準備ができたとの連絡が。このタイミングで必要となるのが、持ち込むボタンと裏地です。ボタンは二つ穴ホーンボタンが手配済なのでよいとして・・。問題は裏地です。いつもだと英国B&B社からビスコースの裏地を取りよせておくのですが、今回は準備してありません。それというのも、ただでさえ皺になりや...
昨日入手した英国エイコーン社のリネン生地、70's x 70'sで目付は135gm/mです。価格は一般的なコットンに比べ、突出して高く、35.63ポンド/mもします。うぅ・・。(生地幅は1.5m)かなり逡巡しましたが、このリネン特有のミントグリーンの柔らかな色合いに魅了されていたところ、バレンタインのクーポンコード割引がとどめとなって購入に至りました。今回は無地ということで、1.9m分を購入。軽めの質感に合わせて、普段はやら...
取り寄せていたシャツの生地が到着しました。 輸入消費税の請求書付きです。税額1,600円。 先日、要尺が足らなかった生地の代替品(ブルーのヘリンボーン)と、以前から気になっていたミントグリーンのリネンや赤ギンガムの生地。 後は、真冬用のビエラ生地が一枚。 今回はacorn社の織りネームも付けてみました(安いけれど有料です)。 仕立て代がまた上がりそうなので、早めに仕立て出ししよ...
贈答用ワイシャツ生地(0.9×2.4m)、シャツにはできませんでした。
先日入手した贈答用の英国製ワイシャツ生地。測ってみると90cm×240cm程度で、要尺が足らないような気がしたのですが・・。いざとなれば袖と襟だけ別生地でクレリックにすればいいだろう、と思って仕立てをお願いしたところ、「クレリックにしても生地が足らない」ことが分かりました。私の寸法(1.8m)では、着丈のかなり短い(タックインできない)シャツか、半袖シャツを作るのが精いっぱいだそうです。結局、この生地のこ...
ギフト用に、百貨店等で使えるオーダーシャツの生地や仕立券が選ばれることがあるようです。どうした事情か、シャツを仕立てないまま、生地や仕立券だけ死蔵されることも(少なからず)あるものとみえて、そうした古い生地がネットオークション等で売られているのをよく目にします百貨店まで出向いて、採寸してもらったり、仕様を決めたりするのが面倒な方もいらっしゃるでしょうし、単に忘れて仕舞い込んでしまうケースもあること...
先月、仕立て出ししたシャツが納品されました。ガントレットボタンなし、前立てのステッチは均等気味に。一番好きな仕様で作っていただきました。今回はボタンも持ち込みです。襟・袖が破れて廃棄したビエラのシャツから外しておいた高瀬貝ボタンを再利用しました。多分に自己満足の世界なのでしょうが、気に入っていた服の一部が、新しい服の一部として再利用されると嬉しくなります。ストライプのシャツ、考えてみるとオーダーし...
● 「ドクロマーク」のインテリア、ワンオフの『ベントレー・フライングスパー・ハイブリッド』が登場
◆『フライングスパー』544馬力PHEVベースのワンオフモデルベントレー(Bentley)は、電動4ドアサルーンの『フライングスパー・ハイブリッド』のワンオフ…
本日は(も)家に逼塞して、1973年の映画「ジャッカルの日」を観ておりました。見どころは沢山あるのですが、主役のジャッカルを演じるエドワード・フォックスが着用しているベージュのスーツが一番印象に残りました。ベージュのスーツ、というとコットンかリネンを思い浮かべることが多いかもしれませんが・・。皺の入り方、消え方が明らかに植物系とは違うように見えましたので、多分ウール(ギャバジン系?)だろうな・・と思っ...
43のブログ書庫紹介(その5):「待つは楽しみ?注文服について」など
当ブログの書庫は全部で43個ございます。それぞれの書庫のご紹介と、思い入れのある過去記事を1つリンク貼りしていくものです。【書庫 スニーカー:それ以外 】「それ」というのは、アシックス(オニツカ)、ナイキ、プーマのことを指しております。具体的には、アディダス、カルフ、ニューバランスなど。私は、どういうわけかアディダスのスニーカーとは縁遠いスニーカー人生を送ってきました。カントリー、ナイトジョガー、SL7...
着なくなったシャツのボタン、どうされていますか?白蝶貝や高瀬貝のボタンだと、捨てるのは忍びないですよね。私はボタンを外して再利用することにしております。ただ、手持ちのシャツの中には、白蝶貝風のプラボタン(mock mother of pearlというらしい)を使ったものもあり・・。どれが貝ボタンで、どれがブラボタンなのか、よく分からなくなってしまうことがあります。【並べてみると】左がプラボタンで、右が貝ボタンです(タ...
手持ちのシャツがだいぶ傷んできたので、一枚だけ代替に注文しました。久しく生地の個人輸入をしていないので、生地は国内で入手。いつもリーズナブルにシャツを作ってくださるこの工房、この先もずっと注文を受けてくださることを願ってやみません。...
シャツの袖ボタンは1つ、あるいは3つが良いと思うようになりました。
諸物価高騰の折、なんでも頼めるうちに頼んでおこうと思い、ストックしてあったシャツ生地を仕立て出ししておりました。本日納品されたシャツがこちら。 2018年に注文したシャツと同じピンポイント・オックスフォードの生地で、同じ襟型です。前のシャツが、日焼けと変色、襟の擦れで寿命を迎えつつあるので、代替品として注文したのであります。気に入っていたシャツとはいえ、仕様を見直した箇所もあります。ガントレット...
今日はいきなり寒くなりましたね。メガネ屋さんへ行ったついでに洋服屋さんを覗いてみたら、もう店員さんがエルボーパッチ付きのツイードジャケットを着ていました。ツルゲーネフの「あいびき」ではないですが、「ああ、秋だ」と言いたくなる一瞬であります。自分も明日からきちんとスーツを着て出勤しよう、と思い、クローゼットから秋冬用のスーツを出してみたら、冬用のパンツには折ジワが、ラペルにはおしくらまんじゅうジワ※...
「欲しい服(アイテム)ができてから、それを手に入れる(注文する)まで、どのくらいの時間をかけるか」というのは、完成した後も、その服に対する思い入れとして少なくない影響力を持つような気がします。待つことができる期間が長いということは、そのアイテムへの渇望が少ないことのようでもありますが、反面、そのアイテムを好きでい続けられる期間が長いということでもあります。長い待機期間を経たうえで、晴れて自分のもの...
ダブルカフスのシャツに初めて袖を通した時・・。袖口の重ね方に確信が持てず、雑誌で確かめた記憶があります。もう、25年くらい前のことですが・・。検索してみると、同じことを調べている方が、今でも結構いらっしゃるようです。袖口の重ね方は画像の通りなのですが、なんだかデンセンマンの顔みたいになってしまいました。デンセンマン音頭、どんな曲だったかな・・。...
「昔履いたオニツカ」43のブログ書庫ご紹介(その7):「霜が降りたら外套を」ほか
しつこく、ブログ書庫と過去記事を順番にご紹介しております。今回は第7弾となります。【書庫 ボクシングなど】私がボクシングファンになったのは、1988年頃です。友人に、ビデオを「エドウィン・ロサリオ対ファン・ナサリオ(第一戦)」のビデオを見せられたのがきっかけでした。それまでは、漫画「あしたのジョー」で読んだジョー対力石戦のように、渾身のパンチを何度もくらい、倒れては起き、倒れては起きて泥沼のような戦い...
カントリーチェックのシャツを新旧交代(acorn社からのシャツ生地取り寄せ)
冬になると登場頻度が上がる、カントリーチェックのシャツ。色柄・風合い的にツイードの親戚のような錯覚に陥ってしまいそうですが、基本的には綿素材ですので、ツイードのような耐久性は持ち合わせておりません。先月、「今年も頑張ってもらおう」と思って取り出した一枚が、実は天寿を全うしかかっていることに気づきました。このシャツは、英国COLES社の後継、W H TAYLORのパターンオーダーで購入したものです。ちょっとブログ...
エイコーン社のカントリーチェックを使ったシャツが届きました。
長年愛用してきたカントリーチェックのシャツの襟が擦り切れてきたので、後継のシャツをお願いしておりました。本日到着したのがこちら。生地はエイコーン社のブラッシュド・コットン。ボタンは使いまわしです。アップにするとこんな感じです。前立てのステッチを3等分っぽく入れてくれる(お願いすると)ようになったのが嬉しいです。このきみどり色が入ったチェックに妙に惹かれます。PAKEMAN CATTO & CARTERのカタログにず...
微修正完了:「スーツは紺に始まり紺に終わる」検証用スーツ注文記
オーダースーツの真の完成は、納品時ではなく、必要な微修正が完了した時だという説があります。そして、この微修正というものは、かなりの確率で発生します。製作者側が大変なのはもちろんですが、注文主にも一定の忍耐が必要ということですね・・。さて、本日は、昨年2月に納品された紺無地スーツの「微修正」が完了したとのことで、受け取りに行って参りました。ようやく本当の「完成」です。上着の修正点は、私の右肩下がりの...
本日、傷んだシャツを一枚廃棄するため、貝ボタンを取り外しました。国産オーダーシャツの貝ボタンはオプションになっていることが多く(多分)、着分で千円くらいします。割れやすい、と言われる貝ボタンですが、自分でアイロンをかけていると、割れることはほとんどありません。このため、シャツが寿命を迎えてもボタンだけは残るというケースが殆どとなります。予備のボタンは、取っておいても「絶対に使わない」もののひとつだそ...
3年8か月ほど前に完成したウールン・フランネル製のスリーピース。耐久性という点では、必ずしも秀でているわけではない素材だと聞き及んでおりましたが、今のところこれといったダメージはありません。ただ、ベストの右胸下あたりに軽く毛玉ができているのが少々目につきます。どうして、この箇所だけ・・??ほどなく、謎はすべて解けました。この内ボタンが、着用時に地味にベストに擦れてダメージを与えていたのですね。ボタ...
「スーツは紺に始まり紺に終わる」誰が言ったか知りませんが、「釣りは鮒に始まり鮒に終わる」と共に、長年気になっている言葉の一つです。とりあえず、私のスーツ人生は青山のリクルートスーツ(当時のリクルートスーツは紺だった)からスタートしておりますので、この言葉を実践する資格は有しているはずです。それでは、”終わり”のスーツとなる(かもしれない)一着を早めに入手しておこう、と思い至り、名古屋のオーダースーツ...
スーツの裏地やベストの背中の生地を何にするか。一般的には、ポリエステルかキュプラがよく使われるようです。英国の既製服や裏地屋さんでは、ビスコースもよく目にします(オンラインでは)。シルクやアルパカなどもかつてはよく使われていたそうですが、シルクは大変高価ですし、純粋なアルパカ裏地はデッドストックを探すほかないはずですので、あまり候補に挙がることはないでしょう。私個人は、ポリエステルがあまり好きでな...
シャツの袖口付近、「剣ボロ」といわれているパーツに付けられている(ことが多い)ボタンがあります。一番上のボタンですね。このボタン、「ガントレット・ボタン」という何やら大仰な名前がついておりまして・・。ここでの「ガントレット」とは、昔の騎士が装着していた甲冑用の手袋のことだとか。でも私は、大昔のこちかめのセリフ「ぎゃおん、ガントレット!」を真っ先に連想してしまうのです。このセリフは、突然拳銃をぶっ放...
名古屋のオーダースーツ屋さんへ仕立て出ししていたシャツが本日仕上がってきました。生地はエイコーン社の刷毛目(エンド・オン・エンド)です。今回、お店にお願いしたのは、前立て(プラケット)のステッチを、いつもより真ん中に寄せて欲しい、ということでした。このファクトリーの通常の前立ては・・。かなり外寄りにステッチがかかっています。私が持っているシャツでは、米国ブルックスブラザーズのボタンダウンシャツがこ...
この春に英国エイコーン社から個人輸入したシャツ生地たち。最後の一枚が仕立て上がりしました。コットン80%にウールが20%というビエラ素材のカントリーチェックシャツです。生地はkendalというシリーズのpolo(BLUE)を選びました。本当はkendalのhunt(RED)の生地がたまらなく好きなのですが、オンラインサイトでは現在注文できない状態のようなので断念。柄のことはさておき、エイコーンのビエラ生地は真冬に袖を通したときの、ヒ...
釣りは鮒に始まり鮒に終わる。スーツは紺に始まり紺に終わる。ということで仕立て出し準備をしていたハーディーミニスの生地。本日、長年お世話になっている仕立屋さんに持ち込みました・・と書きたいところなのですが、サンプルのスーツだけ携え、肝心の生地を忘れてきたことを電車に乗った瞬間に気付きました。注文はしてきましたが、生地をお渡ししていないので達成感が皆無です。良いスーツができますように。...
ロイヤルエアフォース色の裏地届く:「スーツは紺に始まり紺に終わる」検証用スーツ注文記
そろそろ、締めの一着として紺無地のスーツが欲しいと思い、微速でもたもたと注文を進めています。過去記事はこちら↓ハーディーミニスの生地取り寄せ編注文用金具類の検証編生地持ち込み逡巡編生地を忘れた仕立て出し編さて、今回は本縫いまでに持ち込む必要がある「裏地」の取り寄せについてです。裏地といえばキュプラが真っ先に思い浮かびますが、私が時々裏地を取り寄せるBernstein & Banleys では、どちらかといえばビス...
ハンガー便で到着、オーダースーツサロンSEIの紺無地スリーピース
知る人ぞ知る、名古屋のオーダースーツ屋さんSEIの、フルオーダーライン。通常のメニューより高額にはなりますが、かなり自由度の高い注文に応じていただけます。新型コロナの影響で、仮縫い・再仮縫いに行けない日が続いたため、通常よりずっと納期がかかってしまいましたが・・。本日、ハンガー便にて、ついに待望の紺無地スリーピースが到着しました。ハンガー便の中は、こんな具合に、ちょっとしたクローゼット風になっていま...
ダブルカフスのシャツは、袖丈と連動した袖口幅のサイズが大事だと感じました
英国acorn社から取り寄せた、いわゆるロンドンストライプの生地。ここ8年くらい敬遠していたダブルカフス仕様で仕立てていただきました。なぜダブルカフスを避けていたのかと言いますと・・。最適な袖丈(ゆとり含む)+袖口幅が決まらないと、ジャケットの袖口からシャツが全く見えなかったり、ダラリと3-4センチくらい出てしまったりするからです。カフ周りに余裕がありすぎて袖が手首まで下がってきてしまう場合は、通常のボタ...