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月夜の猫-BL小説です 鬼の夏休み4 BL小説 七時過ぎに工藤の運転するベンツは乃木坂を出た。 「え、こっちなら俺運転しますけど」 良太は普段使っているジャガーをさして言ったが、俺が運転する、と工藤が言うので、良太は必要なものをとりあえず放り込んだバッグを一つトランクに入れると、助手席に座った。 慌ててスケジ
月夜の猫-BL小説です 鬼の夏休み3 BL小説 俺ら沢村たちより古いつきあいなわけだし。 もちょい、こう、何かしらのアレがあってもさ。 ブツブツと良太は心の中で呟いた。 一応、社長でオヤジだが鬼の工藤と、部下で怒鳴りまくられているけれど良太は、一般的に言えば付き合っている関係なのだ。 そこはまあ、良太の方が工藤
月夜の猫-BL小説です 鬼の夏休み2 BL小説 たまたま仕事でとあるホテルのラウンジで佐々木と会った良太は、その夜、たまたまリトルリーグからのライバルでもある沢村と飲みの約束をしていた、それが沢村が佐々木にフォーリンラブとなったきっかけだった。 佐々木は、沢村が人気スラッガーであるということでかなり葛藤もあった
月夜の猫-BL小説です 鬼の夏休み1 BL小説 旧盆も過ぎた八月中旬、時効の挨拶なら残暑となるはずだが、東京は蒸し暑さマックスで、どこもかしこもエアコンはフル回転だ。 これが外に出ると、気温は上がりに上がり、今日もまた三十五度を超える猛暑日となった。 乃木坂にあるここ、青山プロダクションビル二階にあるオフィスもや
月夜の猫-BL小説です 鬼の夏休み BL小説 「風そよぐ」「夏霞(沢村×佐々木)」の後のエピソードです。 青山プロダクション社長工藤高広も、秘書兼プロデューサー兼運転手兼雑用係の広瀬良太も、寒い冬だろうが暑い夏だろうがおかまいなく仕事漬けの毎日だ。お盆を過ぎた八月中旬、忙しいばかりの工藤のスケジュールが唐突に二
月夜の猫-BL小説です 霞に月の(工藤×良太)10までアップしました BL小説 霞に月の(工藤×良太)10までアップしました。 真夜中の恋人(京助×千雪)、ちょっと長かったかと思いますが、ラストまでお付き合い頂き、ありがとうございました。midsummer dream に、夏を抱きしめて(豪×元気)アップして
JUGEMテーマ:日々のおしゃれデサントのファミリーセールの後にGOLDWINのファミリーセールがだいだいあるだけど…と思っていたらGOLDWIN FAMILY SALEの招待状が届いてました。GOLWWINもスポーツ系もあり
月夜の猫-BL小説です 霞に月の9 BL小説 カメラマンの井上がライティングをチェックしていると、井上の妻であり、元このプロダクション俳優の小野万里子が駆けつけて最初の客となった。 「きれいねえ」 しばらくものも言わずに桜を眺めていた万里子が、ため息とともに口にした。 「菊さんも来るって言ってたんだけど、入院さ
JUGEMテーマ:ファッション招待状が届きました“デサントファミリーセール” ちょうどいいタイミング !(^^)! 「ゴルフパンツ色褪せが目立ちはじめ気になって買い替えないといけないと思ってたとこ
霞に月の(工藤×良太)7までアップしました。 真夜中の恋人(京助×千雪)64まで、 Midsummer Dreamに、夏を抱きしめて(豪×元気)アップしています。
月夜の猫-BL小説です 夏休み16 BL小説 運転席から立ち上がる気力もなく、良太はシートにもたれて目を閉じていた。 ややあって携帯がベートーベンを軽やかに奏でた。 工藤からだ。 「はい、え、今すぐですか? わかりました」 社長室に来い、という。 一体何だろう、と思う。 「俺また、なんかやったっけ?」 首を傾げ
月夜の猫-BL小説です 夏休み15 BL小説 指定されたのは、いつか閉じ込められたあの屋敷だった。 「久しぶりに良太ちゃんからのお誘いに意気揚揚ときてみたら、そんな話か」 鴻池は深深とアームチェアに腰を降ろし、酒を飲んでいる。 「まあ、突っ立ってないで座ったら?」 「俺は、千雪さんにもう近づかないで欲しいって言
夏霞(沢村×佐々木)、Midsummer Dreamからアクセスできます 霞に月の(工藤×良太)のトップページ
月夜の猫-BL小説です 霞に月の(工藤×良太)4までアップしています BL小説 霞に月の(工藤×良太)4までアップしています。 春雷の後のエピソードになります。 季節がなかなか追いつけませんが、どうかご容赦くださいませ。夏休み(工藤×入社3年目の良太)14まで、 真夜中の恋人(京助×千雪)57までアップしま
月夜の猫-BL小説です 夏休み14 BL小説 近くの喫茶店で藤堂が切り出した話は、良太には寝耳に水だった。 「何で?! 鴻池が小林さんを? 一体どういうことなんですか?」 つい声が大きくなってしまった。 「やっぱり君も知らないのか。鴻池さんの話によると、次の映画で小林くんを主演に持ってくる、っていうんだ」 藤堂
月夜の猫-BL小説です 霞に月の4 BL小説 そんなある日、小林千雪原作の老弁護士シリーズで秋放映予定のドラマ『今ひとたびの』の打ち上げがゲスト主役竹野紗英の希望で代官山にあるカフェバーを借り切って行われた。 撮影は先月のうちに終わっていたが、打ち上げをやろうと張り切っていた竹野のスケジュールの都合がなかなかつか
月夜の猫-BL小説です 夏休み13 BL小説 「いや、悪い。お前はお前で活躍してるだろ。プロデューサーなんてすごいじゃんか」 沢村は口調を変えた。 「プロデューサーなんていったって、名ばかりだよ。一応、今の目標はうちの社長の工藤。怒鳴り散らすのが得意な頑固なオヤジだけどな。実はこれがなかなかすごい男だったりする
月夜の猫-BL小説です 霞に月の3 BL小説 「ああ、優勝候補のO高の清水選手でしょ? 上から投げ下ろす豪速球、あれはなかなか打てないみたいで」 確かに近年の高校生はでかい子が多いと良太も思う。 まあ、プロ野球選手も、沢村や八木沼など一九〇超えだし、何であれでかいのは得だよな。 「俺ももうちょい、身長あったら、
月夜の猫-BL小説です 夏休み12 BL小説 大阪は東京よりさらに暑かった。 いや、せかせか動く人々に余計に暑さを感じないではいられなかった。 九時にホテルにチェックインし、そのまま打ち合わせを兼ねてディレクターたちと飲みに行った良太は、周りを飛び交う関西弁の襲撃になかなか頭のエンジンがかからなかった。 話題は
月夜の猫-BL小説です 夏休み11 BL小説 「もう、うんざりやねんけど。よほど訴えてほしいんですね?」 千雪も負けじと顔を近づける。 「いいねー、アップにも耐えうるその美貌、一つ一つのパーツがまるでアーティストが創り上げた奇跡の産物だ」 間近でじろじろ見つめられ、千雪は思わず顔を引っ込める。 「いっそのこと、
月夜の猫-BL小説です 霞に月の1 BL小説 明け方から強い春の風が窓の外を吹き抜けている。 ヒューヒューいう風の音が耳について、良太は目を覚ました。 厚ぼったいカーテンのお陰で陽が遮断されているが、薄暗くも部屋のようすがわかるところを見ると、もう既に朝になっているらしい。 首を動かして隣を見たが、大きなベッド
月夜の猫-BL小説です 夏休み10 BL小説 「ええ、従姉妹と夕食の約束なんです。鴻池さんもお待ち合わせですか?」 白々しくも聞いてみる。 「この後、代理店の人間と打ち合わせがあってね」 どうだか、と千雪は思う。 得たいの知れない不気味さを持つ鴻池の目は、千雪をじっと見つめている。 鴻池和路、四十二歳。 財界の
旦那の話最近旦那が、職場の人ある人の話をよくします。今日も晩御飯を食べながらずっとその話ばかり…。余程気になるんだと思いますが、それが私にとっては気分が悪いです。そのある人というのは、旦那の職場の50代の男性でMさんという人の事。私も自分の仕事の事で精一杯で最近は旦那の職場の様子もあまりよく分かっていないのですがそのMさんというのは旦那とは違う部署のようです。...
月夜の猫-BL小説です 夏休み9 BL小説 小林千雪は閉口していた。 ここのところ姿を見せなかった『ストーカー』が、また最近周りをうろつくようになったからだ。 「どうやら、海外の出張から戻ってきたいうとこやろか」 独り言を呟きながら、千雪は大学をあとにする。 夏休みだから来ないだろうとたかをくくっていたのに。
月夜の猫-BL小説です 春雷(工藤×良太)94、ラストまでアップしました BL小説 春雷(工藤×良太)94、ラスト、夏休み(工藤×入社3年目良太)8、真夜中の恋人(京助×千雪)51までアップしました。 春雷、最後までお付き合いいただきありがとうございました。 次回は、また季節は追いついていませんが、「霞に月の
月夜の猫-BL小説です 夏休み8 BL小説 忘れているか、或いはまた嫌味の一つも言われるだろうと覚悟はしていたが、沢村の反応は案外あっさりとしたもので、良太は少々気が抜けた。 本当は出演交渉も良太の仕事なのだが、ディレクターにさり気に依頼してしまったのも、ただでさえマスコミ嫌いなのに、自分が出て行って断られるこ
月夜の猫-BL小説です 春雷93 BL小説 「何やってるんだ、おとなしく寝てろって言っただろうが」 工藤が部屋に戻るとベッドに寝ているはずの良太がいないので、隣の部屋を覗くと、猫のトイレを片付けていた。 「なんか、熱、下がったみたいだし」 工藤は立ち上がった良太の額に手を当てた。 「ちょっとよくなったからってホ
月夜の猫-BL小説です 夏休み7 BL小説 「あ、いや、それはその。そっちこそ、すげー活躍じゃん」 予期しない出来事に周りは一時騒然となり、やはりクールに沢村がさっさとスタジオを出て行くと、良太を羨望の眼差しで口々に問い詰めた。 「え、ええ、ちょっと昔知ってるってだけで…」 言葉を濁した良太を、例によって大山が
月夜の猫-BL小説です 夏休み6 BL小説 間もなくエントランスから工藤が現れたのを見た良太がドアを開けて運転席を立つと、一斉にセミの声がさんざめく。 すんげーセミの合唱。 太陽の光をまともに浴びて、良太は少し顔をしかめつつ、工藤のために後部座席のドアを開けた。 車に乗り込んでからも、しばらく工藤は携帯でいくつ
月夜の猫-BL小説です 夏休み5 BL小説 「わかった、河崎さんも西口さんも、三浦さんもいないんでしょ?」 良太はスプーンをとめることなく口にする。 「おや、どうしてわかった?」 「藤堂さん、かまうヒトいないと、ここにくるから」 「何をいうかね、この子は。良太ちゃんはかまいたいヒトの筆頭だよ?」 嬉しいとは言い
月夜の猫-BL小説です 春雷91 BL小説 工藤は良太に歩み寄って、「しょうがないな、こっちで寝るか」と良太の後ろ頭に手を当てた。 うん、と頷いた良太は何だか頑是ない子どものようで、工藤はベッドに連れて行って座らせた。 「なんだ、怖い夢でも見たのか?」 工藤は傍らに座り、良太の頭を引き寄せた。 夢が怖かったので
月夜の猫-BL小説です 夏休み4 BL小説 「おお、やっと現れたね、良太ちゃん」 オフィスのドアを開けるなり、能天気な声が良太を出迎えた。 「藤堂さん、いらっしゃい」 「さきにいただいてるわよぉ」 窓際の大テーブルでは、アスカが大きな口を開けてスプーン一杯のメロンをほおばっている。 人気女優があんな大きな口を開
春雷(工藤×良太)90まで、Midsummer Dreamアップしました
春雷(工藤×良太)90まで、 真夜中の恋人(京助×千雪)46まで、 Midsummer Dream エピソード
月夜の猫-BL小説です 夏休み3 BL小説 良太も親の背負った大きな借金という枷がなかったら、この会社に入ることはおそらくなかっただろう。 しかし子供を谷に突き落とす獅子がごときやり方でもって工藤に鍛えられてきたお陰で、世の中どんな災難が待ち受けていようと良太は軽く乗り越えられそうな自信が今はある。 「関西タイ
月夜の猫-BL小説です 夏休み2 BL小説 青山プロダクションの主な業務内容は、タレントの育成、プロモーション及びテレビ番組、映画の企画制作である。 弱小とはいえ数人のタレントを抱えたこの会社の社長工藤高広は、自身は敏腕プロデューサーとして業界に名を馳せている。 所属俳優も志村嘉人、中川アスカ、小笠原裕二、そし
月夜の猫-BL小説です 春雷89 BL小説 タクシーを降りると、また小雪がちらついていた。 工藤は警備員に挨拶するとエレベーターに良太を乗せて部屋に向った。 「猫にはエサやっとくから、お前はもう寝ろ」 良太と一緒に部屋に入った工藤はすぐにエアコンを入れ、コートを脱いでポールハンガーに引っ掛けると、良太のコートや
月夜の猫-BL小説です 夏休み1 BL小説 八月の太陽は惜しげもなく力強い陽射しを世の中に降り注いでいる。 夏、summer、夏休みとくれば、海、山、避暑、旅行! 誰の心の内にも俄かに遊びのムシが騒ぎ出す季節である。 いつもはああしろこうしろと席を動こうともしない額が薄くなりつつあるオヤジであろうが、キーボード