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【四座御観念文】祈念し奉る一天四海本因妙広宣流布、大願成就御祈祷の御為に。 某過去遠々劫現在慢々の謗法罪障消滅、現当二世大願成就の為に。 「一天四海」とは古代の仏教の世界観で、東弗婆提(ほつばだい)・西瞿耶尼(くやに)・南閻浮提提(えんぶだい)・北鬱単越(うつたんのつ)の4州を四天下または一天といい東西南北の四方の大鹹海(だいかんかい)を四海といいます。その中で私達の住む世界は南閻浮提提ですからこの世界(地球)を超えて全宇宙という意味になります。「本因妙」というのは言うまでもなく本果妙の久遠実の釈尊の仏法ではなく、本果をもたらした本因の大聖人の仏法の事でその大聖人の仏法が全世界・全宇宙に広宣流…
三座の御観念文は三師供養です。二座の本尊供養は総じては三宝供養ですが別していうと法宝供養です。三座では仏宝と僧宝への御観念ですから二座同様に大聖人・日興上人・日目上人と御歴代上人の最初に「南無」がつきます。日寛上人『当家三衣抄』に、 ◇南無仏・南無法・南無僧とは若し当流の意は、南無本門寿量の肝心、文底秘沈の大法、本地難思境智冥合、久遠元初、自受用報身、無作三身、本因妙の教主、末法下種の主師親、大慈大悲南無日蓮大聖人師。南無本門寿量の肝心、文底秘沈の大法、本地難思境智冥合、久遠元初の自受用報身の当体、事の一念三千、無作本有、南無本門戒壇の大本尊。南無本門弘通の大導師、末法万年の総貫首、開山付法南…
以前も書きましたが勤行の時に読む御観念文は大聖人仏法の法門法義が書かれている大切な御文です。この御観念文を朝晩に読むことによって信徒である我々は知らず知らずのうちに大聖人仏法の根本の法門法義を身に付けます。ですから御観念文をおざなりにすることなくしっかりと読んでいくは大切な修行です。正宗では御観念は暗誦するのではなく経本を読むことを推奨しています。これもいつも書きますが勤行も御観念文も「読む」ことが基本です。五種妙行においては「読」と「誦」は別個の修行です。経文や御観念文を暗唱できたとしても勤行は「読」と「誦」を兼ね備えた修行ですから宗門の推奨する「経本を読む」ということを実践することに越した…