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昨日11月24日付けの日経新聞朝刊の2面は、藤井輝夫東大総長のインタヴュー記事で占められていました。同記事を読んで驚かされたのは、日本国の大学の最高峰とされる東大が、グローバリズムに乗っ取られてしまっている現実です。その理由は、藤井総長の返答が、悉くグローバリズムの‘模範回答’となっているからです。仮にグローバリストが東大総長のポストの採用試験を実施したとすれば、藤井総長は、100点満点のトップの成績を収めたかも知れません。この場合、まさしく‘模範解答’となるのでしょうが、既に受け答えの内容が想定問答として出来上がっていたのではないかと疑われるほどに、採用者側と目されるグローバリストが理想として描く大学像をそのままそっくり言葉として表現しているのです。同記事を読みますと、藤井総長が目指す大学改革とは、大学...グローバリズムの‘模範回答’を語る東大総長
つい数年前までは、高等学校の授業料無償化のみならず、大学の授業料をも無償化すべきとする議論が行なわれていました(2025年度から扶養対象となる子供が3人以上の世帯が無償化の対象に・・・)。ところが、昨今、降って湧いたように国立大学の授業料値上げ問題が持ち上がっています。報道によりますと、国立大学82校のうち、東京大学をはじめとして15校が値上げを検討中、あるいは、検討の可能性を示しているそうです。この流れ、どこか不自然であると共に、何らかの‘思惑’も潜んでいるように思えるのです。値上げを実施する主たる理由は、‘教育研究環境の改善’と説明されています。先端技術に関する研究ともなれば、高額となる実験装置や解析装置などを揃えるだけでも多額の資金を要することは想像に難くありません。しかしながら、その一方で、大学の...国立大学授業料値上げの支離滅裂