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トラウザーズのサイドアジャスタ―の取り付け位置について思うこと
10月に完成したグレーのトラウザーズのサイドアジャスタ―に若干の不具合があったため修正していただきました。【修正前】アジャスターの持ち手が非常に長く、その分、可動域(調整幅)が狭くなっております。サンプルとしてお渡ししたトラウザーズと個々のパーツは同一だったのですが、「取り付け位置が前に寄りすぎていた」ということであるようです。【修正後(側面)】サイドアジャスタ―後部の取り付け位置を後ろへずらしていた...
チェコの傑作トラウザーズ用金具「STARバックル」に魅せられて
私がトラウザーズのサイドアジャスタ―用金具として、「これ以上のものはない」と信じているのが、「STAR」の刻印があるチェコスロバキア製のバックル(一番左)です。真ん中はチェコ共和国の刻印に切り替わったもの。1993年以降の製品と考えられます。品質は、チェコスロバキア刻印のものと同等であるように見受けられます。右側は、刻印が一切入らず、板を折り曲げてスライダー部分を作ったと思われる製品です。私は、上の画像の...
1タックと2タックの折衷案、「1タック+消しダーツ仕様」のパンツについて
パンツにタック(プリーツ)を入れるか入れないか、入れるとしたら1つか2つか、というのは好みが分かれるところですが・・。実は1タックと2タックの間に、1タック+1消しダーツという、折衷案のような仕様もひっそりと存在しております。【1タック+消しダーツ】こちらがその仕様なのですが、ちょっと分かりにくいですね・・。【1タック+消しダーツ(注釈入り)】上の画像の黄色い丸の箇所がタック部分、赤丸箇所が消しダー...
英国のacorn社からシャツ用の生地を取り寄せました。ポンドが200円を超えていて、ちょっと注文をためらいかけましたが、ポンドが下がるまで待ったところで、国内仕立て価格がどんどん上がっていくのは確実なので、何も節約にならないと思い返し、結局3枚まとめて注文することにしました。<1枚目>KENTというタッタソールのカントリーシャツ向けのシリーズです。色はチェリー。糸は40's×40’sで目付は142gです。価格は15.96ポン...
13年前に作ったグレーの替えパンツがだいぶヤレてきたので、交替要員のグレーパンツを作ってもらうことにしました。前回はウールンのフランネルで注文したのですが、今回はウーステッドのツイル生地を手配。諸物価高騰の折柄、ミニスのフランネルも爆上がりしていて、逡巡していたところ、ネットフリマで良さげな生地(スキャバル)を安く手に入れることができたのです。助かりました・・。かねてから準備してあったサスペンダーボ...
昨年の4月末に注文したアイリッシュリネンのピンチバック・ジャケットが遂に完成しました。途中、キュプラの裏地が入手困難になるといったアクシデントに見舞われましたが・・。本日、無事に完成品を受け取ってまいりました。仮縫いから二か月ちょっとでの納品。あっという間でした・・。リタイア後の着用を視野に入れた、プリ―テッドのべロウズポケットです。つまり、腰ポケットは単なる飾りではなく、ちょっとした荷物入れとし...
3月に仕立て出ししていたエイコーン社のリネン生地を使ったシャツが先週、出来上がってきました。初夏~真夏はリネンシャツの涼しさに本当に助けられます。いきおい、ノータイで着ることになるのですが、いざとなればタイドアップできるような襟型を備えているほうが好みです。普段はあまり付けない胸ポケットも装備させました。この時期は、「シャツはもともと下着だった」とか、やせ我慢をしていると命に関わりますし、シャツ姿...
ブルーのヘリンボーンシャツに、過ぎ去りし97年の「OL座談会」を思う。
先日完成した赤ギンガムのシャツと同時に注文していたブルーのヘリンボーンシャツです。普段、まとめ買いは滅多にしない(靴下を除く)のですが、生地も仕立て代もどんどん値上がりしますので、今回はやむを得ず4枚一気に注文したのです。楽しさが1/4になってしまう気がするので、やっぱりまとめ買いはあまり好きになれませんです。私がヘリンボーンシャツを見るといつも思い出すのが、確か1997年頃に発刊された「ネクタイ&シャ...
3月上旬に注文していた赤いギンガムチェックのシャツが完成しました。オムライス屋さん「ラケル」の制服のように見えてしまわないか心配だったのですが、けっこう濃いめの赤だったせいか、思ったより重厚な雰囲気に仕上がってきました。エイコーンの織りネームは、現行品ではなく、古いものを持ち込んで縫い付けてもらいました。シャツの織りネームは、前立ての見えない箇所に付ける細長いデザインのほうが好みなのです。滅多に身...
3年8か月ほど前に完成したウールン・フランネル製のスリーピース。耐久性という点では、必ずしも秀でているわけではない素材だと聞き及んでおりましたが、今のところこれといったダメージはありません。ただ、ベストの右胸下あたりに軽く毛玉ができているのが少々目につきます。どうして、この箇所だけ・・??ほどなく、謎はすべて解けました。この内ボタンが、着用時に地味にベストに擦れてダメージを与えていたのですね。ボタ...
43のブログ書庫紹介(その5):「待つは楽しみ?注文服について」など
当ブログの書庫は全部で43個ございます。それぞれの書庫のご紹介と、思い入れのある過去記事を1つリンク貼りしていくものです。【書庫 スニーカー:それ以外 】「それ」というのは、アシックス(オニツカ)、ナイキ、プーマのことを指しております。具体的には、アディダス、カルフ、ニューバランスなど。私は、どういうわけかアディダスのスニーカーとは縁遠いスニーカー人生を送ってきました。カントリー、ナイトジョガー、SL7...
シャツの袖ボタンは1つ、あるいは3つが良いと思うようになりました。
諸物価高騰の折、なんでも頼めるうちに頼んでおこうと思い、ストックしてあったシャツ生地を仕立て出ししておりました。本日納品されたシャツがこちら。 2018年に注文したシャツと同じピンポイント・オックスフォードの生地で、同じ襟型です。前のシャツが、日焼けと変色、襟の擦れで寿命を迎えつつあるので、代替品として注文したのであります。気に入っていたシャツとはいえ、仕様を見直した箇所もあります。ガントレット...
今日はいきなり寒くなりましたね。メガネ屋さんへ行ったついでに洋服屋さんを覗いてみたら、もう店員さんがエルボーパッチ付きのツイードジャケットを着ていました。ツルゲーネフの「あいびき」ではないですが、「ああ、秋だ」と言いたくなる一瞬であります。自分も明日からきちんとスーツを着て出勤しよう、と思い、クローゼットから秋冬用のスーツを出してみたら、冬用のパンツには折ジワが、ラペルにはおしくらまんじゅうジワ※...
カントリーチェックのシャツを新旧交代(acorn社からのシャツ生地取り寄せ)
冬になると登場頻度が上がる、カントリーチェックのシャツ。色柄・風合い的にツイードの親戚のような錯覚に陥ってしまいそうですが、基本的には綿素材ですので、ツイードのような耐久性は持ち合わせておりません。先月、「今年も頑張ってもらおう」と思って取り出した一枚が、実は天寿を全うしかかっていることに気づきました。このシャツは、英国COLES社の後継、W H TAYLORのパターンオーダーで購入したものです。ちょっとブログ...
本日、傷んだシャツを一枚廃棄するため、貝ボタンを取り外しました。国産オーダーシャツの貝ボタンはオプションになっていることが多く(多分)、着分で千円くらいします。割れやすい、と言われる貝ボタンですが、自分でアイロンをかけていると、割れることはほとんどありません。このため、シャツが寿命を迎えてもボタンだけは残るというケースが殆どとなります。予備のボタンは、取っておいても「絶対に使わない」もののひとつだそ...
着なくなったシャツのボタン、どうされていますか?白蝶貝や高瀬貝のボタンだと、捨てるのは忍びないですよね。私はボタンを外して再利用することにしております。ただ、手持ちのシャツの中には、白蝶貝風のプラボタン(mock mother of pearlというらしい)を使ったものもあり・・。どれが貝ボタンで、どれがブラボタンなのか、よく分からなくなってしまうことがあります。【並べてみると】左がプラボタンで、右が貝ボタンです(タ...
この春に英国エイコーン社から個人輸入したシャツ生地たち。最後の一枚が仕立て上がりしました。コットン80%にウールが20%というビエラ素材のカントリーチェックシャツです。生地はkendalというシリーズのpolo(BLUE)を選びました。本当はkendalのhunt(RED)の生地がたまらなく好きなのですが、オンラインサイトでは現在注文できない状態のようなので断念。柄のことはさておき、エイコーンのビエラ生地は真冬に袖を通したときの、ヒ...
シャツの袖口付近、「剣ボロ」といわれているパーツに付けられている(ことが多い)ボタンがあります。一番上のボタンですね。このボタン、「ガントレット・ボタン」という何やら大仰な名前がついておりまして・・。ここでの「ガントレット」とは、昔の騎士が装着していた甲冑用の手袋のことだとか。でも私は、大昔のこちかめのセリフ「ぎゃおん、ガントレット!」を真っ先に連想してしまうのです。このセリフは、突然拳銃をぶっ放...
名古屋のオーダースーツ屋さんへ仕立て出ししていたシャツが本日仕上がってきました。生地はエイコーン社の刷毛目(エンド・オン・エンド)です。今回、お店にお願いしたのは、前立て(プラケット)のステッチを、いつもより真ん中に寄せて欲しい、ということでした。このファクトリーの通常の前立ては・・。かなり外寄りにステッチがかかっています。私が持っているシャツでは、米国ブルックスブラザーズのボタンダウンシャツがこ...
釣りは鮒に始まって鮒に終わると言います。最初の鮒はマブナで、終わりの鮒はヘラブナであろう、という話も聞いたことがあります。私が最初に釣った魚は、まさしくそのマブナでした。小学3年生のとき、チューブの練り餌で釣り上げて、天にも昇る気分でしたっけ。ヘラブナは、ごく稀にルアーで釣れてしまう(スレではない)のを除けば、まだ釣ったことがありません。非常に奥が深い釣りであるようですので、最後の対象魚としてはも...
しばらく、生地と過ごす:「スーツは紺に始まり紺に終わる」検証用スーツ注文記
古いロシア小説を読んでいると、羅紗屋で生地を選び、仕立て屋へ持ち込むシーンが出てくることがあります。ゴーゴリの「外套」とか「死せる魂」とか・・。「検察官」では、市長さんが”ささやかな”賄賂の例として、生地一揃いを挙げていたように記憶しています。生地は羅紗屋さんで手に入れ、仕立ては仕立て屋さんに持ち込むものだったのでありましょう。現在では、仕立て屋さんに生地あるいは生地見本がストックしてあり、そこから...
釣りは鮒に始まり鮒に終わる。スーツは紺に始まり紺に終わる。ということで仕立て出し準備をしていたハーディーミニスの生地。本日、長年お世話になっている仕立屋さんに持ち込みました・・と書きたいところなのですが、サンプルのスーツだけ携え、肝心の生地を忘れてきたことを電車に乗った瞬間に気付きました。注文はしてきましたが、生地をお渡ししていないので達成感が皆無です。良いスーツができますように。...
ロイヤルエアフォース色の裏地届く:「スーツは紺に始まり紺に終わる」検証用スーツ注文記
そろそろ、締めの一着として紺無地のスーツが欲しいと思い、微速でもたもたと注文を進めています。過去記事はこちら↓ハーディーミニスの生地取り寄せ編注文用金具類の検証編生地持ち込み逡巡編生地を忘れた仕立て出し編さて、今回は本縫いまでに持ち込む必要がある「裏地」の取り寄せについてです。裏地といえばキュプラが真っ先に思い浮かびますが、私が時々裏地を取り寄せるBernstein & Banleys では、どちらかといえばビス...
「昔履いたオニツカ」43のブログ書庫ご紹介(その7):「霜が降りたら外套を」ほか
しつこく、ブログ書庫と過去記事を順番にご紹介しております。今回は第7弾となります。【書庫 ボクシングなど】私がボクシングファンになったのは、1988年頃です。友人に、ビデオを「エドウィン・ロサリオ対ファン・ナサリオ(第一戦)」のビデオを見せられたのがきっかけでした。それまでは、漫画「あしたのジョー」で読んだジョー対力石戦のように、渾身のパンチを何度もくらい、倒れては起き、倒れては起きて泥沼のような戦い...
手持ちのシャツがだいぶ傷んできたので、一枚だけ代替に注文しました。久しく生地の個人輸入をしていないので、生地は国内で入手。いつもリーズナブルにシャツを作ってくださるこの工房、この先もずっと注文を受けてくださることを願ってやみません。...
「スーツは紺に始まり紺に終わる」誰が言ったか知りませんが、「釣りは鮒に始まり鮒に終わる」と共に、長年気になっている言葉の一つです。とりあえず、私のスーツ人生は青山のリクルートスーツ(当時のリクルートスーツは紺だった)からスタートしておりますので、この言葉を実践する資格は有しているはずです。それでは、”終わり”のスーツとなる(かもしれない)一着を早めに入手しておこう、と思い至り、名古屋のオーダースーツ...
ハンガー便で到着、オーダースーツサロンSEIの紺無地スリーピース
知る人ぞ知る、名古屋のオーダースーツ屋さんSEIの、フルオーダーライン。通常のメニューより高額にはなりますが、かなり自由度の高い注文に応じていただけます。新型コロナの影響で、仮縫い・再仮縫いに行けない日が続いたため、通常よりずっと納期がかかってしまいましたが・・。本日、ハンガー便にて、ついに待望の紺無地スリーピースが到着しました。ハンガー便の中は、こんな具合に、ちょっとしたクローゼット風になっていま...
スーツの裏地やベストの背中の生地を何にするか。一般的には、ポリエステルかキュプラがよく使われるようです。英国の既製服や裏地屋さんでは、ビスコースもよく目にします(オンラインでは)。シルクやアルパカなどもかつてはよく使われていたそうですが、シルクは大変高価ですし、純粋なアルパカ裏地はデッドストックを探すほかないはずですので、あまり候補に挙がることはないでしょう。私個人は、ポリエステルがあまり好きでな...
先月、仕立て出ししたシャツが納品されました。ガントレットボタンなし、前立てのステッチは均等気味に。一番好きな仕様で作っていただきました。今回はボタンも持ち込みです。襟・袖が破れて廃棄したビエラのシャツから外しておいた高瀬貝ボタンを再利用しました。多分に自己満足の世界なのでしょうが、気に入っていた服の一部が、新しい服の一部として再利用されると嬉しくなります。ストライプのシャツ、考えてみるとオーダーし...
エイコーン社のカントリーチェックを使ったシャツが届きました。
長年愛用してきたカントリーチェックのシャツの襟が擦り切れてきたので、後継のシャツをお願いしておりました。本日到着したのがこちら。生地はエイコーン社のブラッシュド・コットン。ボタンは使いまわしです。アップにするとこんな感じです。前立てのステッチを3等分っぽく入れてくれる(お願いすると)ようになったのが嬉しいです。このきみどり色が入ったチェックに妙に惹かれます。PAKEMAN CATTO & CARTERのカタログにず...
現行品ではありますが、アイリッシュリネンの生地を手にいれましたので、これから仕立て出しに行ってきます。ボタンは、タイガーアイという色(模様)の二つ穴ホーンボタン。来年の3月くらいには、手元に届くといいな、と願っています。裏地をどうしようか、悩んでいるのですが、梱包されていたブルーの袋とのコントラストが綺麗なので、青系もいいな、と感じています。大地と青空のようで。...
微修正完了:「スーツは紺に始まり紺に終わる」検証用スーツ注文記
オーダースーツの真の完成は、納品時ではなく、必要な微修正が完了した時だという説があります。そして、この微修正というものは、かなりの確率で発生します。製作者側が大変なのはもちろんですが、注文主にも一定の忍耐が必要ということですね・・。さて、本日は、昨年2月に納品された紺無地スーツの「微修正」が完了したとのことで、受け取りに行って参りました。ようやく本当の「完成」です。上着の修正点は、私の右肩下がりの...