「か弱さ」という圧倒的正義の前に、私たちはあまりに無力でした。
「わかりすぎてえぐい職場ホラー」と名高い第167回芥川賞受賞作「おいしいごはんが食べられますように」(高瀬隼子/著)が、このほど講談社文庫から発売されました。 2022年発売の単行本と同じイラストの表紙。初回限定特典として、専用の栞が1枚挟まれています▽ 物語の舞台は、全国規模で事業を展開する食品・飲料パッケージ製作会社の支店。の、営業部。人事異動や退職に伴う社員の入れ替わりはありつつも、常に10人足らずで構成される「どこにでもある職場」です。 あらすじは以下▽ 真面目で損する押尾は、か弱くて守られる存在の同僚・芦川が苦手。食に全く興味を持てない二谷は、芦川が職場で振る舞う手作りお菓子を無理や…
2025/05/05 13:20