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互換性なし:モンブラン 2桁シリーズのノック式ボールペン、No.79とNo.49
1960年代に作られたモンブランのノック式ボールペン。上が金貼りキャップのNo.79で、下が今回購入したNo.49です。この時代の同社製ボールペンは、ハンマートリガー式のNo.78等が圧倒的な知名度を持っているようですが・・。普段使いには、通常のノック式のほうが使いやすいと実感しております(No.78を失くしてしまった負け惜しみが多少含まれています)。ただ、国内での取り扱いが少なかったのか、No.79はあまり出物がないように...
上は1960年代のモンブランを代表する万年筆の一つ、No.74で・・。下は1966年に発売されたというパイロットのヤングY-300GWという品番の万年筆です。こうして並べてみると、結構似ているな、ということに今更ながら気が付きました。全長は大体同じくらいですし、どちらも金貼りキャップですね。モンブランのNo.74はピストン吸入式なので、インクビューはインクの残量を知るための重要な役割を担っていますが・・。パイロットのヤン...
地味なところも魅力的。モンブランのセカンドライン、234 1/2。
9年目にe-bayで入手した1950年頃のモンブランの万年筆、234 1/2。万年筆1年生だった当時、初めて購入したモンブランでありました。思い返せば、実に無謀な、かつ渋いチョイスでしたが・・。生まれて初めてのペンクリニックで書き味抜群になり、ヴィンテージモンブラン・ファンになるきっかけとなった一本です。2年前には、筆記具工房さんで痩せたコルク弁を樹脂製に交換していただき・・。今でも大活躍しております。同じセカンド...
梅田晴夫「紳士のライセンス-国際人のための一級品★★★事典」と人生の楽しみ方
梅田晴夫「紳士のライセンス-国際人のための一級品★★★事典」(読売新聞社) 本書が刊行されたのは1970年。当時の銘品をジャンルごとに紹介するとともに、著者の考えるユニークな「紳士」への道を示すという、ウィットに富んだ内容になっています。 1970年といえば、大阪万博で月の石や人間洗濯機が耳目を集め、プロボクサーの大場政夫がタイのベルクレック・チャルバンチャイに嵐のような連打を浴びせ...
モンブラン二桁シリーズの金貼キャップには色調のバリエーションがあったのでしょうか?
1960年代のモンブランといえば二桁シリーズ。首軸が割れやすい(軸の中にはインクが入っています)というスリル満点の弱点を持ってはいるものの・・。金貼りキャップを持つ7番台の万年筆には、デザインの完成度やキャップを尻軸に付けたときのバランスの良さなど、抗いがたい魅力を感じます。上が少し大型の#74で下は小ぶりな#72です。軸については、#74はボルドー、#72はブラックなのですが・・。金貼キャップの色も完全に同...
1960年代に作られたモンブランの傑作ペンシル、No.75。手にするまでは「何がそんなに魅力的なのだろう?」と不思議に思っていたのですが、実際に入手してみると・・。手に持った瞬間に感じられる絶妙な重量感とバランスに一撃で魅了されてしまい、仕事のお供として毎日ガンガン使うようになりました。仕事に万年筆を使う機会はあまり多くないけれど、シャーペン(メカニカルペンシル)となれば話は別です。0.92mmの芯は折れにくい...
地球に引力がある限り、落とし物はなくならないことでしょう。引力がなければ、浮遊する遺失物が増えるだけでしょうが、ともかく今の自分は引力が恨めしいのであります。<落とし物1>ジラールペルゴのシーホークジラールペルゴのシーホークを、脱衣カゴから落としてしまいました。昨年の春に落として風防を割ってしまい、代替の風防を探していただくとともにOHを施してもらった大事な時計なのですが、不覚にも鍼灸院の脱衣カゴに...
2006年にモンブラン100周年を記念して発売されたというヒストリカルペンポーチです。下の万年筆は1950年頃に製造されていた234 1/2というモデルで、このペンポーチとは何の関係もないのですが、ロゴマークが共通しているので並べてみたものです。ブランドロゴやネームが刻印された製品はあまり好きではないのですが、この「MONT 山 BLANC」のロゴマークにはなぜか心惹かれます。これで149や146が入れば実用性も抜群なのですが、手...
新旧のモンブラン万年筆用インクカートリッジを並べてみました。左が旧。おそらく1970年代のもの。当時の販売価格は270円(裏にシールあり)。右が現行品。3年くらい前に購入したものです。面白いのは、旧型のカートリッジが薬莢のような色をしていること。鉄砲の弾薬のこともカートリッジといいますから、それにかけているのでしょうか?空港の荷物検査あたりで、ポケットからパラパラとこいつがこぼれてきたら、大変な緊張が走...
モンブラン146のテレスコープにインクを吸入しました。割れやすい軸に、壊れやすいテレスコープ式吸入機構、痩せやすいコルクの吸入弁・・。毎回、たっぷりとスリルを味わわせてくれます。コルクが完全に乾かぬよう、いつも少しインクが残っているタイミングでこれを行っています。いずれは樹脂製の弁に交換したいのですが、まだコルクが新しいので当面は様子見です。還暦を過ぎたであろう、この146。まだまだ元気に活躍してくれま...
まだヤフオクもメルカリもe-Bayも存在しなかった1990年代初め頃、私は古物を漁りながら、よくこんなことを考えていました。「世の中に、○○社の△△の□□色の未使用品が、あとどれだけ存在するのだろうか」情報源は雑誌と、自分の足と、コレクター同士の会話だけ。それだけに、目当ての品を見つけた時は、「これを逃したら次はない!」という強迫観念にかられて、かなり無理をしてでも手に入れざるを得ませんでした。今では、ネット上...
万年筆の素人分解は、できるだけしないようにしているのですが、ピストンの上下が重くなった都度、オーバーホールに出すのもなかなかしんどいものがあるため、自分で146の「吸入弁の清掃だけ」やってみることとしました。そのために必要となるのがこの工具。使うのは初めてでしたが・・。首尾よく吸入機構を軸から取り出すことができました。そこそこの初期投資は必要でしたが、長く付き合うためにはやむを得ないコストであるので...
モンブランの60年代ペンシル、Pix No.16のグリーン軸を購入。
モンブランの1960年代製メカニカルペンシル(シャープペン)、PixのNo.16(グリーン軸)です。思えば、4年半前(2018年5月)、最初に購入したPixもこのNo.16(黒軸)でした。1.18mm芯のモデルですので、仕事で使うにはいささか太すぎると感じますが・・。書くことそのものを楽しむのであれば、0.92mm芯よりこちらのほうが愉悦にひたれる気がします。Pixはこれで4本になりました。上からNo.75黒軸(0.92mm)No.25黒軸(0.92mm...
その昔、コーラやスプライトは瓶の自販機でも売られていて・・。空き瓶をお店に持ち込むと、いくらかで買い取ってくれる制度があったような記憶があります。同じような仕組みがあればいいのに、と思うのが万年筆のボトルインク。特にモンブランのインク瓶は、見栄えがいいので捨てるに忍びない。10円、いや無料でもいいから、回収・再利用する仕組みがあればどんなに心が軽くなることでしょう。オーストリア製、と底面のシールに書...
地味に続いている書庫紹介の15回目です。【万年筆】筆圧不要の最良の筆記具このブログの中では比較的最近(7年くらい前)にできた書庫なのですが、あれよあれよという間に記事が増え、ついに100を超えるに至ったので、さきほど整理※して参りました。※シャーペンの書庫とボールペンの書庫を作り、記事を移動。それでも現時点で86の記事があり、あらゆる書庫の中で最大となっています。主にヴィンテージ万年筆の入手と、オー...
モンブランの144には、50年代のテレスコープ型と80年代(~廃盤)の両用式との、2種類が存在します。両用式の144は、テレスコープどころか吸入式ですらなく、コンバーターorカートリッジという簡便な方式を選択しています。キャップもねじ式ではなく嵌合式となっております。校正など、ちょこちょこ書いてはペン先をしまうような使い方には最適であるように思います。この手の作業用には、パイロットのセレモを使っていたのですが...
幸運にもリーズナブルな価格で手に入れることができたニューマンの0.92ミリ舶来芯。100本あるから当分大丈夫・・と思っていたのですが、あっという間に減ってきました。幸い、ユーロボックスさんが0.92mm芯を通販してくださることを知り、まとめ買いすることができました。書き味は、どちらも素晴らしいです。この先も、作り続けてくださるよう、神仏に祈らずにはいられません。...
これまで、随分と色々のものを集めてきました。釣り具、スニーカー、革靴、古着、そして万年筆・・。しばしば思うことなのですが、コレクション、というか蒐集行為を末永く楽しむためには、「すごく欲しいモノ」を、あと一つか二つ、そっと残したままにしておくのが良いのではないでしょうか。「(自分が欲しいモノは)全部揃った!」と思ったとたん、そのモノへの関心が突然、薄れてしまう可能性があるからです。そのせいかどうか...
ミッドナイトブルーのインクがなくなったので、新しいボトルをおろしました。白いラベルに変わり、個人的には好印象です。 ラベルが変わっただけ、と思っておりましたが、瓶の色が変化しておりました。グレーっぽいのが新型です。アロマ精油のように遮光効果が期待できるなら素晴らしいです。...
特に強い捻りぐせがあるわけでもないのに、次第に増えてきたオブリークの万年筆。古い万年筆でも、オブリークのニブだと程度の良いものが見つかりやすいような気がします。売れ残りが多かったのか、使用頻度が低いものが多いのか・・。とにかく、まだ残っていてくれてありがとう。...
松本零士の名著「男おいどん」で、主人公がメガネのフレームを火であぶって修正しようとしたところ、フレームがすごい勢いで燃え上がるシーンがあります。「今どき、セルロイドなんかなぜ使う!」と怒り狂う「おいどん」こと大山昇太。1970年代初頭の漫画にして、既に過去の遺物・危険物として罵倒されてしまう素材、セルロイド。万年筆の素材にも、1920年代から1950年代くらいにかけてよく使われていたようですが、非常に燃えやす...
モンブランの人気者万年筆、256です。御年、約60歳。ようやくお迎えが来た・・・のではなく、我が家にお迎えすることができました。キャップが割れやすいと評判ですので、抜き差しは浅く、ソフトに、怯えながら楽しくやっています。...
御年60歳のモンブラン256。ニアミントという触れ込みでしたが、そうはいっても使用前のオーバーホールは必須です。 専門店に持ち込んで、 無事にオーバーホール完了。書き味抜群となりました。 イカペン、可愛いです。どうしてこの形のペン先を、今はあまり見かけないのでしょうか? ...
名作、傑作、マストバイ・・?「モンブランの愛され万年筆、No.74」
モンブランの60年代ヴィンテージ万年筆の中でも、抜群の人気を獲得しているNo.74。名作だ、傑作だ、マストバイだ・・と絶賛する方も多く、廃盤となって半世紀以上も経つのに、いまだに多くのユーザの心を掴んで離さないようです。MINT品の入手、オーバーホール、再調整を経て、ようやくその真価を味わうことができるようになりました。キャップを尻軸に挿したときのバランスの良さ、ソフトで弾力性のあるペン先、ボルドー軸と金貼...
万年筆に入れるインクは、純正が安心だと言われています。私もできるだけ純正インクを使うようにしていますが、例外はあります。【例外の例】ペリカンのM600ターコイズホワイトと、パイロットの「天色」との組み合わせ。M600を手に入れた瞬間から、この組み合わせしかないと思っておりました。天色は、書いてからかなり時間が経つと、深みのあるいい色になるような気がします。傑作ですね。【例外ではない例】1960年代に製造された...
先日手に入れた50年代のモンブラン146ときどき、インクビューの美しさにはっとさせられることがあります。この時代ならではの魅力のひとつでしょうか。インクを入れると見えなくなるのが、いささか残念ですが、勿論どうしようもありません。...
本日、洗浄のためお預かりした1970年代のモンブラン製万年筆です。所有者の話によれば、なんでも当時、香港で買ってきてもらったモンブランらしく、「ホンコン・モンブランかもしれない」などということを仰っていました。ホンコン・モンブランとは一体???70年代のLeeのジーンズには香港製とアメリカ製が存在して、前者を「ホンコン・リー」などと言っていたらしいですが、モンブランはどこで買っても大抵は西ドイツ製なので...
少し前から、モンブランのボトルインクのラベルデザインが変更されているようですね。 手前が新しいラベルです。 こういうとき、懐古趣味の私は、「前のほうがよかった」と変化を託つのが常なのですが、今回は新しいラベルのほうが好みです。 こんな小さいことでも、前より今のほうが良い、と感じることは嬉しいものですね。...
完全復活、モンブラン146テレスコープ/MONTBLANC 146 (telescope)
先日入手した1950年代のモンブラン146の書き味があまりにも酷いので、専門店の有償調整に出してきました。やはりスリットはガチガチに詰まっていたらしいです。ペン体を外して、軽くオーバーホールしてもらいました。戻ってくると、とても同じペンだったとは思えないような滑らかな書き味。テレスコープの吸入システムも異常なしとのこと。これで暫く一安心です。ところで、テレスコープ式とかテレスコピックというと、ヴィンテー...
軽くなったり重くなったり空回りしたり。モンブラン146のテレスコープは、まるでスリル満点のジェットコースター
1950年代のモンブラン146です。いつ何が起こってもおかしくない60年以上前のセルロイド軸。壊れやすいと言われるテレスコープ式の吸入機構。寿命が短いとされるコルクの吸入弁。どこまでもスリル満点な万年筆ですね。でも、インクのボタ落ちはないようなので、以外と普通に使えております。それでも、インク吸入のときは、毎回怯えながら、軽くなったり重くなったり空回りしたりする、テレスコープを操作しています。少しでもコル...
いつも思うことなのですが、オークションで価格高騰気味の人気モデルでも、「セット販売」だと割安で買えることが多いようです。今回、モンブランの人気者シャープペン(メカニカルペンシル)であるPIXの#75を探していたら、#72とのセット販売でかなりお値打ちに入手することができたのです。#75には、先日入手したニューマンの舶来用0.92mm芯を入れ、早速使いまくっています。#72は、既に一本持っている(F)ので、今さら同じ軸...
1960年代に販売されていた、モンブランのシャープペン(メカニカルペンシル)、No.75です。0.92mm芯規格で使いやすいためか、有名人の愛用者が多いせいか、大変な人気者であるようです。かなり無理をしないと買えそうにない、と諦めていたのですが、運良くまずまずリーズナブルな価格で手に入れることができました。使ってみると、確かに、1.18mmより使い勝手は良好です。小さな漢字でも判読しやすいですね。問題は芯です。幸いにも...
PIXとのセット販売で入手したモンブランの72(OB)。ニアミントとのことだったので、このまま売却してしまおうか、と思ったのですが、試し書きをすると、書き出しがスキップしがち。オブリークのBだし、仕方ないのかな?と思いながら、やはり気になって専門店のオーバーホールを依頼することに・・。すっかり書きやすくなりました。・・でも、同時に情が湧いて手放したくなくなってしまうのですよね。もう本当に、ぼちぼち蒐集品の整...
1960年代に販売されていたモンブランの金貼りキャップ付きボールペン、No.78です。いわゆる2桁シリーズの一員ですね。金貼りキャップの7*番台は特に人気があるブツが多く、万年筆の74やペンシルの75あたりは結構な価格で取り引きされているようですが、このボールペンシリーズは比較的リーズナブルな価格で入手することが可能であるようです(ノック式ボールペンの79は除く)。私はボールペンにあまり関心がないのですが、モンブ...
オーバーホール煉獄/モンブラン 234 1/2 コルク弁劣化か
先般、ようやく時計のオーバーホールを終え、ほっと一息ついていたところ、新しいオーバーホール候補が出てまいりました。1950年代前半(多分)に製作されたと思しき、モンブランのヴィンテージ万年筆、234 1/2が、何やら吸入時に不完全燃焼気味なのです。インク窓から弁を見てみると、なんだか少しグラグラしており、インクを完全にとらえ切れていないように見えます。これは・・コルクが劣化して縮んでしまったのではないで...
1950年頃の製品とおぼしき、モンブランのセルロイド製万年筆、234 1/2。吸入弁にコルクを使っているのですが、これは抜かねばならぬ親知らずを内包しているようなもの・・。いずれ必ず、首軸を外して弁を交換しなければならなくなるのです。70年前のセルロイド軸。ネジ切りしてある首軸部分を外すのは、オーメンのような惨劇と隣り合わせでありましょう。専門店にお願いした結果・・。無事、修理完了。寿命が短いコルク弁ではなく...
近年、パッケージがマイナーチェンジされたモンブランのボトルインク。数日前に新しいインクを買ったら、今度は詰め物のスポンジが紙製のものに変更されていました。私は、購入後もこのスポンジを捨てずに使い続けていたので、軽い寂寥感を感じましたが、よく考えたら、これはきっと運送時の破損防止用であり、消費者が持ちかえった時点で役割を終えていたのでしょう。...
先日入手した箱付き未使用のモンブラン74。インクを通してはみたものの、予想どおり、書き味には問題ありでした。ミント、ニアミント、完全未使用というペンを何本も買い求めましたが、調整してもらわずに書けたペンというのは殆どありません。経年変化でペン芯が変形して、ペン体とのズレや圧迫が生じることがある、とどこかで教えていただいた記憶があります。これもそんな一本なのでしょうか。私は調整スキル0ですので、迷わず...
1960年代のモンブランといえば2桁シリーズ。特に金貼りキャップの7*番台は人気が高いようです。万年筆では熱狂的な愛用者がいるというNo.74と・・。少し小ぶりなNo.72があり、どちらも大変バランスがよく、見た目も魅力的です。シャープペンではPixのNo.75が、これまた絶大な人気を誇っています。他方、ボールペンはというと・・。先般ご紹介したハンマートリガーのNo.78の名前が挙がります。初期には、レバー部分がギザギザだっ...
万年筆の永世定番モデル、モンブラン146米国海軍の革製フライトジャケット、G-1(M422A含む)筆記具と軍服。ドイツ製品と米国製品。あまり共通点はなさそうですが・・。私にとっては、「なんだか似ているなぁ」と思うところが少なからずあります。【似ているところ】モンブラン146は、確か1949年の発売で・・。1960年頃に一旦廃盤となり、1970年代に復活し、現在でも製造が続いています。G-1の前身のM422は1940年頃の採用で...