小学校時代に学内行事の参加賞として配られたらしき鉛筆が出てきました。軸の穴ぼこは、乳歯時代の私の歯形ではないかと思われます。鉛筆などおいしくもなんともないのですが、木が凹む感触が面白かったのでしょう。メーカーは地球鉛筆。緯度と経度の入った地球儀のロゴマークが魅力的です。子供の頃は縦横のどちらが緯度でどちらが経度だったか、分からなくなってしまったものですが、「よこいけいた」と覚えるといいと、大人にな...
スニーカー(アシックスタイガーなど)、昔ながらのジーンズ、英国トラッド、フライトジャケット、オーダースーツにオーダーシャツ、革靴、ヴィンテージ万年筆、昭和レトロ、80年代国産釣り具、等について紹介しております。
アシックスタイガーが1977年~1985年頃に作り出した傑作スニーカーを紹介しています。その他、紳士靴、オーダースーツやオーダーシャツについて思うこと、昭和レトロな雑貨、ダイワやシマノが1980年代初期に製作した名品(ファントムやバンタム)、失われつつある「フツーのジーパン」などについても。
革製の時計ベルトというのは、靴やジャンパーなどとは違い、かなり寿命が短いです。無理して使い続けると、突然切れて時計を落としそうになったり・・。亀裂部分が手首に「噛みついて」しばらく痕が残ったりします。後は、メタルバンドのものよりも、装着時に時計を落としやすいように思われます。どこかに、リーズナブルでラグ幅16ミリで、ヴィンテージ時計に合った時計ベルトはないものか・・<捜索結果>こちらは国内で革製の時...
英国のacorn社からシャツ用の生地を取り寄せました。ポンドが200円を超えていて、ちょっと注文をためらいかけましたが、ポンドが下がるまで待ったところで、国内仕立て価格がどんどん上がっていくのは確実なので、何も節約にならないと思い返し、結局3枚まとめて注文することにしました。<1枚目>KENTというタッタソールのカントリーシャツ向けのシリーズです。色はチェリー。糸は40's×40’sで目付は142gです。価格は15.96ポン...
スピードスティックのSG-1にシマノのBM-1、ルアーはへドンのクレイジークローラー。いつ撮影された写真でしょうか・・?正解は「3時間前」です。今日はオールドタックルを担いで近所の川でナマズ狙い。完全に日が暮れると怖いので、夕方から日没直前までの数時間、見えナマズかはぐれナマズを狙うのです。結果はクレイジークローラーにナマズのアタックが3発。フッキングはゼロ。要するにボウズだったのですが、クレイジークロー...
たまーに第二次バスブーム時代に憧れたタックルを握りしめて、近所の河川にナマズを釣りにいきます。大体、ダイワのファントムPCBとマグサーボSSを持っていくのですが、今日はスピードスティックとシマノのBMにしました。スピナーベイトがバスホッグかアグリア・タンデムミノーだと雰囲気抜群なのですが、ここだけ第三次バスブームの申し子がぶら下がっています。...
時計をはめていた左手に、何やら軽い疼痛が生じたので、時計を外そうとしたら・・。ベルト(赤丸部分)の裂け目が表皮に噛みついており、外した後もしばらく跡が残りました。安価な時計ベルトは、実に意外な最期を迎えることがあり、何度も大事な時計を落としそうになっています。「今回は、早く気づけよ!亅とばかりに、少しアグレッシブな最期をお迎えになったようで、時計ベルトに無頓着な自分を戒める良い機会になりました。...
お口の恋人、ロッテの板ガムキャンペーンに親子で籠絡されたお話
ロッテの板ガムを2個買うと、K-POPグループのNEW JEANZのステッカーが貰える・・というキャンペーンに手もなく引っ掛かり、ステッカーを物色する娘。やれやれ、アンパンマンのシールに釣られまくった幼少期から進歩していないじゃないか・・。 肝心のガム本体には関心を示さない娘の代わりにガムのラックに目をやると・・。 そこにはあの懐かしいライオンマークのスペアミントガムが。 若者をk-POPで、中高年...
このブログを始めてから、もうじき19年が経過します(Yahooブログと通算で)。「月別アーカイブ」という機能により、各月にアップした記事(数とリンク)を時系列で並べることができるのですが、100行も200行も並んでいても邪魔なだけだろうと思い、だいぶ前から非表示にしてあります。仮に毎月1つでも記事をアップしていたとすると、12行/年×19年+1(2024.5月分)で229行になる計算ですが・・。久しぶりに「月別アーカイブ」...
先週、「洗浄しても洗浄してもペン芯の詰まりが取れない」と慨嘆していた旧プロフィット。専門店に持ち込み、オーバーホールしていただきました。完全復活!今は無きセーラーのソフトニブ(S.B)です。現行のプロフィット21と同じサイズらしく、握った感じはモンブランの146(テレスコープではないほう)に近いな、という印象であります。そんなモンブランの146と。計測したわけではありませんが、ほんの少し、プロフィットのほ...
セーラー万年筆の旧プロフィットを一週間近く洗浄しているのですが、なかなか完了しません。ぬるま湯で数回、プラチナ万年筆のクリーニング液で2回、洗浄したのですが、ペン芯の詰まりがひどく、コンバーターが押し戻されたり、外れてしまったり・・。プラチナ万年筆のクリーニング液(3回目)に漬け込んだ後、コンバータでクリーニング液を吸い上げて首軸にセットし、少しずつ圧をかけていったら、ようやくクリーニング液を排出...
先月、寿命が近づいていると記事にしたポールセン・スコーン名のクロケット&ジョーンズ。なかなか処分する決心がつかなかったのですが、クールビズのシーズンに突入したのを機に、本日処分することにしました。2002年にデッドストックを2万円ちょっとで購入したものです。アッパーはもうクラックだらけで、革特有のしなやかさを殆ど喪失しております。でも22年間履き込んだ中底と、2009年にリソールしたレンデンバッハのオークバ...
あゝ未知の味。チェリオのスイートキッスは宇宙人との遭遇風味だったのか
チェリオが1982年に発売した炭酸飲料、スイートキッスの空き缶です。黒のボディに黄色の帯、真っ赤なキ○マークと、かなりインパクトのあるデザインでした。1983年に自転車でライギョ釣りの遠征に連れていってもらったとき、夜明け前のドライブインのようなお店の自販機で買ったような記憶があります。もちろん、これはその時の空き缶ではなく、最近手に入れた89年モノであります。この「あゝ 未知の味」というキャッチフレーズが...
1965年にプラチナ萬年筆から発売され、ほどなくして廃盤になったと言われているノック式万年筆「プラチナ ノック」。ペン先ユニットが取り出せないため、洗浄もオーバーホールもできそうになく、インクを通す勇気も出ないまま放置しておりましたが・・。ガチガチに詰まったスリットを見るのに忍びなく・・。ペン先を出した状態(ノックON)で、ペンドクターに少しだけスリットを広げていただきました。これで、インクを通しても「...
ゼンマイの巻き上げができなくなり、修理をお願いしていたジラールペルゴのシーホーク。先月半ばに修理は完了していたのですが、ブログにはまだ載せておりませんでした。なんでも、角穴車を留めるネジが緩んでしまい、かみ合わせが外れてしまったのだとか。この時計は、本体が簡単に分離しますので、時計を外す際に地味に(10センチくらい)落下させてしまうことがあります。その衝撃でネジが緩んでしまったのかもしれません。この...
シアサッカーのジャケットはウォッシャブルでなければ”長持ち”しない?
2014年に仕立てたシアサッカーのジャケットです。1年に2~3回しか着用しないのですが、それでも襟や袖口に汚れが残ります。襟付きのシャツを下に必ず着るようにしているのですが、何といっても白系のコットン製品ですので、汗染みが生じやすいのは仕方がないのでしょう。クリーニング(ドライ+汗染み抜き)に出しても、うっすらとした黄ばみが残って戻ってきます。思うに、シアサッカーのジャケットが寿命を迎えるタイミングは...
リーバイスの506XX(LVC復刻版)の糊落とし、そして縮み計測
昨年10月に入手したLVCの506XXレプリカ。未洗い状態でもけっこう丈が短いため、「洗ったら縮みまくって着られなくなるのでは・・」という恐怖心が拭い去れず・・。この半年間、バキバキに糊が効いた状態のまま、たまに着用していましたが、着心地が極めて悪かったのは申し上げるまでもありません。暖かかくなってきましたので、今週になってようやく重い重い腰を上げ・・。糊落としのファーストウォッシュをかけてみました。↓冷水...
ノコギリザメ状のペン芯を持つ万年筆、パーカーのビッグレッド(100歳)
先日、インクサックが劣化していることに気付いたパーカーのビッグレッド(約100歳)。ゴムサックを取り寄せ、先ほどシェラックで接着をしたところです。この時期のビッグレッドは、ペン芯がノコギリザメのようにギザギザとなっており、実に見栄えがよろしいです。書き味はいたって普通(ガチニブ)なのに、先端はノコギリザメ、後端はラッキーカーブと、ペン芯の形状は大変に個性的です。ウォーターマンのNo.7が盛大にボタ落ちす...
若いころ(24年近く前)に無理に無理を重ねて注文したクレバリーのビスポークシューズ。物価高と円安の影響等により、今では到底、手が届かない価格になってしまいました。この靴、2002年頃に釣り込み直し&リソールをしてもらったので、本底の使用歴としては22年くらいになります。かなり長持ちするソールだと聞き及んでいたので、あまり減りを気にすることなく20余年を過ごしてきたのですが・・。本日、靴磨きの際にソールをチェ...
久しく使っていなかったパーカーのデュオフォールド・シニア(通称ビッグレッド)。「久しぶりにインクを入れるか」とプッシュボタンを空押ししてみると、あれ、バーが跳ね返る感触がしない・・。Iバーを抜き取り、首軸を外してみたところ、やはりインクサックの硬化が進み弾力性が失われておりました。ちょっと捻るだけで簡単に千切れてしまったゴムサック。幸い、パキパキに硬化する前だったので、簡単に除去することができまし...
没画像の中から:アシックスタイガーの名作たち(ミシガンとスカイセンサー)
過去に紹介したアシックスタイガーの名品たち。その際に撮影してブログに載せなかった没画像が結構残っています。ビンテージスニーカーは日々劣化していきますので、これら画像も、今となってはそれなりに貴重かもしれない、と考え・・。2点ばかりアップしてみることにしました。1)アシックスタイガーのミシガン・過去記事はこちら強靭なアイボリーのヒールプロテクターが実に印象的です。若者に「靴の踵をつぶして履いてはなら...
ルーペに付いてきた専用ケースの表面がバキバキに割れてきました。どうやらこの革は、通常の表革(銀付き革)ではなく、スプリットレザーであったようです。スプリットレザーは、革の表面層にある銀面が取り去られた床革に、ポリウレタン樹脂などで表面加工を施したもので、代表的な製品は、アシックスタイガーのリンバーアップESです(そうか?)。<脱線>リンバーアップESは、名作リンバーアップSPの廉価版で、見た目は殆ど同一...
万年筆の歴史はとても長いので、100年くらい前の万年筆ならまだまだ残っていて、OHしてもらえばそれを普通に(それなりに)使うこともできます。場所を取らないので、保管スペースがあまり必要ないのも良いところですね。そんなところに惹かれ、新旧の万年筆を買い求めるようになって早十年が経過しました。気づけば、その100年間の製造物が各年代(30年代~40年代前半除く)、図らずも概ね揃ってきたようであります。どの年代にも...
1965年発売。プラチナ万年筆の幻のノック式万年筆「プラチナ ノック」/「Platinum Knock」retractable fountain pen
1965年(昭和40年)にプラチナ萬年筆株式会社が発売したノック式万年筆「プラチナ ノック」。ほどなく生産中止になったらしく、現在の中古品流通量はあまり多くないようです。名著「万年筆クロニクル」によれば、マニアが血眼になって探しているとか・・。私も地味に捜索を続けておりましたが、7年前にネットオークションで釣り逃がしてから、一度も見かけることがありませんでしたので、まずまずの絶滅危惧種であるようです。しか...
ボトルインクはカートリッジを買うより数段お得だそうですが・・。だからといって、インク瓶の底に残ったインクを使い切らずに処分するのは気が引けます。シリンジで吸入してコンバータに移すとか、ガラスペン用にするとか、いろいろな対処法があるようですが・・。シェーファーのスノーケル式万年筆が一本あれば、この問題は一撃の吸引で解決します。その代わり、今度はスノーケル式万年筆が抱えるOリングやらサックやらネジやら...
オーバーホール煉獄とダブル・リスティング計画の強制終了について
昨日、緊急入院となったジラールペルゴの1950's製(多分)シーホーク。スマートウォッチを購入して「便利だ便利だ」と騒いでいた持ち主に対する「裏切りへの返礼」・・でなければよいのですが。梱包資材は、オーバーホール業者さんが修理品の返送時に使っているものを再使用。この後、時計を巻き付けた円型スポンジを、穴の中へ埋め込んでしまうので、パッと見では、時計が入っているのが分からなくなります。早く全快して戻ってき...
英国靴好きの憧れであるBESPOKE BOOTMAKER、セントジェームズの JOHN LOBBの靴クリームです。ユニオンワークスで取り扱っていたので、靴の修理時に併せて購入しました。もはやここでのビスポークなど、夢見ることも許されない(私には)価格帯に突入していることでしょう。靴クリームの瓶を眺めていると、ここでのビスポークに本気で憧れた2000年代初め頃の自分を微かに思い出します。こちらは2000年に購入したエドワード・グリー...
1984年の先祖返り、アシックスタイガーのヴィンテージスニーカー 「マークル」
1984年頃に発売された、アシックスタイガーのジョギングシューズ、マークルです。価格は1985年版カタログによれば5,900円。ハイ・コストパフォーマンスとの触れ込みです。(参考価格:ターサーは8,000円、ネバダは6,200円でした。)ハイテク化、新素材、カラーリングの複雑化が進みつつあったこの1984年に、なぜか往年の名作(廃盤にしたばかり)である「ホノルル」「ボストン」あるいは「ニューヨーク」あたりを彷彿とさせる、先...
1980年代初め、ダイワの「オリジナル趣味用品」だけはカタログ通販が可能だった。
1982年頃、ダイワ精工が販売していた缶ペンケースです。なかなか、格調高いデザインで、今見ても大変魅力的ですね。同じクラスの釣友が学校で使用していて、「カッコいいなぁ」と憧れたものでありました。1982年のカタログによれば、価格は260円とのこと。当時の貨幣価値から考えても、まずまずお買い得な価格設定だったのではないでしょうか。よく見ると、価格が二種類記載されていますね。小が260円で、直が430円となっています...
互換性なし:モンブラン 2桁シリーズのノック式ボールペン、No.79とNo.49
1960年代に作られたモンブランのノック式ボールペン。上が金貼りキャップのNo.79で、下が今回購入したNo.49です。この時代の同社製ボールペンは、ハンマートリガー式のNo.78等が圧倒的な知名度を持っているようですが・・。普段使いには、通常のノック式のほうが使いやすいと実感しております(No.78を失くしてしまった負け惜しみが多少含まれています)。ただ、国内での取り扱いが少なかったのか、No.79はあまり出物がないように...
ここ20年くらい、入れ替わりがほとんどない私のタックルボックス。久しぶりに開いてみたら、まずゲンゴロウ兄弟(フライダイバーほか)と目が合って・・。「おひとり様1個限り」や「抽選」で買ったZEALやバルサ50(左列)を見て、遠き第三次バスブームに魂が移行し・・。今度は右列のスィンフィンのスケールカラーやレーベルのナチュラルプリントカラーを見て、遠い遠い第二次バスブームに幽体が移動し始めたので、慌ててタッ...
1998年頃、名古屋の百貨店にあったギーブス&ホークスのお店で購入したカフリンクスです。箱にはNo.1 SAVILE ROW LONDON の文字が記されています。このNo.1はサヴィルロゥ1番地のことを指すそうですね。私はこの表示を見るたびに、いつも90年代に見かけたラングラーの看板を思い出します。そこには、「No.1 JEANS IN TEXAS. 」 の文字が誇らしげに書かれていました。テキサスは広そうですし、もちろんこれは番地のことではなかっ...
「スマートウォッチが気になる、ような気がする」という記事を書いてから3年余。ようやく私もスマートウォッチ(安価なものですが)を使い始めるに至りました。ライフログ専用ですが、大変便利なもので驚いております。スマートウォッチには、時計機能はもとよりストップウォッチもアラームも付いておりますので、クロノグラフもヴァルカン・クリケットも機能的には出番なしとなるところですが・・。モノとしての魅力は機能とは別...
手洗い禁止表示はダテじゃない:コーディングスのモールスキンパンツ
私はドライクリーニングをあまり好まないので、洗濯タグに何が書かれていようとも、素材がコットンの衣服はエマール+手洗いモードで洗濯機に放り込むことにしています。そして、大抵の場合はそれで問題なく洗濯が完了するのですが・・。稀にはこういうこともあります。70年代のタイダイ染めを彷彿とさせる、見事なセルフ色移りです。何も気にせず、現在着用中ではありますが、この製品に関しては、洗濯タグの「手洗い禁止」はダテ...
同じ服を着続けることのちょっとした喜び:炎の難燃性フライトジャケット、CWU-45/P(34年目)
1989年3月31日の夜に購入した、ISLATEX社製のフライトジャケット、CWU-45/Pです。どうして日付まで覚えているかというと、この日はまさに消費税誕生前夜・・。「明日から消費税なるものが発生し、3%高くなってしまう」ということで購入に踏み切った一着だからなのです。あれから自分は今までにいくらの消費税を支払ってきたのだろうか・・(遠い目)。そうしたわけで、間違いなく1989年の購入品であるこのブツは、今年で34年目を...
阪神タイガースの日本一に、野球帽に仕込まれた前立てメッシュを思う
今更ですが、阪神タイガースが日本一になったということで、「そういえば我が家にも野球帽があったはず・・」と天袋に死蔵していた大昔のキャップを引っ張り出してみました。現行品とあまり違いがないようにも見えますが、調べてみると1974年から1981年にかけて採用されていたデザインであるようです。90年頃、古びたスポーツ店で湘南カラーの大洋ホエールズのキャップと一緒に発掘したので、70年代後半ごろの製品と見て間違いない...
遅まきながら、来年の手帳を購入しました。NOLTYのアクセスA5マンスリーという製品です。私は殆ど見開きカレンダーとメモ部分しか使わないため、これまでのB6モデルより一回り大きく(中高年の目に優しい)薄いモデルを今年は選びました。今年の手帳は、同じNOLTYのキャレルB6というモデルでして・・。ブログを読み返すと、2017年にも購入しているようです。2017年の手帳として英国レッツ社製のモデルを購入したものの、使いこなせ...
1980年代のいつ頃だったか、いわゆる変形学生服のカタログに、「カウンタック」という名前が付けられた製品があるのを目にし、なんだか鼻白んだ記憶があります。カウンタックといえば、誰でもスーパーカーブームを牽引したあの車を思い浮かべずにはいられないでしょう。この変形学生服に、いささかでもカウンタックらしいところがあったなら、洒落が効いていて面白いな、と思えないこともなかったのしょうが、そうした仕様(※)は...
秋も深まってきましたので、2010年に英国BOOKSTER社から購入(オンラインのパターンオーダー)したツイードのスリーピースを今年も着始めております。注文したのは、2009年の秋ですから、もう14年も前のことになりますね・・。PORTER&HARDINGの目付430gのツイード生地は頑丈で、13年経ってもビクともしておりませんが、局所的には色々と些末な問題が生じつつあります。前回はマーベルトのシリコン部分の劣化でしたが、今回はト...
PAKEMAN CATTO & CARTERのツイード製フィールドコートに、同店の復活を願う
2017年に閉店してしまった英国カントリーウェアの老舗店、PAKEMAN CATTO & CARTER個人輸入での問い合わせやパターンオーダーにも誠実に対応してくれるお店で、好感を持っていたので、今でも残念です。もう新品を同店から購入することはできませんが、ネットオークションやフリマ全盛の昨今、たまには新しい出会いも。【ツイードのフィールドコート】いかにも同店らしい、緑色のライニング。カタログを見ると、ブレザーだろうが、...
私にとっての「世界一美しいスニーカー」、ナイキのヴィンテージ・コルテッツ
私が思う「世界一美しいスニーカー」は、昔も今もナイキのコルテッツ(70年代~82年頃の)です。18年以上もブログを続けているので、違うことを書いていないか心配になり(オレゴンワッフルとかモントリオールⅢとか)検索してみましたが、15年前の記事でもぶれずにコルテッツを推していたので大丈夫らしいです。コルテッツの美しさは、やはり華奢なアッパーにサンドロールパンのようにナローなトゥシェイプによるところが大きい、...
上は1960年代のモンブランを代表する万年筆の一つ、No.74で・・。下は1966年に発売されたというパイロットのヤングY-300GWという品番の万年筆です。こうして並べてみると、結構似ているな、ということに今更ながら気が付きました。全長は大体同じくらいですし、どちらも金貼りキャップですね。モンブランのNo.74はピストン吸入式なので、インクビューはインクの残量を知るための重要な役割を担っていますが・・。パイロットのヤン...
地味なところも魅力的。モンブランのセカンドライン、234 1/2。
9年目にe-bayで入手した1950年頃のモンブランの万年筆、234 1/2。万年筆1年生だった当時、初めて購入したモンブランでありました。思い返せば、実に無謀な、かつ渋いチョイスでしたが・・。生まれて初めてのペンクリニックで書き味抜群になり、ヴィンテージモンブラン・ファンになるきっかけとなった一本です。2年前には、筆記具工房さんで痩せたコルク弁を樹脂製に交換していただき・・。今でも大活躍しております。同じセカンド...
服飾関係の記事で、1990年代ヴィンテージという言葉を目にするようになってきました。「1990年代がヴィンテージなんて!」と、1990年代の古着ブーム期にヴィンテージ衣料に心を奪われていた身としては驚きを隠せませんが、よく考えてみると1990年はもはや33年前・・。古着ブーム隆盛の1993年頃の30年前はといえば、実に1963年なのですから、まだ501XXが生産中の時代です。そう考えると、およそ30年前の衣料品をヴィンテージと呼ん...
1990年代初頭の復刻ジーンズの出来栄えを味わった世代にとって・・。近年のLVCの復刻版の出来の良さは感涙ものであるといえるのではないでしょうか。勿論、オリジナルと並べて比較すれば歴然とした違いが感じられましょうが・・。1930年代のオリジナルのマイサイズをデッドで入手する予定が永遠にない私にとって、例え復刻版であったとしても、↓の光景はある種の夢の実現であります。【1936モデルの506XX(ジャケット)と1933モデ...
リーバイス506XX(LVCの1936年モデル)の尾錠を交換してみました。
2022年の11月に、LVCの501XX(1933年モデル)のシンチバックを二本針の金具に交換したところですが・・。先日、新たに購入した506XX(1stジャケット)のシンチバックも、やはり「なんちゃって2本針」の金具が気に入らず、手持ちの二本針バックル(SOLIDE)と交換することにしました。【作業1:純正のバックルを外す】前述の501XX(1933年モデル)の金具は、継ぎ目部分を曲げることで簡単に(素手で)取り外すことができましたが...
リーバイスの506XX、いわゆる1stジャケットは、シンチバック好きの私にとって、昔も今も憧れのGジャンです。今を去ること30年近く前は、正真正銘のオリジナルを着用して街を逍遥していた時期もあったのですが・・。ほどなく、古着屋時代の元後輩にせがまれて売り飛ばしてしまいました。確か7万円くらいで・・。転職前で困窮していた時期なので仕方ないのですが、やっぱり悔やまれます。しかし、近年のLVC復刻版は、90年代のレプリ...
1年あたり4,600円。エドワードグリーンのオールド・チェルシー、23歳。
1999年の12月にパターンオーダーし、2000年の8月に納品されたエドワードグリーンのオールド・チェルシーです。オリジナルは丸紐でしたが、平紐派の私は、2007年に汎用品の平紐に交換しております。この平紐、見た目は問題ないのですが、結び目がほどけ易いのがちょっと難でした。画像ではわかりにくいのですが、アグレットが1個吹っ飛んでしまっております。紐を外したところ。少し角ばった内羽根の切り返し部分と、自然な曲線を...
13年前に作ったグレーの替えパンツがだいぶヤレてきたので、交替要員のグレーパンツを作ってもらうことにしました。前回はウールンのフランネルで注文したのですが、今回はウーステッドのツイル生地を手配。諸物価高騰の折柄、ミニスのフランネルも爆上がりしていて、逡巡していたところ、ネットフリマで良さげな生地(スキャバル)を安く手に入れることができたのです。助かりました・・。かねてから準備してあったサスペンダーボ...
1994年頃。永久保証を謳っていたスナップオンとスウェーデン製だったバーコ
1993年~94年頃、前職の先輩に感化され、一時的に工具マニアとなっていた頃に購入したコンビレンチとモンキーレンチです。【スナップオンと永久保証について】コンビレンチは光り輝くスナップオン製。フランクドライブプラスと称する面接触のスパナが試してみたくて、無理をして買ったものです。何かの必要に迫られて購入したわけではないので、あまり使う機会もないまま宝の持ち腐れ状態が続いております。当時のスナップオンは、...
NFT(日本フィッシングタックル)の振出竿「ブルーキャスト」
NFTが1980年頃に販売していたブルーキャストという廉価版の投げ竿です。リョービのスピニングリール、CX-1との組み合わせで、沢山のフナを釣らせてくれました。「振り出し竿」という名前がついていたため、本当に振り回して竿を伸ばした挙句、元に戻せなくなってカンカン、カンカンとグリップエンドを地面に打ち付けていたのが懐かしいです。...
2000年に34万円~(税抜き)、2001年に36万円~(税抜き)だったと記憶している英国ビスポークシューメイカーの受注会。当時はビームスが開催しておりましたが、最近は伊勢丹で行われているようですね。諸物価高騰が続く中、英国の革靴価格も激しく値上がりしているようです。ネットで検索したところ、2019年のビスポーク料金は75万円~(税抜き)。高くなったなぁ、とは感じましたが、既成靴も爆上がりしていることを考えると、ど...
紺×赤の好配色。ワッフルトレーナー2の復刻版を入手しました。
先日、寿命をまっとうしたナイキの復刻チャレンジャーの後釜として購入したワッフルトレーナー2です。オセアニア3やリオを彷彿とさせる紺×赤の配色に惹きつけられました。アウトソールの硬化が進むオセアニア3の代わりに、ガンガン日常履きとして活躍してもらおうと思います。...
特上カップヌードルを試してみて、レギュラーラインの完成度の高さを再認識しました。
カップ麺では、昔も今も日清のカップヌードルがダントツで好きです。そんなカップヌードルに高級ラインが出たと知り、スーパーの随行時にそっとカゴに入れてみましたが・・。金色のパッケージに高級食材「トリュフ」の風味をうたったスープ・・。以前、革靴のお話で「高級ラインよりレギュラーラインにこそ真価が見える?」という記事を書いたことがあるのですが、レギュラーラインの完成度が高いと、高級ラインでの付加価値の与え...
私は夏になるとウールのトラウザーズ類は殆ど着用せず、チノパンばかり履きたおします。ウールのトラウザーズに汗染みはつけたくなし、ウェットクリーニングは気軽に頼めなし、でウォッシャブルな綿パンに頼り切りになるのです。【酷使の結果1】2シーズンくらいで裾がこのように擦り切れてくるのであります。擦れ防止の「靴ずれ(力布)※」を付けてもらうと多少は長持ちするのですが・・。※リンク先のパンツで、踵側に貼られた補...
2016年にセレクトショップで購入したナイキの復刻チャレンジャー。6千円と安価だったこともあり、衝動的に購入したブツなのですが、クセのない配色で使いやすく、7年にわたり大活躍してくれました。しかし、そろそろ別れの時が近づいているようです・・。処分するにあたり、後継スニーカーを確保しなければなりません。私は「履かない・履けない」古物スニーカーを多数隠匿しているにも関わらず、実際に着用する現行スニーカーは...
2014年にデッドストックで購入した旧チャーチのフルブローグ、チェットウィンド。大変気に入っている一足ですが、チャーチ特有の少し太目の靴紐は、「平紐に変えてもいいかもなぁ」と感じておりました。紗乃織靴紐の平茶が1本余った(オールデンのVチップに付けようと思ったら純正より短くて断念)ので、この機会にと思い平紐へ交換してみました。<交換後>やはり平紐のほうが私としては好みです。余ったチャーチの丸紐は、擦り切...
靴紐のアグレットが外れたので、紗乃織靴紐(さのはたくつひも)に交換したお話
2007年に福岡のジェントリー・コンプレックスでMTOしたコレスポンデント・シューズ。頑丈な平紐がついていたおかげで、これまで一度も紐を交換したことはなかったのですが、先端の金具(プラ製ですが・・)が知らないうちに外れてしまいました。金具(アグレットというらしい)を交換するか、いっそ靴紐をまるごと交換するか、逡巡したあげく、紗乃織靴紐の平紐に交換することにしました。<交換前>紗乃織靴紐はこちら。ロウがた...
いくつになっても、この時期は高田敏子さんの誌「忘れもの」が忘れられない
子供時代、「夏休みの友」に必ず掲載されていた、高田敏子さんの詩「忘れもの」。夏休みとは無縁となって久しいアラフィフの私でも、毎年この時期になると必ずこの詩を思い出して、些少の寂寥感に包まれます。夏休みを擬人化して、「だがキミ!」と呼びかけるのが、この詩の特徴的なところでありましょうが、子供時代の私はここを「だがキミー」だと信じ込んでおりました。実のところ、「だがキミ!」が正しいと知ったのは、わずか...
モンブラン二桁シリーズの金貼キャップには色調のバリエーションがあったのでしょうか?
1960年代のモンブランといえば二桁シリーズ。首軸が割れやすい(軸の中にはインクが入っています)というスリル満点の弱点を持ってはいるものの・・。金貼りキャップを持つ7番台の万年筆には、デザインの完成度やキャップを尻軸に付けたときのバランスの良さなど、抗いがたい魅力を感じます。上が少し大型の#74で下は小ぶりな#72です。軸については、#74はボルドー、#72はブラックなのですが・・。金貼キャップの色も完全に同...
五年ほど前に購入したと思われるペントレイ。お手頃価格で重量感があり、見た目も麗しく、愛用しておりましたが・・。これも加水分解なのか、合皮の表面がポロポロと剥がれてくるようになりました。それでも使い続けておりましたが、ペンを取るたびに爪の間に合皮のカケラがはさまるようになり・・。天寿をまっとうしたものと考え、処分することとしました。合皮のポロポロは、スニーカーのソールが加水分解するのと同様、宿命なの...
時計を外せば銀の腕輪が。チュチマ・ミリタリークロノグラフのチタン塗装剥がれは今でも剥がれ続ける。
自重170gのステンレスの塊、チュチマのミリタリー・クロノグラフ。後年、チタンボディに進化し軽量化を遂げるようですが、これはステンレスにチタン風塗装を施した初期型です。少し前にカレンダー用の歯車を破壊してしまいましたが、復活し今でも活躍しております。汗をかく季節に屋外で着用すると、チタン風塗装が剥がれて腕が銀色に染まります。今日は本当に暑かったので、時計を外したあとはくっきりと銀色の塗料が腕に遷移し、...
極厚コーデュロイを使ったパンツには、シングル裾仕上げをお薦めします。
2011年に購入したCORDINGS社のコーデュロイパンツ。ヘビーオンスのコーデュロイ素材を使っており、耐久性も十分備えております。ただ、裾をダブル仕上げにしてもらったのは失敗でした。何故かと申しますと、ただでさえ分厚い生地を折り返してしまうと、歩行時に靴のヒールと擦れやすくなるからです。擦れるとどうなるかと言うと・・画像のとおり、生地の起毛部分が吹っ飛んでしまうようです。もちろん、私の歩き方がよろしくないの...
水色にピンクのメリノウールソックス。PAKEMAN CATTO & CARTERの復活を願って。
6年くらい前に閉店してしまった英国紳士服の老舗店、PAKEMAN CATTO & CARTER。閉店後しばらくは、webサイトにCORDINGSへのリンクが貼ってあり、今後は同店での購入を薦めていたような記憶があります。とはいえ、PAKEMAN CATTO & CARTERでなければ買えないものも沢山あるわけで・・。中でも私が再び手に入れたいと願っている製品がこちらのメリノウールソックスです。ALMOST PLAIN SOCKS という商品名だったこのソックス(ロング...
3月の記事で引き合いに出した初夏の風物詩、ニイニイゼミ。樹皮に溶け込む完璧な迷彩色をまとっているため、あまりその姿を目にすることはないのですが、今日は的皪たるマンションの外壁で羽根を休めていたため、容易に発見することができました。夏の終わりが近いことを告げるツクツクボウシと違い、これから本格的な夏が来るという時期に出没するニイニイゼミには寂寥感のようなものが感じられません。そのせいでしょうか。地味...
アームホールが大きいシャツは動きにくい。ただし五十肩には優しいかも。
五十肩になって一番辛いのは、洋服を着脱する時です。上着に袖を通そうとして、予期せぬ方向に腕をねじってしまい、涙目になってうずくまったり、シャツの着脱時に身動きがとれなくなったり・・。痛めているほうの腕から袖を通せばラクなのですが、長年の習慣で、つい痛めている方の袖を残してしまうのです。画像(下)はアームホールが極端に大きかった、PAKEMAN CATTO & CARTERのシャツです。これがまだ手元に残っていたら、...
このブログを開設した年(2005年)の年末に注文したチェスターフィールドコートです。着用時間が短いため、まだまだ健在です。聞くところによると、この工房では、コートの縫製職人の方が引退したため、現在コートの受注を休止しているのだとか。そのうち、裏地を貼り替えてもらおうと思っていたのですが、同じ工房に修理依頼することも難しくなるのかもしれません。人手不足、後継者不在といった事情は洋服の世界に限った話ではな...
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小学校時代に学内行事の参加賞として配られたらしき鉛筆が出てきました。軸の穴ぼこは、乳歯時代の私の歯形ではないかと思われます。鉛筆などおいしくもなんともないのですが、木が凹む感触が面白かったのでしょう。メーカーは地球鉛筆。緯度と経度の入った地球儀のロゴマークが魅力的です。子供の頃は縦横のどちらが緯度でどちらが経度だったか、分からなくなってしまったものですが、「よこいけいた」と覚えるといいと、大人にな...
万年筆は使ってナンボ、使い続けて初めて真価に触れることができる・・。このことは重々承知しているつもりなので、限定品だろうがヴィンテージのMINT品だろうが、購入したらすぐにインクを入れて(あるいは調整に出してから)使うことにしています。この2本(とプラチナノック)を除いては。インクを入れる勇気が出ない万年筆 2本上はセーラー万年筆が1991年に限定発売したプロフィット80というモデル。34年前の製品ですが、手...
私はリーバイスよりもLeeあるいはラングラーのジーンズを好んで履いてきましたが、シンチバックが廃止される以前の501XXだけは例外で、世界中のありとあらゆるジーンズの中でこのモデルが一番格好良いと信じて生きてきました。そう信じるようになってから、かれこれ35年くらいになりますが、いまだにその考えは変わりません。二本針のシンチバックと、1本針で縫ったアーキュエットステッチがたまらなく恰好良いのです。そんな1本...
「アナログ」という言葉には、どことなく古臭いとか、時代遅れとか、そういうイメージがつきまといますが、本来は「連続的」というような意味で使われるのだとか。夜中の11時を過ぎた頃、アナログ時計のカレンダー表示が少しずつ13日の金曜日から14日の土曜日に変わっていく様を見て・・。「ああ、なるほど。今日と明日はつながっているんだ」と、その連続性を実感させられました。高級時計の中には、午前零時前後になると、一気に...
デニムオンデニム。つまり上下ともにジーンズという組み合わせです。これについては昔から、好き嫌いが分かれるというか、賛否両論というか、長年にわたって甲論乙駁が繰り返されているようです。今から10年ちょっと前に書いた過去記事でも、「女性が引いてしまう男性のファッション」としてジーンズの上下という組み合わせが挙げられていたことについて触れておりましたが・・。<2014/11/15の記事>「その名は101J」https://cuta...
漫画「ドラえもん」に登場する架空の祝日、「ぐうたら感謝の日」。以前に記事にしたこともありましたが・・。作品中では、この日は「誰も働いてはならない」と法律で定められた日という設定で、警察まで休みという徹底ぶりでした。なんだか大昔に見た「真夜中の処刑ゲーム」という後味の悪い映画を連想させます。そんなディストピアな祝日は欲しくありませんが、もうじき6月1日(日)が終わるという今この瞬間には、のび太くん同...
ブログ20周年を迎えまして、このブログの今後の予定といいますか、今考えていることを書き記しておこうと思います。1)ブログタイトルについて昨日の記事にも少し書いたのですが、ブログタイトルの「昔履いたオニツカ」は、1980年代~2000年代前半までは「昔取った杵柄とアシックスへ移行した(1977年に)オニツカのことを掛けた言い回し」から取ったことを察していただけたと思うのですが、オニツカタイガーがブランドとして復活...
先ほど、入浴時にふと思い出したのですが、今日でこのブログを開設(今は亡きヤフーブログで)してからちょうど20年になります。最初の記事は移設時に消してしまいましたが、開設当日に書いた他の記事がまだ残っています。今読み返すと、さすがに時の検証に耐えかねる・・というか、今読んでも意味が分からない箇所がありましたので、ほんの少し手を加えるとともに、注記の加筆とブログ内リンクを貼っておきました。現存する当ブ...
作家の北方謙三氏は、愛車マセラティのエンジンがかかるたびに「ああ、自分はまだこの車に愛されている」と感じた・・とどこかの雑誌で読んだ記憶があります。ボタンポンで始動する国産軽自動車に乗っている私には、車を通じてこの心境を味わう機会がないのですが・・。ヴィンテージ万年筆にインクを吸入させる時に味わうヒヤヒヤ感と、無事に吸入完了した時の安堵感は、ひょっとしたらそれに近いものがあるかもしれません。吸入時...
夢に出てくる風景やモノは、本当に私が私だけの力(記憶や想像力など)で生み出したものなのでしょうか。それとも、どこかに浮遊している何かをたまたま知覚してしまったのでしょうか・・?なんだか天才音楽家が神の啓示を受けでもしたようなことを考えてしまうのは、先ほどうたた寝した時に見たスニーカーがあまりにリアルで、自分の創造物だとは思えないからなのです。夢で見たプーマの黄色いギンガムチェックのスニーカー(実在...
1991年にセーラー万年筆が創業80周年を記念して発売したブライヤー製のアニバーサリーモデル「プロフィット80」です。憧れの品でしたが、ようやく対面することができました。ブライヤー製のボールペンとのセットです。プロフィット30周年記念のブライヤー万年筆との比較手前がプロフィット80、奥が30周年モデルです。プロフィット80はラッカー仕上げなので、表面がツルツル・ピカピカしていますが、30周年モデルはオイル仕上...
井上尚弥選手がカルデナス選手に8RTKO勝ちで、スーパーバンタム級の4団体統一王座の防衛に成功しましたね。とはいえ、2Rに危ないタイミングでダウンを奪われ、7Rにも一瞬、動きが止まりガードを固めて守勢一方になるシーンがあり、何度か心臓が止まりそうになりました。コンディションが万全でなかったのか、2Rのダウンの影響なのか、原因は分かりませんが、久しぶりにヒヤヒヤする場面が続いた試合ではありました。今回の勝...
2011年に限定販売されたセーラー万年筆の「プロフィット30周年ブライヤー万年筆」です。私が入手したのは2019年春のことですので、かれこれ6年が経過したことになります。たまに佐々木商店で購入した「つやふきん」で磨く程度で、特別なことはしていないのですが、少しだけ熟成が進んだのか、入手当時より若干色が濃くなり、表面に光沢が出てきたような気がします。ゆくゆくは、プロフィット80の濃茶に近いような雰囲気に育つ...
英国acorn社は実に魅力的なシャツ生地を供給してくれるファブリックメーカーですが、ここ数年、ビエラの生地がカタログ落ちしており、入手できないのが少し気になっています。ビエラは、コットンにウールが混紡された生地のことですが、以前のacorn社のビエラのカントリーチェックには非常に魅力的な色・柄の生地があり、大いに魅了されたものですし・・。色・柄がそれほど好みではない生地であっても、寒い季節に袖を通したときに...
私には日課といえるものは特にないのですが、毎週日曜日にこなしている「週課」はあります。その一つが、あまり使っていない万年筆で何かを書くこと。インクを入れた万年筆は、しばらく使わないでいると切り割やペン芯の中にあるインクが劣化したり乾いたりして不具合が発生します。特に、ヴィンテージの万年筆はこの傾向が顕著であると感じています。キャップのせいか、ペン芯のせいか分かりませんが、すぐにインクがギラつくよう...
2014年に入手したシアサッカーのジャケットです。襟裏や袖口の汗染みが目立つようになってきた(ドライクリーニング+染み抜きでは除去できない)ので、そろそろ寿命かと覚悟し・・。このような記事を書いて慨嘆しておりましたが・・。このジャケットを仕立ててくれたお店に相談し、同店を通じて水洗いクリーニングをお願いしたところ、「水洗いクリーニング+再プレス」で、ほぼ完全復活して戻ってきました。先日の「トラウザーズ...
図書館でアンナ・ガヴァルダの小説「泣きたい気分」を借りてきました。フランスに暮らす様々な男女のショートストーリーを収録した短編集なのですが、「その男と女」という作品に、「ジョン・ロブしか履かない」という五十歳過ぎの男性が登場するため、私の興味は本題である男女間の心の機微から離脱し、この小説が上梓された1999年頃の革靴事情に移行して戻ってこられなくなってしまいます。男は週末用の装いだ。古いツイード...
少年マガジンで掲載された漫画を閲覧できる「マガポケ」で古い漫画を読むのが、日常のささやかな楽しみの一つになっています。今読んでいるのは、「なんと孫六」と「釣りキチ三平」など。三平くんが初めてルアーと出会う「O池の滝太郎」編は、今読み返しても、小学生時代に感じたルアーへの憧れがこみ上げてきます。作中にも登場するルアーがこのスプーン。オールドパルのKOBBLERというスプーン(だと思う)なのですが、過去記事で...
まだこのブログを開設する前、おそらく2002年頃に個人輸入で購入したトーマス・ピンク社のネクタイです。2010年くらいになると、同社の製品が若向け主体になったのか、単純に私が若さを失ったのか、あまり同社の製品に魅せられることもなくなりましたが、2000年代前半くらいまでは同社の製品(特にネクタイ)には心惹かれることが多々ありました。これはプラム色(同社のカタログによれば)に花柄のWOVENタイで、今でもとても気に...
スーツにはロングホーズ(長い靴下)を合わせるのが鉄則、とはよく言われることですが、鉄の規則の割には、そのロングホーズをあまり街中で見かけない(売られていない)ような気がします。特にメリノウール製のものは、私が住んでいる地方では滅多に見掛けませんので、いきおい通販に頼ることになります。私がよく注文するのはハリソン、それから靴の修理で有名なユニオンワークスのオリジナルホーズです。今回取り寄せたのは、後...
革製の時計ベルトというのは、靴やジャンパーなどとは違い、かなり寿命が短いです。無理して使い続けると、突然切れて時計を落としそうになったり・・。亀裂部分が手首に「噛みついて」しばらく痕が残ったりします。後は、メタルバンドのものよりも、装着時に時計を落としやすいように思われます。どこかに、リーズナブルでラグ幅16ミリで、ヴィンテージ時計に合った時計ベルトはないものか・・<捜索結果>こちらは国内で革製の時...
英国のacorn社からシャツ用の生地を取り寄せました。ポンドが200円を超えていて、ちょっと注文をためらいかけましたが、ポンドが下がるまで待ったところで、国内仕立て価格がどんどん上がっていくのは確実なので、何も節約にならないと思い返し、結局3枚まとめて注文することにしました。<1枚目>KENTというタッタソールのカントリーシャツ向けのシリーズです。色はチェリー。糸は40's×40’sで目付は142gです。価格は15.96ポン...
スピードスティックのSG-1にシマノのBM-1、ルアーはへドンのクレイジークローラー。いつ撮影された写真でしょうか・・?正解は「3時間前」です。今日はオールドタックルを担いで近所の川でナマズ狙い。完全に日が暮れると怖いので、夕方から日没直前までの数時間、見えナマズかはぐれナマズを狙うのです。結果はクレイジークローラーにナマズのアタックが3発。フッキングはゼロ。要するにボウズだったのですが、クレイジークロー...
たまーに第二次バスブーム時代に憧れたタックルを握りしめて、近所の河川にナマズを釣りにいきます。大体、ダイワのファントムPCBとマグサーボSSを持っていくのですが、今日はスピードスティックとシマノのBMにしました。スピナーベイトがバスホッグかアグリア・タンデムミノーだと雰囲気抜群なのですが、ここだけ第三次バスブームの申し子がぶら下がっています。...
時計をはめていた左手に、何やら軽い疼痛が生じたので、時計を外そうとしたら・・。ベルト(赤丸部分)の裂け目が表皮に噛みついており、外した後もしばらく跡が残りました。安価な時計ベルトは、実に意外な最期を迎えることがあり、何度も大事な時計を落としそうになっています。「今回は、早く気づけよ!亅とばかりに、少しアグレッシブな最期をお迎えになったようで、時計ベルトに無頓着な自分を戒める良い機会になりました。...
ロッテの板ガムを2個買うと、K-POPグループのNEW JEANZのステッカーが貰える・・というキャンペーンに手もなく引っ掛かり、ステッカーを物色する娘。やれやれ、アンパンマンのシールに釣られまくった幼少期から進歩していないじゃないか・・。 肝心のガム本体には関心を示さない娘の代わりにガムのラックに目をやると・・。 そこにはあの懐かしいライオンマークのスペアミントガムが。 若者をk-POPで、中高年...
このブログを始めてから、もうじき19年が経過します(Yahooブログと通算で)。「月別アーカイブ」という機能により、各月にアップした記事(数とリンク)を時系列で並べることができるのですが、100行も200行も並んでいても邪魔なだけだろうと思い、だいぶ前から非表示にしてあります。仮に毎月1つでも記事をアップしていたとすると、12行/年×19年+1(2024.5月分)で229行になる計算ですが・・。久しぶりに「月別アーカイブ」...
先週、「洗浄しても洗浄してもペン芯の詰まりが取れない」と慨嘆していた旧プロフィット。専門店に持ち込み、オーバーホールしていただきました。完全復活!今は無きセーラーのソフトニブ(S.B)です。現行のプロフィット21と同じサイズらしく、握った感じはモンブランの146(テレスコープではないほう)に近いな、という印象であります。そんなモンブランの146と。計測したわけではありませんが、ほんの少し、プロフィットのほ...
セーラー万年筆の旧プロフィットを一週間近く洗浄しているのですが、なかなか完了しません。ぬるま湯で数回、プラチナ万年筆のクリーニング液で2回、洗浄したのですが、ペン芯の詰まりがひどく、コンバーターが押し戻されたり、外れてしまったり・・。プラチナ万年筆のクリーニング液(3回目)に漬け込んだ後、コンバータでクリーニング液を吸い上げて首軸にセットし、少しずつ圧をかけていったら、ようやくクリーニング液を排出...
先月、寿命が近づいていると記事にしたポールセン・スコーン名のクロケット&ジョーンズ。なかなか処分する決心がつかなかったのですが、クールビズのシーズンに突入したのを機に、本日処分することにしました。2002年にデッドストックを2万円ちょっとで購入したものです。アッパーはもうクラックだらけで、革特有のしなやかさを殆ど喪失しております。でも22年間履き込んだ中底と、2009年にリソールしたレンデンバッハのオークバ...
チェリオが1982年に発売した炭酸飲料、スイートキッスの空き缶です。黒のボディに黄色の帯、真っ赤なキ○マークと、かなりインパクトのあるデザインでした。1983年に自転車でライギョ釣りの遠征に連れていってもらったとき、夜明け前のドライブインのようなお店の自販機で買ったような記憶があります。もちろん、これはその時の空き缶ではなく、最近手に入れた89年モノであります。この「あゝ 未知の味」というキャッチフレーズが...
1965年にプラチナ萬年筆から発売され、ほどなくして廃盤になったと言われているノック式万年筆「プラチナ ノック」。ペン先ユニットが取り出せないため、洗浄もオーバーホールもできそうになく、インクを通す勇気も出ないまま放置しておりましたが・・。ガチガチに詰まったスリットを見るのに忍びなく・・。ペン先を出した状態(ノックON)で、ペンドクターに少しだけスリットを広げていただきました。これで、インクを通しても「...
ゼンマイの巻き上げができなくなり、修理をお願いしていたジラールペルゴのシーホーク。先月半ばに修理は完了していたのですが、ブログにはまだ載せておりませんでした。なんでも、角穴車を留めるネジが緩んでしまい、かみ合わせが外れてしまったのだとか。この時計は、本体が簡単に分離しますので、時計を外す際に地味に(10センチくらい)落下させてしまうことがあります。その衝撃でネジが緩んでしまったのかもしれません。この...
2014年に仕立てたシアサッカーのジャケットです。1年に2~3回しか着用しないのですが、それでも襟や袖口に汚れが残ります。襟付きのシャツを下に必ず着るようにしているのですが、何といっても白系のコットン製品ですので、汗染みが生じやすいのは仕方がないのでしょう。クリーニング(ドライ+汗染み抜き)に出しても、うっすらとした黄ばみが残って戻ってきます。思うに、シアサッカーのジャケットが寿命を迎えるタイミングは...
昨年10月に入手したLVCの506XXレプリカ。未洗い状態でもけっこう丈が短いため、「洗ったら縮みまくって着られなくなるのでは・・」という恐怖心が拭い去れず・・。この半年間、バキバキに糊が効いた状態のまま、たまに着用していましたが、着心地が極めて悪かったのは申し上げるまでもありません。暖かかくなってきましたので、今週になってようやく重い重い腰を上げ・・。糊落としのファーストウォッシュをかけてみました。↓冷水...
先日、インクサックが劣化していることに気付いたパーカーのビッグレッド(約100歳)。ゴムサックを取り寄せ、先ほどシェラックで接着をしたところです。この時期のビッグレッドは、ペン芯がノコギリザメのようにギザギザとなっており、実に見栄えがよろしいです。書き味はいたって普通(ガチニブ)なのに、先端はノコギリザメ、後端はラッキーカーブと、ペン芯の形状は大変に個性的です。ウォーターマンのNo.7が盛大にボタ落ちす...
若いころ(24年近く前)に無理に無理を重ねて注文したクレバリーのビスポークシューズ。物価高と円安の影響等により、今では到底、手が届かない価格になってしまいました。この靴、2002年頃に釣り込み直し&リソールをしてもらったので、本底の使用歴としては22年くらいになります。かなり長持ちするソールだと聞き及んでいたので、あまり減りを気にすることなく20余年を過ごしてきたのですが・・。本日、靴磨きの際にソールをチェ...
久しく使っていなかったパーカーのデュオフォールド・シニア(通称ビッグレッド)。「久しぶりにインクを入れるか」とプッシュボタンを空押ししてみると、あれ、バーが跳ね返る感触がしない・・。Iバーを抜き取り、首軸を外してみたところ、やはりインクサックの硬化が進み弾力性が失われておりました。ちょっと捻るだけで簡単に千切れてしまったゴムサック。幸い、パキパキに硬化する前だったので、簡単に除去することができまし...
過去に紹介したアシックスタイガーの名品たち。その際に撮影してブログに載せなかった没画像が結構残っています。ビンテージスニーカーは日々劣化していきますので、これら画像も、今となってはそれなりに貴重かもしれない、と考え・・。2点ばかりアップしてみることにしました。1)アシックスタイガーのミシガン・過去記事はこちら強靭なアイボリーのヒールプロテクターが実に印象的です。若者に「靴の踵をつぶして履いてはなら...
ルーペに付いてきた専用ケースの表面がバキバキに割れてきました。どうやらこの革は、通常の表革(銀付き革)ではなく、スプリットレザーであったようです。スプリットレザーは、革の表面層にある銀面が取り去られた床革に、ポリウレタン樹脂などで表面加工を施したもので、代表的な製品は、アシックスタイガーのリンバーアップESです(そうか?)。<脱線>リンバーアップESは、名作リンバーアップSPの廉価版で、見た目は殆ど同一...