アンナ・ガヴァルダ短編集「泣きたい気分」とジョン・ロブしか履かない男
図書館でアンナ・ガヴァルダの小説「泣きたい気分」を借りてきました。フランスに暮らす様々な男女のショートストーリーを収録した短編集なのですが、「その男と女」という作品に、「ジョン・ロブしか履かない」という五十歳過ぎの男性が登場するため、私の興味は本題である男女間の心の機微から離脱し、この小説が上梓された1999年頃の革靴事情に移行して戻ってこられなくなってしまいます。男は週末用の装いだ。古いツイード...
2025/04/13 10:20